2005/03/03(Thu) Category :
人物
堤義明氏のお父さんは、「土地の鬼」と言われました。
空襲の最中、逃げようとする人をつかまえてその土地を買い取り、戦後は宮家解体により金に窮した旧皇族から二束三文でその土地を買い取り…いわば、窮地につけ込み土地を取得していきました。
そして、旧宮家から買い取った土地の後に立てたホテルが、その名も「プリンス」。
「土地の鬼」の“鬼っ子”として生まれたのが、「プリンスホテル」でした。
(*「鬼子=親に似てない子」)
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堤義明氏の転落の理由がいろいろと取りざたされていますが、氏に大きく影響を及ぼしたものとして「家憲」が挙げられています。いやぁ、驚きました。「家訓」ではなく「家憲」です。
憲法ですから、犯すべからざる神聖なもの―言い換えれば、絶対に服従しなければならないものなのです。ほんの少しの逸脱も許されません。
その「家憲」が強制するものは「滅私奉家」―自分を殺して家を守りぬけということです。
「家憲」に書かれている事は、父親が徹底した管理教育で息子の身に叩き込みました。そして、叩き込んだ事を“言葉”として残しました。
堤義明氏は、
父親の強い思いと共に言葉を内在化すると同時に、
外在化した言葉(家憲)によって支えられたわけです。
たった一人でここまでやってこられた理由は、ここにあるのではないかと思います。父親が堤義明氏の中に棲んでいるのです。つまり、一人ではありませんでした。
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こう見てくると、堤義明氏自身の行動が“プログラミングされた行動”のように見えてきます。
堤義明氏は、西部王国に君臨したと言われていますが、彼は“君臨”していたのでしょうか?
私には、堤義明氏自身が父親に支配されているように見えます。
彼は、家を守り財を守れ―「滅私奉家」という「家憲」を、精神面・肉体面を通じて父親から徹底的に叩き込まれました。
それがあまりに徹底され、”絶対的なもの”として自分に内在化されたために、逸脱した行動が出来なくなった。
思い悩んだ末に大人と同じ大きさのステーキを出したシェフの情状を酌量することもなく更迭したことも、土地神話が崩れてもなお土地にしがみつくことも、堤義明氏にとっては選択の余地のない行為だったのではないでしょうか。
「家憲」に照らせば、それ以外の道は考えられなかったのだと思います。
2005/03/03(Thu) Category :
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今回の逮捕は、堤義明氏にとって良かったと思います。
目が覚めないままに人生を終えるよりは、少しの間でも目を覚まし、自分の足で歩き、空気を吸い…「自分の人生」を歩くきっかけとなることを願っています。
「おまえはよくやった。ようここまで頑張った。」
「今のおまえを誇りに思う。辛かっただろうが、たった一人でよくここまで守り続けたな」
「だが、もう十分だ。もうこれ以上頑張る必要はない。今のままで、おまえ自身であるだけで、父は十分だ」
「おまえを愛している」