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「精神の生態学」~ベイトソンのダブルバインド理論の詳細

2014/09/04(Thu) Category : 心理学
「ダブルバインド」について、わかりにくいところがあるようですので、グレゴリー・ベイトソンの著作「精神の生態学」(新思索社)の中のダブルバインドに関する論考の中から体験を交えてまとめておきたいと思います。

体験というのは、強烈なパワハラを受けたときに感じた身動きできない状態、その挙げ句の「自分の行動が自分のものではないような操られ感」(統合失調症の前駆症状のようなもの)まで感じたダブルバインドとしか言いようがない私自身の実体験と、相談者の方々のダブルバインド体験―それらの体験です。

 
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1.「実体」と「観念」

2014/09/04(Thu) Category : 心理学
【「精神の生態学」~ベイトソンのダブルバインド理論の詳細】の目次へ

1.「実体」と「観念」----------------------------------------------

「ダブルバインド、1969」という論考の中で、ベイトソンは『ダブルバインドの“ようなもの”をどうとらえるべきか』という問題への答えとして「ダブルバインド理論」を組み立て、それを組み立てることで、改めて「実体」と「観念」の違いについて再認識したことを述べています。

たとえば、『「ライオンが人を恐怖させる」と言うのはナンセンスである。「ライオン」は観念ではないからだ。恐怖を引き起こすのはいつも、人がライオンから作り上げた観念なのである』というように。

 
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2.「メタメッセージ」と「コンテクスト」

2014/09/05(Fri) Category : 心理学
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2.「メタメッセージ」と「コンテクスト」---------------------------

「ダブルバインド、1969」という論考の中でのもう一つのポイントは、メッセージ自体が相手と自分の関係性を内包しているという見方です。

たとえば、敵意や愛情という実体めいたものが先にあって、それをメッセージで“表現”しているのではなく、敵意や愛情がメッセージの中にこもっているものである。ですから、『関係とはメッセージが帯びる(その中に内在的にこもる)ものである』と述べています。

では、どのように“帯びる”のか?
ここにメタメッセージ(メッセージの背後にあるメッセージ)という概念が入ってきます。
(メタ(meta-)とは、「高次な-」「超-」「-間の」「-を含んだ」「-の後ろの」)


 
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3. 存在自体がメタメッセージ=存在自体がコンテクストを持つ

2014/09/06(Sat) Category : 心理学
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3. 存在自体がメタメッセージ=存在自体がコンテクストを持つ-----------

ところで、「人は言葉ではなく行為を信じます」と書きましたが、相手が自分にとって大切な人である場合(母親など)、自分が見捨てられたくない(あるいは絶望したくない)ために、その“言葉”にすがりたくなります。

ここに、自分が感じた実感を無視して相手の虚偽のストーリーに自分を合わせるという構造(生きる姿勢)が出来ることになります。
“言葉”にすがる例を見てみましょう。


 
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4.行動を観察することでコンテクストが見える

2014/09/08(Mon) Category : 心理学
【「精神の生態学」~ベイトソンのダブルバインド理論の詳細】の目次へ

4.行動を観察することでコンテクストが見える(イルカの事例から)-----

言葉を持つ人間は、前項のように自分をごまかすために言葉で自己洗脳することが出来ますが、動物は(インナーチャイルドも)行動しか見ていません。
そして、相手の行動に注目したときに、そこに“真意”を見抜いてより高次のレベルに到達することができることをイルカの例で示されていました(論考「ダブルバインド、1969」)。




イルカに芸を仕込んでいく場合のことです。
まず、イルカが水面から顔を出すと笛が鳴って餌がもらえます(第一次適応)

 
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5.「トランス・コンテクスチュアル」に生きる

2014/09/09(Tue) Category : 心理学
【「精神の生態学」~ベイトソンのダブルバインド理論の詳細】の目次へ

5.「トランス・コンテクスチュアル」に生きる-------------------------

さて、前項ではイルカの例をコンテクストという言葉で説明しましたが、ここではメタメッセージという言葉を用いて説明してみましょう。

第二段階でイルカが第1次コンテクストに則った行為をしたのに報酬をもらえませんでした。イルカは混乱し、意地悪されたと思ったかもしれません。それが続くと、調教師との信頼関係に揺らぎが生じ、ストレスは高じていきます。

けれど、イルカが異なる行為をしたときに調教師から餌をもらえたことで、イルカは「餌をもらえる」という安心を回復します。さらに、その行為を続けて餌をもらうことで、「意地悪をされて餌をもらえなかったのではなかった」と信頼も回復したと思うのです。そして第一段階より、より抽象性の高い信頼関係になっていきます。

 
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6.コンテクストとダブルバインド~7.ダブルバインド状況の背後にはベクトルがある

2014/09/10(Wed) Category : 心理学
【「精神の生態学」~ベイトソンのダブルバインド理論の詳細】の目次へ

6.コンテクストとダブルバインド------------------------------------

ここで、「精神分裂症の理論に必要な最低限のこと」という論考の冒頭に掲げてあるダブルバインドの定義について記しておきます。前出のイルカの例を用いて解説するとわかりやすいからです。

1.学習の生じるコンテクストは、常に何らかの形式的特性を持っている。
2.この構造づけられたコンテクストもまた、より大きなメタコンテクスト(コンテクストの後ろにあるコンテクスト)の中で生じる
3.狭いコンテクストで起こることは、より大きなコンテクストによって左右される。そして、コンテクストとそれを包むメタコンテクストの間に矛盾または衝突が起こる場合がある。この場合、第一のコンテクストの中で誤りを犯すか、さもなくば誤った理由によって正しい行動を取るか、どちらかしかなくなってしまうというジレンマに陥る。これがいわゆるダブルバインドである。

―と述べています。とても難しい言い回しですが、イルカの事例で見るとよくわかります。

 
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8.ダブルバインドを経て成長するvs病気になる、の違い

2014/09/11(Thu) Category : 心理学
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8.ダブルバインドを経て成長するvs病気になる、の違い-----------------

さて、調教師とイルカはこのダブルバインド状態を抜けて、より高次のコンテクストを共有できる次元へと成長しました。
一方で、ダブルバインド状況のストレスが続いた結果、統合失調症が発症するという仮設をベイトソンは持っています。
同じダブルバインドを経ても、片や成長し、片や病気になっています。この差はなんでしょうか。

 
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9.ダブルバインド事例:第一次禁止令

2014/09/12(Fri) Category : 心理学
【「精神の生態学」~ベイトソンのダブルバインド理論の詳細】の目次へ

9.ダブルバインド事例:第一次禁止令----------------------------------

さて、ベイトソンは「精神分裂症の理論化に向けて」の論考の「ダブルバインドとは何か」の項で、定義と具体事例を挙げています。まず具体例を見てみましょう。

<事例>
事例に登場する母親は次の2つの側面を持つ母親です。
a―子どもが近づくと敵意に満ちた、あるいは子どもから身を遠ざける行動をする
b―自分が子どもを避けていることを否定するために愛を装い、子どもへ近寄っていくそぶりを見せる

例として、子どもが疲れていないにもかかわらず、母親が優しいそぶりで次のように言ったとします。
「もうお休みなさい。疲れたでしょう。ママはあなたにゆっくり休んでほしいの」(メッセージ)

 
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10.ダブルバインド事例:第二次禁止令

2014/09/13(Sat) Category : 心理学
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10.ダブルバインド事例:第二次禁止令--------------------------------

眠くないのに、「もうお休みなさい」と言われた子ども―
もしここで、まだダブルバインド的コンテクストが形成されていない子どもが、「まだ疲れてないよ。眠りたくない」と言ったとしましょう。それに対して母親が、「ママは、あなたのことが心配だから言ってるのよ。だから寝なさい」と言い張ったり、あるいはそう言いながら手を引いて寝室に連れて行ったとします。

このとき母親は、『子どもによる身体的メッセージの解釈を制御するとともに、母親に対する子どもの反応を子ども自身がどう解釈するのかということも制御する』(『』内は「精神分裂症の理論化に向けて」より)ことになります。

 
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