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5つの自分を見分けよう-自分を動かしているのは誰?

2008/05/31(Sat) Category : 心と感情
「大人になれない大人」の構造で書いた母子カプセル(母子未分離)の人間とは、言わば親に操られているロボットのようなものだ。

マジンガーZ、ガンダム、エヴァンゲリオン…世代によって想像するロボットは違うと思うけれど、自分を操縦席のあるロボットと見なしてみよう。
普通は、自分(ロボット)の操縦席に座っているのは「自分の感情」なのだが、親に介入されている人の操縦桿を握っているのは「親の欲望」だ。

「自分の感情」がこうしたいのに、親がそれはダメと操縦(コントロール)し続け、自分がそれに合わせて行動するということは、「自分の体」を「親の欲望(意図)」で動かしていることになる。

これが長く続けば、やがて「自分の感情」は自分(マスター)を信用しなくなる。感情がどう言っても、言うことを聞いてくれないからだ。言ってもしょうがない、と出てくることさえあきらめ、やがて分厚い岩盤の下に押し込められていく。

一方で、常に親がどう言うだろうかと親の感情を先読みし、怒られないようにと親の様子に敏感なアンテナを立て、親の感情にとらわれて生きるようになると、いつのまにか「親の感情」が自分の中にできてしまう。これを私は、「親が自分の中に棲む」と言っている。

すると、いつの間にか、自分が判断して行動しているつもりが、全て親の意向に基づいた行動になっているようになる。親に自分が乗っ取られてしまうわけだ。自分の感情を岩盤の下に押し込め、自分がないままに動いているため、簡単に乗っ取られてしまうのだ。




このように「自分の感情」と「親の感情(我欲)」が自分の中で闘っているわけだ
が、無防備に生まれてくる赤ちゃんと、生まれたときから無意識のうちにコントロールしようとしている親との間の絶対的な権力格差は、そう簡単に乗り越えられるものではない。

その上、全ての子供は、自分の親に愛されたいと願っている。だから、自ら親の願いを叶えるべく行動する。
こうして、「支配する親」と「愛されたい子供」の組み合わせで、いつしか自分の中に親が棲むようになるのである。

そして、一端親が棲んでしまうと、今度は目の前の「現実の親」と「自分の中に棲む親」との板挟みにあって勝ち目がなくなっていくわけだ。そのうち、自分で決断して行動しているつもりが、全て親の意向に沿った行動をとるようになっている。…怖いね。




ところが、人間は誰しも自分の人生を歩みたいという欲求がある。
私はそれを「健全なる魂」と呼んでいる。
その健全なる魂は、「自分の感情」と「親の感情」との闘いのさらに水面下で、人生を自分の手に取り戻そうと画策している(←つまり、本人は無意識です)。


大ざっぱに言えば、自分の中には次の5つがあって自分を翻弄している。

1,自分の中に棲む親(インナーペアレンツ)→「思考」最上層
2,今の自分の感情            →「感情」
3,抑圧感情の蓄積(インナーチャイルド) →「衝動」
4,存在不安から逃げるための画策     →「無意識」
5,健全なる魂              →「無意識」最下層

5つの自分

1と4で体を動かせ(行動すれ)ば、自分の人生をただの一歩も歩いたことにはならない。
3で行動すれば破壊や破滅に向かう。

1と4がタッグを組んで強烈に自分を支配するから、2が3を受け止めて一体となることが大切。3の負の感情を2が受け止めたくないと仲間割れしていては勝ち目がない。

そして、感情が一つになったら、その感情で行動すること。
これを、「自己一致」という。
されば、気持ちのままに生きることのできる楽な人生が待っている。


*健全なる魂が我が手に人生を取り戻そうとする場合、1~4まで苦しむこともあるが、まぁ、おいおい)
*尚、ここで言っている「5つの自分」とは、いわゆる交流分析で言っているものとは異なります。私の勝手なカテゴリーです。悪しからず。





【2012.09.25追記】
現在は、下記記事にあるとおり、自分を支配し、突き動かすものを7つ挙げています。
<現在の自分の構造>



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闘い

そうは見えなくても子供はみんな、親の背景や悲しみをまるっと見抜いていて気づかぬ振りしてずっと親を包容(許容)して生きています。大人はどうして子供を経験して大人になるのに子供の弱い立場を忘れるのだろう。私の親の口癖はそれぐらい許しなさいとレベルの低い人間とは付き合うなでした!?。自分はちっとも許さない(許せない)くせに!。親の言葉を実践したから私は親を捨てた。私はある時、すべての人を愛し、すべての人を許す実践に苦しくなって、聖母を目指すの止めました。でも呪いがいまだ解けず、親に似ている人に近づいてはなんとしても好きになろうとします。まるで洗脳された操り人形みたい。そんな自分が大嫌い。聖母を目指している事に気づいた時は顔から火が出る程恥かしくて、でも主人はとっくに気づいていて私をずっと見守ってくれていました。松本清張さんに遭難という話があるのですが、人は他人から見てどうしてそこまでと思う事でもどうしても許せない事があると思うのです。それは人が神ではなく人間だから、どうしようもないものはどうしようもないのだと思います。それが自分の感情に素直に生きる事。私はもう絶対に跪かない。自分の誇りは自分で守る。自分を大好きになる為に。(モラハラ界に戻りそうで苦しくなってこちらに思いを投稿させて頂きました。ありがとうございます)

 

親の意思と自分の意志が融合してもいいと思う。

 

日本は首相からしてこのモデルに毒されてますね~

 

不安定になると3と4がタッグを組んで暴走します…

 

先日の母子カプセルのブログのように、殻にかこまれ背骨のない自分を感じ、どうすりゃいいの!?と丁度苦しいところでした(><)。
今回のブログを読んで、少し行く先の光が少し見えた気がします。
タイムリーなブログ、いつも助かってます。

 
    
 
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