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「親の操り人形」からの離脱

2008/02/29(Fri) Category : モラハラ(モラルハラスメント)
男の子は、支配する母親の下 ハラッサー(人を道具にする人間)となった。
女の子は、支配する母親の下 ハラッシー(人の道具となる人間)となった。

二人が出逢ったとき、何か同じにおいを感じた。
監獄の囚人が街で出逢ったような感じだろうか。

相手を救うことが、囚われの身の自分を救うことになるのでは…無意識が惹かれあった(意識上では、自分が母親に囚われているなんて思っていないからね)

夫婦生活が始まった。
かつて母親の道具となっていた妻は、夫から道具にされてもさほど違和感を感じなかった。

夫は(親への無意識の)怒りを妻に向けて吐き出し始めた。
母親から吐き出されることになれていた妻には、どこか馴染んだ感覚だった。


おかしい…
本音が顔を出しかけると、自分の中に棲む母親が「あんたがおかしい」と叩き潰した。

やはり、おかしい…
子供がおかしくなり始めた…しかし、それは全てが自分のせいに思えた。矜恃などなかった。

が、苦しさにたまりかねてカウンセラーに話を聞いてもらったとき、
自分がおかしいのではない、自分の住んでいる世界がおかしいのだと知った。



もう一つ知ったことがある。
落ち着いて、安心できる場所があるんだ…
私を傷付けない、すべてを受け入れてくれる場所がある…

この世にそういう世界があることを知らなかった
母親という異空間から、夫という異空間へ…私は、支配と服従以外の世界を知らなかったんだ…



私の中に「生きる意欲」と「意志」が宿った



夫は、義母の操り人形だった
私は、母の操り人形だった

私たちを舞台で踊らせていたのは、母と義母という黒子だった
夫に心なく、私の身体が思うように動かないのは、操られていたからなんだ…

私が本当に闘わなければならない相手は、目の前の心ない人形ではなかった
黒子で見えなかったけれど、私を操っているあなたこそが闘う相手だったのだ



操り人形に「意志」が宿ったとき、とたんに操りにくくなった
黒子達は大あわてで、あれやこれやと意志を奪いに来た

しかし、カラクリが見えた今、もう怖くはない
気づいてしまい心を持ってしまった人形は、もはや操ることはできない

これまでは、操られないと生きられないと思っていた
が、人形は、操られなくても、自分の心で動けることがわかってしまった



とても辛いけれど、とても簡単なこと
私はハサミを取り出し、自分と母をつなぐコントロールの糸を静かに切る

あぁ…上を見上げると、母にもまた糸がついている。そして、祖母にも、曾祖母にも…
そうか、運命の糸がつながっていたんだ

ゴメンね。私は、我が子を自由に羽ばたかせたい。
この舞台は、私が踊る舞台じゃない。


私は、人間として生きる


だから、ただ静かに舞台から下りていきます。
そこには、狭い舞台の上とは比べものにならないくらい広い、広い世界が待っている。






「PLUTO」~ゼペットじいさんも操り人形




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離脱とは距離を置くことですか?

弟さん一家も物理的距離を置いたみたいで少し安心しました。私達夫婦も もともと夫の地元には居なかったものの東京転勤の絶好のチャンスで東京~北海道間の物理的距離を置けました。あとは連絡を絶てばいいという事なのでしょうか?そういう話しをカウンセリングを受けて聴いてもらうという事なのでしょうか?

 

わたしも

私も操り人形でした。母とそっくりな夫を選んでいたという事実。子供がおかしいわけです。この世に生まれてから安全な場所にいた事がないんだから、今までの事は仕方ないか、、、。家庭は自由を許されず、独裁者が支配する緊張感にあふれた場所でした。その中で「ここが安全な場所なんだ」と言い聞されていました。さあて、ハラスメント界を出るぞ。

 

わたし・・最近、この事を知ったのです。私の未来に光が差し込みました。
必ず、操られている糸を切ります!


でも、それを知りながら、別の糸にも操られそうになっていた私がいました。

その糸は、何かに操られるかのように切ってしまったのです。
切ってしまってから・・不思議な感覚が続いています。

その相手はハラッサーとして豹変しましたが、会う事はありません。

そして、一番身近にある、夫との糸、必ず切ります。

また、訪問しますね。

 

私の事だ…

DVモラハラ夫から夢中で脱出した私。しばらくして気付いたのは、肉体的虐待した父と精神的虐待をした母の存在でした。湧き上がる怒り、両親をミックスしたような夫を選んだ後悔、犠牲にしてきた子供達への罪悪感。世代連鎖はなんとしてでも阻止したい…手探りの日々です。中尾さんのブログ、参考にしてます♪
これからも楽しみにしていますね。

 

あぁ…私もそうやって、操られていた糸を自分で切ったのだなぁ…
と、読んでいてしみじみ思いました。

今は、母親のことを許すも許さないもなく、ただ自分を生んでくれて、この世に送り出してくれた親なんだ…と自然に感じています。

一人でも多くの人たちが、『広い、広い世界』を見上げることができるといいなぁと思っています(^-^)

 
    
 
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