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JR福知山線脱線事故-同乗車掌の手記

2008/04/10(Thu) Category : JR福知山線脱線事故の深層
週刊現代4/19号に、JR福知山線脱線事故のとき車両に同乗していた車掌松下正俊氏(45歳)の手記が掲載された。
「“逃亡”した車掌の手記」-このタイトルだけでも、胸がつぶれる思いがする。

たまたま乗り合わせた車両。その列車が事故を起こしたとき…自分ならどうするだろうか。パニックに陥り呆然とする中で、警察や会社に連れて行かれて、何ができようか。以下、記事から見た事故当時の模様である。


「間もなく尼崎」の放送の準備をしようとしたとき
突如車両がブルブルと横揺れし、滑空するように走り、
一瞬浮いたと思ったとたん、「ドン」と急停止した。

あの区間で飛ばしすぎているという感覚がなかったこと
だから、なぜ急停止したかわけが分からなかったこと
だからこそ、「脱線しとるで!」という乗客の叫びに
パニックに陥った

ともかく、つながった無線の指示で、
高見運転士と連絡を取ろうと歩いていく
マンションにへばりつく2両目を見て足がすくみ
車両が1両足りないことに気づいて呆然とし…
惨状の中で立ちつくすだけ、何もできなかった

そのまま警察に連れて行かれ、事情聴取
その時に見たテレビで、初めて事故の全貌を知った

事情聴取は午後10時半までに及び
その後、会社からも事情聴取を受け
「誓約書」を書いて初めて解放され、
それから5日間ホテルに泊まりながら事情聴取を受ける日々

疲れ果て
「死にたい、死にたい…」
とつぶやくようになって入院

被害者の様子をニュースで見る度に体が震え、涙があふれ、
「車掌は非常ブレーキを引く義務を怠った」(←服務規程にはない)
という報道を機に犯罪者のように仕立て上げられる恐怖
睡眠薬が手放せなくなり、入院は1年半に及んだ

会社は、高見君と自分に責任を押しつけている。
『日勤教育のように個人責任ばかりを追及し、安全よりも利益を優先してきた会社の体質が省みられていません』

彼はご遺族の方の声をお聞きし、そして、事故原因を究明していくことが自分に課せられた責任と考えている。


【以上「週刊現代」記事より】





最も大事なポイントは、
飛ばしすぎているという感覚がなかったことにある。
むしろ、1分半の遅れを取り戻してくれると『少しホッとした気分にすらなっていた』のである。

この速度はおかしい、という感覚があれば行動できただろう
しかし、その感覚が摩耗していた

それは、その区間を飛ばすことによって遅れを取り戻すことが日常化していたからだ。むしろ、会社がそこで遅れを取り戻すことを暗黙に強制していたのである。でなければ、『ホッとした気分』にはならない。

禁止令がいかに人の感覚や感情を摩耗させるかを私は実感している。
遅刻厳禁というタブーに近い禁止令が、スピードに対する正常な感覚を摩耗させていた。

この事故の本当の原因はここにある。
すなわち、会社の禁止令が人間の知覚センサーをマヒさせていたと言うことだ。
松下氏が言うように、安全よりもスピード重視の経営が、この100人を超える犠牲者を出した大事故の本当の原因である。





同記事に「“天皇”井手正敬を直撃!」とあった。

『11年間にわたりJR西日本のトップに君臨し“天皇”と呼ばれた』当時の井手相談役は、現在子会社に天下り。当時の南谷会長、垣内社長は、顧問としていまだ在籍。3人の役員もそれぞれ子会社に天下っている。
ご遺族は、それら経営陣の責任を問い続けている。当然のことだ。

現代の記者が井手氏にインタビューしている。
経営責任については、『すでにとった』
松下車掌の業務復帰を会社が拒否していることについては『彼個人の資質に問題があるんじゃないか』
事故の最終報告書については『読んでないよ』

マスコミも責任を全うしてほしいと思う。





【ご参考】
★「JR福知山線脱線事故の深層」より

第1部 事故の構造的要因 (3)事故現場の軌道

第3部 服部運転士の自殺が教えている企業ポリシー (2)「安全第一」か「定刻厳守」か

第5部-「日勤教育」に内在するダブルバインドの構造 (3)「操り人形症候群」を証明する事例



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