JR福知山線脱線事故の深層-第2部 信楽高原鉄道事故の教訓 (4)イネイブラーとなった裁判所
2007/07/22(Sun) Category : JR福知山線脱線事故の深層
■4,イネイブラーとなった裁判所
イネイブラー(enabler)とは「悪しき状態を維持し支える人・状況」のことを言います。
この事故で、高原鉄道側の運行管理者ら2名と信号設備会社の技師1名が有罪となりましたが、JR西日本は直接的な責任関係が立証されなかったため不起訴処分となっています(刑事責任)。もし、司法が本質を見据えた裁きを行っていれば、福知山線の大惨事を防ぐことができたでしょう。
このとき、裁判所はJR西日本のイネイブラー(悪しき状態を維持し支える人)となったのです。
先に、軌道カイアクをノーチェックで許可した役所がJR西日本のイネイブラーとなったことを書きましたが、機能すべき公的機関が機能を果たさない場合、それは、心理学的に言えば、やっていいよ、逸脱していいよという「許可」を与えたことになるのです。
JR西日本には、裁判所と役所という公的機関が2つもイネイブラーとして支持に回りました。
イネイブラー(enabler)とは「悪しき状態を維持し支える人・状況」のことを言います。
この事故で、高原鉄道側の運行管理者ら2名と信号設備会社の技師1名が有罪となりましたが、JR西日本は直接的な責任関係が立証されなかったため不起訴処分となっています(刑事責任)。もし、司法が本質を見据えた裁きを行っていれば、福知山線の大惨事を防ぐことができたでしょう。
このとき、裁判所はJR西日本のイネイブラー(悪しき状態を維持し支える人)となったのです。
先に、軌道カイアクをノーチェックで許可した役所がJR西日本のイネイブラーとなったことを書きましたが、機能すべき公的機関が機能を果たさない場合、それは、心理学的に言えば、やっていいよ、逸脱していいよという「許可」を与えたことになるのです。
JR西日本には、裁判所と役所という公的機関が2つもイネイブラーとして支持に回りました。