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「中年期」っていつ?

2009/11/08(Sun) Category : 人生・世代
日本家族カウンセリング協会の研修で面白いのは、参加者の方々のいろいろな体験やそれを元にした世代感覚を聞けることだ。

たとえば、中年期とは何歳~何歳くらいまでと思いますか、という質問。
皆さんはどう思われるだろうか。


まず、私の所属した6人の方々のメンバーの中年のイメージはおおかた似ていて次のようなものだった。
1,仕事は充実し、責任とやりがいのある時期
2,子どもは手を離れて、自分のことに再び目が向く時期
3,夫婦の問題に直面化する時期
4,疲れ果てている人と活き活きしている人が分かれていく時期

皆さん率直に述べられていただけに、日本の女性が置かれている立場の一部が現れているように思った。
・1つは、仕事を継続している方も多いこと。
・そしてその間、子育てと仕事の両立に四苦八苦されてきたこと。
・子育てが人生の楽しみになっていないこと。
・子育てを母親の責任と感じていて、ようやくラクになるという思いがあること。
・残る大きな子ども(夫)をどうしようかと悩んでいること。


私は、上記の他に次のようなものが念頭にあった。
5,価値が大きく転換する時期(ユングの「人生の正午」以降)
6,子供たちに何を残すのかを考える(地域や環境への視点)
7,親世代をどのように見送るかを考える(聴くこと他)

つまり、価値の転換(中年の危機)と連鎖の観点が入っているのだが、現代の日本女性の場合、男性社会の中ですべてを押しつけられて苦労に苦労を重ねて、ようやく自分の番にたどり着いたという感じで、そのためにもまずは夫婦の問題―他のことはその先、という感じも受けた。やっと一段落。休みたいよね。

それだけ余裕がないと言えるだろう。
男性もまた、会社に追われて家庭はおろか自分を顧みる余裕さえないというところだろうか。


まぁ、上記1~7が「中年期」だとして、45~60というのが多かった(40代前半は、まだ中年とは言われたくないようですね ^^)。

面白かったのは、30代半ばの女性二人の意見。2人とも50~70というのが中年の年齢感覚だった。え、70まで?と思うが、結婚していない友人もたくさんいて、40代で初産という人も増えている昨今、上記1~7の中年イメージに達するために年齢層が後退していくわけだ。面白いね~。

寿命がそれほど延びるわけでもないだろうから、このように後退して行けば、中年のまま老年に向かう前に亡くなるということになるかも知れない。


この、30代が感じている“実感”は、この文明社会がいびつにゆがんでしまっていることを物語っている。つまり、人の生物学的な成長と、人の心理学的な成長との間にギャップが生じていると言うことだ。今の社会のあり方は、人の発達課題を社会の仕組みの中から排除し、人を部品として働き蜂にするようにし向けている。

社会が、自然との共生と地域の多様性という豊かさを取り戻さなければ、と感じたことでした。






「人生7年転機説」で見る中年期

中年期:人生の転換期をどう乗り越えたか



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心理学なんだから同じじゃないとね?中尾さんが考えたと思ってる人がいるの?崇拝してはダメだよ。中尾さんだって一人の人間なんだよ。(ACは崇拝したがるからね。)カウンセラーが合っている中尾さん。歌やダンスが合っているマイケル。服を作る、料理を作る、髪を切る、家を造る、役者、農家など、色んな仕事がある。そのどれもが大切な仕事。合っている仕事なら愛を表現出来る。

部品は嫌だな。仕事の為に生きる日本人?阿呆だね。もったいないね。無くても大丈夫な物事だらけで疲れるね。

 

人の生物学的な成長と、人の心理学的な成長との間にギャップが生じている・・・加藤諦三さんの『「大人になりきれない人」の心理』という本の中で、『5歳児の大人が多い』と言っています(加藤さん自身も苦しんだ過去があり、加藤さん自身も、加藤さんの父親もそうだった(中身は子供だった)と述べています-世代間連鎖してる?)。

そう言えば加藤さんの本の中で『人生の台本を書き換えなければいけない(親や周囲に人の影響で書かされた台本を)みたいなことが書かれていたと思います。中尾さんと同じこと言ってますね、人生脚本の書き換え。

あと、怒りで最後まで読めない本もありましたよ。自分の中から怒りがわいてきて。(本の内容への怒りじゃなくって、『親への怒り』で)
おもわず腹たって、ちくしょーって本を床に投げつけてしまいました。ゴメンね、本。

 
    
 
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