2008年03月25日 (火) 10:45 | 編集
★土浦荒川沖駅8人殺傷事件メモ
【2008年03月25日日刊スポーツ】----------------------
『金川真大容疑者は2002年に高校卒業後は定職に就かず、複数のコンビニでアルバイトをし、今年1月に勤めていた自宅近くのコンビニを辞めた』
『1月に勤務先のコンビニを辞める際、理由を「目標の金額がたまったから」と説明』
『三浦さん殺害事件の数日前に、自分の口座からほぼ全額の約40万円を引き出し』
『2月に文化包丁を購入し、今月19日、包丁で三浦さんを殺害した』
【2008年03月25日日刊スポーツ】----------------------
『金川真大容疑者は2002年に高校卒業後は定職に就かず、複数のコンビニでアルバイトをし、今年1月に勤めていた自宅近くのコンビニを辞めた』
『1月に勤務先のコンビニを辞める際、理由を「目標の金額がたまったから」と説明』
『三浦さん殺害事件の数日前に、自分の口座からほぼ全額の約40万円を引き出し』
『2月に文化包丁を購入し、今月19日、包丁で三浦さんを殺害した』
【2008年03月25日サンスポ】--------------------------
『19日朝(出身小学校の卒業式)、妹を殺そうとしたが自宅に不在だったため家を出て小学校へ。だが人が多くてこれも断念。帰る途中にある三浦さん宅の前で「たまたま見掛けた」三浦さんを午前9時20分ごろ背後から刺し、自宅に戻って着替えた後に逃走』
「妹を殺そうと思ったが、いなかったので誰でもよかった」
「出身小学校で誰か殺そうと思い行った。卒業式で先生や保護者も多く、やめた」
『国家公務員の父親と母親、妹2人、高校生の弟の6人家族だが次女は独立しており、長女を狙った可能性がある』
【2008年3月25日 東京新聞朝刊】------------------------
『犯行に及んだ十九日中に荒川沖駅からJRで東京・秋葉原駅へ移動。近くの理髪店で頭を丸刈りにし、同日から二十一日まで同駅近くのビジネスホテルに宿泊した。二十二日に荒川沖駅付近で警察を挑発するような一一〇番をかけていた』
『再び都内に戻って別のビジネスホテルに宿泊後、二十三日午前十一時ごろに荒川沖駅に到着。通行人ら八人に切りつけ』
【2008年3月24日 東京新聞】---------------------------
『その後、金川容疑者は線路を挟んで西側にある交番へ逃走。無人だった交番から午前十一時十二分ごろ、「私が犯人です。早く捕まえてください」と電話で通報した。警察官が駆けつけると、両手に持っていた文化包丁とサバイバルナイフを投げ捨てたという』
『同容疑者は二十二日午後零時四十分ごろにも「早く捕まえてごらん」と一一〇番し、約一時間後にも無言電話をかけていた』
『格闘技ゲームが得意だが、負けると突然「何だよ!」と声を上げ、ゲーム機をけり上げることも』
『中学、高校の後輩の男性(22)によると、金川容疑者は両親、妹、弟との五人暮らし。一戸建ての二階を一人で使い、部屋には百冊余りの漫画本とゲームソフト。男性は「あまり外出することはなく、友達も多くなかった」と振り返る』
『同級生の一人は「おとなしくて友人がほとんどおらず、誰かと話しているところを見たことがない」と語った』
また、である。
評論家は、「酒鬼薔薇世代」「ゲーム脳」「劇場型」「人のやれないことをする達成感」「弱者狙い」…等々のことを言って個人の「異常性」に迫ろうとするが、そこからは何も見えてこない。
マスコミは、犯罪を防げなかった警察のお粗末さをやり玉に挙げて溜飲を下げようとする。
この構図全体が、「異常な個人」vs「正常な個人」の枠組みで語られており、この枠組みで議論されればされるほど、「監視国家」「監獄国家」に近づいていく。つまり、要塞のようなマンション、門戸を閉じる学校、えん罪であろうとも逮捕に躍起になる警察…「人を見たら泥棒と思え」という疑心暗鬼の社会を創っていく。
しかし、問題はこの枠組みからはじき出された場所で起こっている。
上記の中で語られていない場所とは?
そう、「家庭」だ。
私は、一般家庭にカウンセリングに入っている。
そこには、子供を殺して自分も死のうと思っている母親がいる。
そこには、自分が男だったら父親を殺していたという娘がいる。
そこには、復讐のために夫婦関係を続けている妻がいる。
そこには、親に絶望して自殺しようとする子ども達がいる。
そこには、恋人を絞め殺しかけた若者がいる。
そこには、上司を殺しかけた女性がいる。
そこには、心を空洞にして感情もないままに生きている人がいる。
そこには、生きてきた記憶がない女性がいる。
そこには、五感を失った人がいる。
そこには、爆発しそうな自分を救うためにゲーム三昧の子供がいる。
そこには、孤独に耐えきれずに、自分の中に別の存在を作る子供がいる。
そこには、生き地獄の現実から逃れるため、幻覚や幻聴と会話する人がいる。
そこには、生死に関わる場でなければ生きている実感が湧かないという人がいる。
そこには、自分を傷つけることで存在を確認しようとする人がいる。
そこには、食をコントロールすることで自分を取り戻そうとする人がいる。
そこには、自分の肉体もろとも自分の中に棲む親を殺したいと思っている人もいる。
・
・
・
書ききれない。とうてい、書ききれない。
それらがすべて、「一般家庭」だ。
“たまたま”や、私という第三者の介入や、その他のことなどにより事件や事故にならなかっただけのことなのだ。
今や、どの家庭でも事件や事故が起こってもおかしくない。
それが、「今の日本の家庭の現実」なのである。
マスコミがなすべきことは、個人の異常性をあげつらって、個人のせいにして事件を終わりにさせることではなく、なぜ、そのような個人が育ったのかという家庭環境にメスを入れること、さらには、家庭をここまで追いつめている政治責任を問うことであろう。
人が全うに育つ社会にするためにはどうすればいいのか。もう待ったなしでその社会の実現に向けて歩き出さなければならない。大人が考えもなしに無責任な仕事をしている限り不幸は生まれ続ける。
大量生産大量消費文明は人類の首を絞めているだけだ。
身近に自然を再生して、多くの命に接すること。
地産地消、歩いて全てが揃う地域社会(コンパクトシティ)の再生。
経済戦士を創るための教育ではなく、気持ちや感情を大切にする教育(私のやっている「子育ての心理学」など小学生から教えればいい)。
校庭からアスファルトをはぎ取れ。
道路はもういらない。社会の主役を車から人に復活させよう。
・
・
ともあれ、全ての施策を「それが人の自律を導くものか」どうかだけで判断することだ。
あまりの悔しさに、筆が暴走したが、これからカウンセリングなので、ここで置く。
金川真大の犯罪心理の分析はこちらへ続く↓
土浦荒川沖駅無差別殺傷事件−金川真大の心理的背景
『19日朝(出身小学校の卒業式)、妹を殺そうとしたが自宅に不在だったため家を出て小学校へ。だが人が多くてこれも断念。帰る途中にある三浦さん宅の前で「たまたま見掛けた」三浦さんを午前9時20分ごろ背後から刺し、自宅に戻って着替えた後に逃走』
「妹を殺そうと思ったが、いなかったので誰でもよかった」
「出身小学校で誰か殺そうと思い行った。卒業式で先生や保護者も多く、やめた」
『国家公務員の父親と母親、妹2人、高校生の弟の6人家族だが次女は独立しており、長女を狙った可能性がある』
【2008年3月25日 東京新聞朝刊】------------------------
『犯行に及んだ十九日中に荒川沖駅からJRで東京・秋葉原駅へ移動。近くの理髪店で頭を丸刈りにし、同日から二十一日まで同駅近くのビジネスホテルに宿泊した。二十二日に荒川沖駅付近で警察を挑発するような一一〇番をかけていた』
『再び都内に戻って別のビジネスホテルに宿泊後、二十三日午前十一時ごろに荒川沖駅に到着。通行人ら八人に切りつけ』
【2008年3月24日 東京新聞】---------------------------
『その後、金川容疑者は線路を挟んで西側にある交番へ逃走。無人だった交番から午前十一時十二分ごろ、「私が犯人です。早く捕まえてください」と電話で通報した。警察官が駆けつけると、両手に持っていた文化包丁とサバイバルナイフを投げ捨てたという』
『同容疑者は二十二日午後零時四十分ごろにも「早く捕まえてごらん」と一一〇番し、約一時間後にも無言電話をかけていた』
『格闘技ゲームが得意だが、負けると突然「何だよ!」と声を上げ、ゲーム機をけり上げることも』
『中学、高校の後輩の男性(22)によると、金川容疑者は両親、妹、弟との五人暮らし。一戸建ての二階を一人で使い、部屋には百冊余りの漫画本とゲームソフト。男性は「あまり外出することはなく、友達も多くなかった」と振り返る』
『同級生の一人は「おとなしくて友人がほとんどおらず、誰かと話しているところを見たことがない」と語った』
また、である。
評論家は、「酒鬼薔薇世代」「ゲーム脳」「劇場型」「人のやれないことをする達成感」「弱者狙い」…等々のことを言って個人の「異常性」に迫ろうとするが、そこからは何も見えてこない。
マスコミは、犯罪を防げなかった警察のお粗末さをやり玉に挙げて溜飲を下げようとする。
この構図全体が、「異常な個人」vs「正常な個人」の枠組みで語られており、この枠組みで議論されればされるほど、「監視国家」「監獄国家」に近づいていく。つまり、要塞のようなマンション、門戸を閉じる学校、えん罪であろうとも逮捕に躍起になる警察…「人を見たら泥棒と思え」という疑心暗鬼の社会を創っていく。
しかし、問題はこの枠組みからはじき出された場所で起こっている。
上記の中で語られていない場所とは?
そう、「家庭」だ。
私は、一般家庭にカウンセリングに入っている。
そこには、子供を殺して自分も死のうと思っている母親がいる。
そこには、自分が男だったら父親を殺していたという娘がいる。
そこには、復讐のために夫婦関係を続けている妻がいる。
そこには、親に絶望して自殺しようとする子ども達がいる。
そこには、恋人を絞め殺しかけた若者がいる。
そこには、上司を殺しかけた女性がいる。
そこには、心を空洞にして感情もないままに生きている人がいる。
そこには、生きてきた記憶がない女性がいる。
そこには、五感を失った人がいる。
そこには、爆発しそうな自分を救うためにゲーム三昧の子供がいる。
そこには、孤独に耐えきれずに、自分の中に別の存在を作る子供がいる。
そこには、生き地獄の現実から逃れるため、幻覚や幻聴と会話する人がいる。
そこには、生死に関わる場でなければ生きている実感が湧かないという人がいる。
そこには、自分を傷つけることで存在を確認しようとする人がいる。
そこには、食をコントロールすることで自分を取り戻そうとする人がいる。
そこには、自分の肉体もろとも自分の中に棲む親を殺したいと思っている人もいる。
・
・
・
書ききれない。とうてい、書ききれない。
それらがすべて、「一般家庭」だ。
“たまたま”や、私という第三者の介入や、その他のことなどにより事件や事故にならなかっただけのことなのだ。
今や、どの家庭でも事件や事故が起こってもおかしくない。
それが、「今の日本の家庭の現実」なのである。
マスコミがなすべきことは、個人の異常性をあげつらって、個人のせいにして事件を終わりにさせることではなく、なぜ、そのような個人が育ったのかという家庭環境にメスを入れること、さらには、家庭をここまで追いつめている政治責任を問うことであろう。
人が全うに育つ社会にするためにはどうすればいいのか。もう待ったなしでその社会の実現に向けて歩き出さなければならない。大人が考えもなしに無責任な仕事をしている限り不幸は生まれ続ける。
大量生産大量消費文明は人類の首を絞めているだけだ。
身近に自然を再生して、多くの命に接すること。
地産地消、歩いて全てが揃う地域社会(コンパクトシティ)の再生。
経済戦士を創るための教育ではなく、気持ちや感情を大切にする教育(私のやっている「子育ての心理学」など小学生から教えればいい)。
校庭からアスファルトをはぎ取れ。
道路はもういらない。社会の主役を車から人に復活させよう。
・
・
ともあれ、全ての施策を「それが人の自律を導くものか」どうかだけで判断することだ。
あまりの悔しさに、筆が暴走したが、これからカウンセリングなので、ここで置く。
金川真大の犯罪心理の分析はこちらへ続く↓
土浦荒川沖駅無差別殺傷事件−金川真大の心理的背景
この記事へのコメント
はじめまして。
金川容疑者の心理分析とその表現に「そういうことだったのか!」と脱帽しきりです。
関連する本は何冊か読みましたが、こちらの方がよっぽどしっくりきます。
「酒鬼薔薇世代」とか誰が名付けたのか知りませんが、これほど失礼な呼称があるでしょうか。
私も含め若者の世代は高度成長もバブルも知らずただ目の前の下り坂を見て途方に暮れているようなものです。
ただ科学や経済を追い求めていれば良かった世代とは違ってそれこそ生の人間関係を正面から築かなければなりませんし、そのツケを年金や財政赤字を含めて押し付けてくるそういった人たちから卑下されるのだとしたら、たまったものではありません。
そういう人たちほど家庭内で「大きな子供」然として子供と向き合えずに問題を抱え込むくせに、世間体をやたらに気にして社会から閉ざされた家庭にしてしまう。
ひきこもりの子をいかがわしい施設に預ける親がいますが、まずは親が自分に問題がある可能性を省みてカウンセラーに相談するべきだと思います。
親自身に問題があったら子供をどうにかしても根本的な解決には至らず逆戻りしてしまうと思うからです。
英司様はそういった家庭に取り組んでいらっしゃるとのことで、私などは誠に敬意を覚えます。
これからも拝読・勉強させていただきたいと思います。
ありがとうございました。
長文・拙文を失礼致しました。
金川容疑者の心理分析とその表現に「そういうことだったのか!」と脱帽しきりです。
関連する本は何冊か読みましたが、こちらの方がよっぽどしっくりきます。
「酒鬼薔薇世代」とか誰が名付けたのか知りませんが、これほど失礼な呼称があるでしょうか。
私も含め若者の世代は高度成長もバブルも知らずただ目の前の下り坂を見て途方に暮れているようなものです。
ただ科学や経済を追い求めていれば良かった世代とは違ってそれこそ生の人間関係を正面から築かなければなりませんし、そのツケを年金や財政赤字を含めて押し付けてくるそういった人たちから卑下されるのだとしたら、たまったものではありません。
そういう人たちほど家庭内で「大きな子供」然として子供と向き合えずに問題を抱え込むくせに、世間体をやたらに気にして社会から閉ざされた家庭にしてしまう。
ひきこもりの子をいかがわしい施設に預ける親がいますが、まずは親が自分に問題がある可能性を省みてカウンセラーに相談するべきだと思います。
親自身に問題があったら子供をどうにかしても根本的な解決には至らず逆戻りしてしまうと思うからです。
英司様はそういった家庭に取り組んでいらっしゃるとのことで、私などは誠に敬意を覚えます。
これからも拝読・勉強させていただきたいと思います。
ありがとうございました。
長文・拙文を失礼致しました。
2008/10/14(火) 21:22 | URL | 通りすがり #-[編集]
これから学ぼうとしている自分の周りでも、次々と「スピードと競争」の社会の犠牲者たちが溢れかえってきています。
昨夜、わたしが泊まっていた場所の数百メートル先の駅で、18歳の少年に線路に突き落とされた方が亡くなられました。
経営者考えで、人を切り捨て、駒のようにコントロールしているものたちの犠牲者もわたしの周りで増えています。
スピードと競争に最適化された人間は、ほんとに支配者となって、人を道具にし、切り捨てますね。
身近な人がそうなる事を、つい最近体験しました。
もう、資本や経済などどうでもいいです。
間に合うかどうか、わかりませんが、「気持ちや感情を大切にする」家族、地域、社会の力になれるよう、これからひとつひとつ学んで行きます。
間に合えばいいのですが。。。
昨夜、わたしが泊まっていた場所の数百メートル先の駅で、18歳の少年に線路に突き落とされた方が亡くなられました。
経営者考えで、人を切り捨て、駒のようにコントロールしているものたちの犠牲者もわたしの周りで増えています。
スピードと競争に最適化された人間は、ほんとに支配者となって、人を道具にし、切り捨てますね。
身近な人がそうなる事を、つい最近体験しました。
もう、資本や経済などどうでもいいです。
間に合うかどうか、わかりませんが、「気持ちや感情を大切にする」家族、地域、社会の力になれるよう、これからひとつひとつ学んで行きます。
間に合えばいいのですが。。。
2008/03/26(水) 19:05 | URL | nostalgia #HsmQRNbc[編集]
本当にまた・・・ですね。
先生が見抜いている家庭の本質がなかなか世の中では見えなくて、私も残念です。マスコミや評論家の見解には、うんざりです。
私だって、一歩間違えれば、こういう事件を起こしたかもしれない。それだけ、八方塞の時もありました。だから、こういう事件はすごく辛いです。
家庭内の怒りが関係の無い人へ向くって惨事が後を絶たないですね。怒りを持った人の本質をもっと分かってくれる人がいれば、救われるのになぁと思います。
先生が見抜いている家庭の本質がなかなか世の中では見えなくて、私も残念です。マスコミや評論家の見解には、うんざりです。
私だって、一歩間違えれば、こういう事件を起こしたかもしれない。それだけ、八方塞の時もありました。だから、こういう事件はすごく辛いです。
家庭内の怒りが関係の無い人へ向くって惨事が後を絶たないですね。怒りを持った人の本質をもっと分かってくれる人がいれば、救われるのになぁと思います。
2008/03/25(火) 13:42 | URL | ゆみ #-[編集]







