パワハラが増える社会的背景
2008/04/04(Fri) Category : パワハラ(パワーハラスメント)
【第1回拡大ワークライフバランス研究会講演録-6】
1 かつて会社は共同体だったのが、今では株主の持ち物になりました。
そのため、会社が株主利益のための道具と化し、社長以下全員が道具になりました。
2 98年には規制緩和がなされ、モラルのたがが外れました。
「勉強不足はだまされても文句は言えない」→「だまされるほうが悪い」と、当時は会社の社長が言ったわけです。その言葉に象徴的に表されるとおり、法律すれすれで稼ぐことが是とされていきます。
自民政権はモラルをなくす「許可」を与えたのです。
3 04年の改正労働者派遣法は、人をパーツ化しました。
トヨタ生産方式を人に適用したようなものです。「必要なときに、必要な人を、必要なだけ」を是として、人を堂々と部品化するようになりました。
4 さらに成果主義や能力主義が、時代をリバースさせました。
低成長時代に入ってようやく会社の経営責任(アカウンタビリティ)を問うようになろうとした矢先、上記人事制度が、個人責任(レスポンシビリティ)のみを問う方に働き人を追い詰めています。
小泉-安倍が推進してきた新自由主義というまがいものは、上記を見ると一目瞭然、「人」を「道具」にしていきました。人は全的な人としてみられず、手足やパーツや商品やターゲットとして遇されるようになっていきます。
ハラッサー(人を道具にする人)やハラッシー(受け皿になる人)が蔓延するのは、当然のことでした。
「心」はどんどん乖離され、あるいは捨象され、受け止め手のいない心が、鬱屈し、漂流し、爆発しています。
経済成長のために生きているのか、幸せな生活のために生きているのか、一人一人が考えましょう。
(カウンセリングでお伺いしていても、お金を持っていても幸福ではありません。お金と幸福がリンクしていないことは明白です)
そして、経済が成長しないと幸せになれないという「嘘」に踊らされることはやめましょう。
現代社会は未来から見たらきっと異常な社会と位置づけられると思います。人間が文化を失い、退化していった時代と記載されることでしょう。特に、厚顔無恥となってしまった政治の腐敗ぶりは目を覆うばかり…。今や人間がどこまで堕落していくのかという実験を見ているようです。
家庭が崩壊している今、何のための社会であり仕事でしょう。
子どもたちは鏡です。
我が子を見てください。
一人ひとりが自分の持ち場で、我が子に恥じないまっとうな仕事をしなければなりません。
(なんとまぁ、当たり前すぎて書いていて恥ずかしい…)
【ご参考】
21世紀初頭-日本の世相
時代に翻弄されるカイシャイン
急増!暴力関連用語
心が亡くなる過労死大国
さらば!キレる大人(1)-定年退職後、突然キレだした理由
規制緩和政策の破綻を露呈したグッドウィル事業停止命令
先進国の政治潮流の変化
講演録-1 第1回拡大ワークライフバランス研究会講演録
講演録-2 人はどのように育つのか
講演録-3 家庭の機能、家族の役割
講演録-4 家族機能不全の事例
講演録-5 企業経営に及ぼす世代間要因
1 かつて会社は共同体だったのが、今では株主の持ち物になりました。
そのため、会社が株主利益のための道具と化し、社長以下全員が道具になりました。
2 98年には規制緩和がなされ、モラルのたがが外れました。
「勉強不足はだまされても文句は言えない」→「だまされるほうが悪い」と、当時は会社の社長が言ったわけです。その言葉に象徴的に表されるとおり、法律すれすれで稼ぐことが是とされていきます。
自民政権はモラルをなくす「許可」を与えたのです。
3 04年の改正労働者派遣法は、人をパーツ化しました。
トヨタ生産方式を人に適用したようなものです。「必要なときに、必要な人を、必要なだけ」を是として、人を堂々と部品化するようになりました。
4 さらに成果主義や能力主義が、時代をリバースさせました。
低成長時代に入ってようやく会社の経営責任(アカウンタビリティ)を問うようになろうとした矢先、上記人事制度が、個人責任(レスポンシビリティ)のみを問う方に働き人を追い詰めています。
小泉-安倍が推進してきた新自由主義というまがいものは、上記を見ると一目瞭然、「人」を「道具」にしていきました。人は全的な人としてみられず、手足やパーツや商品やターゲットとして遇されるようになっていきます。
ハラッサー(人を道具にする人)やハラッシー(受け皿になる人)が蔓延するのは、当然のことでした。
「心」はどんどん乖離され、あるいは捨象され、受け止め手のいない心が、鬱屈し、漂流し、爆発しています。
経済成長のために生きているのか、幸せな生活のために生きているのか、一人一人が考えましょう。
(カウンセリングでお伺いしていても、お金を持っていても幸福ではありません。お金と幸福がリンクしていないことは明白です)
そして、経済が成長しないと幸せになれないという「嘘」に踊らされることはやめましょう。
現代社会は未来から見たらきっと異常な社会と位置づけられると思います。人間が文化を失い、退化していった時代と記載されることでしょう。特に、厚顔無恥となってしまった政治の腐敗ぶりは目を覆うばかり…。今や人間がどこまで堕落していくのかという実験を見ているようです。
家庭が崩壊している今、何のための社会であり仕事でしょう。
子どもたちは鏡です。
我が子を見てください。
一人ひとりが自分の持ち場で、我が子に恥じないまっとうな仕事をしなければなりません。
(なんとまぁ、当たり前すぎて書いていて恥ずかしい…)
【ご参考】
21世紀初頭-日本の世相
時代に翻弄されるカイシャイン
急増!暴力関連用語
心が亡くなる過労死大国
さらば!キレる大人(1)-定年退職後、突然キレだした理由
規制緩和政策の破綻を露呈したグッドウィル事業停止命令
先進国の政治潮流の変化
講演録-1 第1回拡大ワークライフバランス研究会講演録
講演録-2 人はどのように育つのか
講演録-3 家庭の機能、家族の役割
講演録-4 家族機能不全の事例
講演録-5 企業経営に及ぼす世代間要因