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光市母子殺害事件死刑判決に思う

2008/04/23(Wed) Category : 少年犯罪・家族事件簿
私がカウンセリングする相談者には、加害者も被害者もいる。
虐待している人も虐待された人も、いじめる側もいじめられた人も、ハラッサーもハラッシーもいる。
思想・信条・主義・主張・趣味・宗教…一切関係ない。

全ての人が「犠牲者」だ。
(本村洋氏も、「私の妻と娘、そして被告人の3人の命が奪われる結果」という言い方をされていた-その通りだと思う)




私が支援するのは、ただ一つ―その人達の「自律」だ。

「自律」とは、自分と向き合う覚悟をし、自分の辛い過去に目を背けることなく直面してその事実を見据え、受け入れ、赦した者にのみ訪れる「静かな決意を伴った囚われからの解放」である。

アルコール依存症の患者は、たった一人で禁断症状の壮絶な苦しみと闘い、死ぬ思いをするからこそ酒を断つ決意ができる。そして、決意して以降一生涯、お酒を飲まないという静かな闘いが続く。1日、1日、今日も飲まなかったという日々を積み上げていくこと-それが依存を断つと言うことであり、それが依存からの解放なのである。

解放とは、日々闘い続けることなのだ。

親からの自律も、配偶者からの自律も、いろいろな衝動からの自律また同じ。
「静かな決意を伴った(酒、薬、リスカなどの衝動、親、配偶者、子供への)囚われからの解放」なのである。

闘い続けることは苦しいことのように見えて、実は「とらわれのない自由な地点」に立つことができる。
しかし、多くの人は自分と闘う苦しさを避けて、不自由な中で暮らしている。




私が、昨年6月に「光市母子殺害事件」について書いたのは、弁護団の動きが被告福田孝行の自律を妨げると感じたからだ。

被告は、自分と向き合う可能性もあったはずだ。
が、弁護団は死刑廃止の道具にするためにこの事件を利用した。「18歳1ヶ月」という犯行年齢を利用しようとしたのだと思う。そして、被告も弁護団の口車に乗ってしまったのだろう。

相手を道具にし合う人間関係を「共依存」という。
共依存の関係になってしまった時点で、人は成長が止まる。互いの道具として生きるようになるからだ。

この関係ができてしまうとラクになる。
だから、この時点で人は自分の内面と向き合うことをやめる。

事実、裁判で次のように述べられたとおり、あまりにも不自然に被告は供述を変えた。
『「犯した罪の深刻さと向き合うことを放棄し、死刑を免れようと懸命になっているだけ」。22日の広島高裁判決は、上告審で弁論期日が指定されて「死刑」の可能性が高まった後で、起訴から6年半もたって全面的に争う姿勢に転じた元少年の態度をそう評価した。「反社会性の増進を物語っている」とまで言い切り、「反省心を欠いている」と断じた』
2008年04月22日朝日新聞


共依存の関係の中で、人は決して「自律」はできないのである。

弁護団は、被告の魂の成長のチャンスを永遠に奪ってしまった。




日本社会が問わなければいけないのは次の3点である。

1,一つ一つの事件に真摯に取り組むこと
2,このような不幸が起こった心理メカニズムを真摯に解き明かしていくこと
3,犠牲者(加害者も被害者も)が自律に向かえるプログラムを構築すること

1については、本村氏が評価していたとおり、いわゆる「永山基準」によらず、個別に判断した裁判所の姿勢を評価したい。全く基準なしというわけにはいかないと思うが、基準にとらわれると、得てして基準ありきの判断になって問題への取り組みが浅くなってしまい、そこから社会が学ぼうとしなくなるからだ。

*永山基準(83年に示された死刑適用の指標)
(1)犯行の性質(2)犯行の態様(残虐性など)(3)結果の重大性、特に被害者の数(4)遺族の被害感情(5)犯行時の年齢――などの9項目のどれかを満たさなければ死刑を回避するという死刑回避基準。


2については、人がどのように心理的に成長するのか、という発達のメカニズムに日が当たってしかるべきである。すると、家族の機能や家庭がどうあるべきかがわかってきて、その家庭をサポートするために地域社会はどうあるべきなのか、政治は何をなすべきかが見えてくる。
つまり、全ての問題は、社会健全化のためのヒントとなるのだ。
にもかかわらず、理屈を労してその問題から一切学ぼうとしないから問題が起こり続けている。


3については、犠牲者が自分の内面と向き合えるような施設とアプローチが必要である。特に、家族療法を学んだ優れたカウンセラーなどを犯罪者の更生に当たらせるのが望ましい。


本村氏が次のように述べていたが、その通りだと思う。
『どうすれば犯罪の被害者も加害者も生まない社会を作るのか、どうすればこういう死刑という残虐な、残酷な判決を下さない社会ができるのかを考える契機にならなければ、私の妻と娘も、そして被告人も犬死だと思っています』




尚、下記に加害者の父親のテレビインタビュー抜粋が掲載されていた。
http://trashnote.com/dnb/archives/2006/06/25-0047.php

『あの、息子がね、したことだから、息子が責任とるのが当たり前ですから・・・その、親の責任って・・・親、責任とってやりようがないんですよ。僕はそういう主義ですから』

自分とは無関係-この姿勢が、今の日本に蔓延していると思う。




【追記】
加害者心理が分からなければ被害者は人生を再スタートできない


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『あの、息子がね、したことだから、息子が責任とるのが当たり前ですから・・・その、親の責任って・・・親、責任とってやりようがないんですよ。僕はそういう主義ですから』 基本的人権は、女奴隷に産ませた自分の息子娘を奴隷として使役し奴隷市場で売却していた人達が主張した権利です。

但、基本的人権の尊重や平和維持そのものは憲法の目的では有り得ません。これらは、日本国憲法の確定者が、憲法の目的である国民の幸せのために重視すべきだと考えた事に過ぎません。
日本国憲法前文にもあるように、憲法の原理は人類普遍の原理であって、憲法は、国家を構成する国民の福利を国家の至上目的とするよう命じる事を原理とする法です。
憲法の原理により、憲法は憲法の「原理に反する」あらゆる法を、憲法(の条規)であっても「排除する」最高法規です。

憲法は国家を構成する国民とその子孫(人類普遍の憲法の原理だと純血子孫)である国民の福利のために確定されます。
最大の福利は国体で、国家を構成する国民である事により、生まれながらの権利として憲法により福利を保証される事。

次いで議会制政体。
憲法を頂点とする国法体系を構築し執行させ、国民が福利を享受するのに必要で、国民が国政の福利を享受出来てるかは国民にしか判断出来ない為、国民を代弁する権威ある議会が必須です。

あとは、憲法確定者が、純血国民の福利として重要と確定当時に考えていた事を、前文の一部として書いたり、日本国憲法の九条以下のように、規則の形で並べたりしたのが、成文憲法です。
日本国憲法確定者は、国籍を持つ全ての国民が純血国民と同等の権利を持ち、外人の権利もある程度保証するのが純血国民の福利だと言う考えです。
全ての国民の基本的人権の尊重が純血の非常に重要な福利と考えたのが11条。
金を出して、人を養って使役して、生命を保証されて自由に幸福を追求する権利を国政で最も尊重すべき権利とすることが国民の福利だと考えた13条。

奴隷は24時間働かないのに、奴隷や労働をしない奴隷の乳児等が24時間生きられるようにする負担を使役者が負うのは正しくない。働かせた分だけ報酬を与えるのが正しい。正しい考えに基づき正しく利益を得るには、奴隷やその家族の生活を丸抱えしている南部から奴隷を解放しないといけないし、南部に分離独立する権利は無いとしたのが奴隷解放と南北戦争で、人種差別を撤廃したのは1964年の公民権法。これで、米憲法改憲に参加する資格が全面的に認められ、1967年の改憲により、黒人も米憲法を確定した、憲法により生まれながらの権利として福利を保証される、米の国体を構成する米の純血国民。
日本国憲法確定時13条を重要な福利と考えたのも無理はない。本当に福利か判断出来るのは今の国民だけ。

 

ハナハナさん

ハナハナさんも3代4代にわたる負の連鎖と闘っていらっしゃるのですね。激流の中で立ち続けるよりも、岸に揚がったほうが良いですよね。岸に揚がれるように、そして地上で人間らしい生活を送れるように、頑張りましょうね。

 

kalakalaさんへ

夫と舅、姑と戦われているようで、同士のような気がしました。惰性でいつもと同じ状況になりそうになるので、80すぎた婆さまに、「それは自分がしたいからで、相手のこと考えてないじゃない。」と、説教かましたりしてます。毎日今日が終われば、明日が終わればいいと、過ごしてました。娘が自暴自棄になるはずだ。自分の人生の主役にやっとなれた気がしてます。一緒にがんばろうね。ちょっと慣れなれしいですか?

 

自分とは関係ない

DV、性的虐待、モラルハラスメントをする私の夫は、「なんで!?なんでそういうことするの!?もう私じゃあんたを直せないから!」と母親から言い放たれました。
彼女は嫁の私に「私の育て方が悪かったのかな」と船場吉兆おかみなみに泣いてみせました。
加害者である私の夫を哀れに感じます。

被告の父親、私達夫婦の親、そして私自身、この事件から、親に必要なのはいつでも子供に詫びる用意のある謙遜さだと思いました。

 

チョイ読みですが。

「家裁の人」の漫画の作者も加害者が犯行後刑務所に入れられたり、逆そうされたりで、更正できるところに置かれなかったことをかかれていました。しあわせな家庭生活が送れる社会を望みます。

 

Re:光市母子殺害事件死刑判決に思う

初めまして。いつも興味深く拝見しております。
この事件のヒステリックな成り行きを苦々しく眺めているものです。
この犯人は父親の激しい暴力に追い詰められ自殺した母親を発見したという生い立ちを持ち、そのため精神遅滞伴い幼児並の精神レベルにあると聞いています。自省する自律性があるかも疑問です。テレビではあまり流れないうかがい知れない様々な理由があるのではないでしょうか。

 
    
 
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