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薬害エイズ事件(1)-国と闘い国を動かした母

2008/03/05(Wed) Category : 社会事件簿
私の知人に血友病の人がいた。だから、とてもとても心配だった。他人事ではなかった… その思いも込めてあるストーリーを紹介したい。




逃れようのない生まれつきの病気-血友病
薬の中にウイルスが混入しているとも知らず打ち続ける注射

10歳、小5で母親から告知を受けたとき虚無感が襲った

どうせ俺は遠からず死ぬんだ
勉強したって無意味

今さえよければいい
投げやりな生活

いじめに遭うが、幼なじみの友人が
「そういうこと言うのやめろよ」の一言でいじめはなくなる

しかし、隠す日々
もう、忘れたい。考えたくもない。



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が、自分のことを知らなければと向き合った
なぜ、自分が?
どうして感染したのか?

事態がわかってきたが、国相手の裁判をやっても勝てないと反対する父
「何やっても無駄だよ」とつぶやく子供(自分)

あきらめる子供の姿を見て母親は夫と別れても裁判をやる決意をする
しかし、当事者は我が子。息子に訊く。
「裁判をやるか」

「やる」
こうして、両親は離婚し、
高3の少年は薬害エイズ裁判の原告となった



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HIVの自分に普通に接してくれる人がいるという信頼
うちあけても付き合ってくれた彼女
「昨日のお前と変わらないから同情しないからな」と言ってくれた親友

力を得た彼は、堂々と生きることを決めた
自分が死んだ後でもいい-本当の解決をしてほしい

国に勝つために名前を公表した
「川田龍平」

厚生省を取り囲む「人間の鎖」に3500人もの人が集まった
当時、厚生大臣に就任した菅直人が動き、政治や世論が動き始めた



-------------------------------------------------------
闘う一方で、彼はドイツに留学した。

日本の戦争資料館は「被害」の歴史が多い
ドイツは「加害」の歴史を展示していた

そして、突き当たった
この国は、戦争責任以降、犯してきた間違いを曖昧にし続けている

間違いを自覚した上で心から謝ってほしい
事実を明らかにせず、何が間違いかわからないまま謝るのは本当の謝罪じゃない



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滞在中、100周年国際平和会議(1999 ハーグ)に参加。
閉会式のアピールで最初に述べられた言葉

「世界各国政府も日本の憲法9条のような決意をすべきだ」

日本の首相の発言は恥ずかしいが、日本の憲法は誇れる
変えるべきは憲法ではなく、政治-そういう思いが湧いた


帰国後教育を志した
高校のとき社会科で「朝日訴訟」を知ったとき、自分の裁判も社会に影響を与えることができるのではないかと思った経験から、教育の重要性を感じていたからだ。

しかし、政治の力で性教育への圧力が加わってきたことを実感した。
HIVキャリアとして許せなかった。

教育の中での言論の自由がなくなってきた
教育基本法の改正など、教育が変えられようとしている-危機感が募った。



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もはや当たり前のことが当たり前ではなくなっている
基本的人権は侵害され、命は大切にされていない

その「現実」にそぐわないから、と
「憲法」の方が変えられようとしている

おかしい!


厚生官僚が製薬メーカーに天下りし続け
製薬メーカーから医者、学者に研究費が支払われる
人の命、安全よりも、企業利益が優先される癒着した社会の仕組み

その「現実」が、自分のような被害者を生んだ
命を大切にしない今の社会の仕組みを変えたい

空気、水、土、食べ物、当たり前の環境が大事
生きててよかったと思える社会にしたい

こうして彼は、参議院議員になった。



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あきらめていた我が子に
あきらめない母親が命を吹き込んだ

生きる意味を見いだし得なかった子供が、
使命と自覚を持って、この社会を変えようと立ち上がっている

こざかしい理屈や議論からはあきらめしか生まれない
行動から現実は生まれてくる


誰もが
「生きる力」を持っている




「薬害で厚生官僚の有罪が確定するのは初めてで画期的だ」
東京HIV訴訟原告だった川田龍平参院議員(32)は決定を評価し「これをきっかけに、隠ぺいと無責任を繰り返してきた働きぶりが変わると思いたい」と話した。
毎日新聞 2008年3月5日





つづき 
薬害エイズ事件(2)-10年前の日記

薬害エイズ事件(3)-失われた30年




【本日日記の参考: 「川田龍平を応援する会」インタビューより】

龍平日記ーいのちをつなぐBlog

HIVエイズと共に生きる

JR福知山線脱線事故の深層-第1部 事故の構造的要因 (4)役所の不作為の罪

「光市母子殺害事件」(1)-「謝る」意味と謝らない親

「光市母子殺害事件」」(2)-謝罪しない姿から加害者が学ぶこと

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