心の乗っ取られ方 5タイプ
2008/06/01(Sun) Category : 心と感情
このところ、子が親からどのように支配されていくのか、について書きつづっているが、子がどのように親に乗っ取られているか記しておこう。
私の接した事例では、次の5パターンがあった。
「母-子」「父-子」のケースもあったが、「母娘の病理」が多い。
(尚、下記の呼び方は私の実感から勝手に名付けたもので、学術的なものではなく感覚的なものです。念のため)
■1,受皿
「受皿」となっている場合は、親が注ぎ込んでくる意図とその都度抑え込んできた自分の感情が「心のコップ」にパンパンに詰まっている。その爆発しそうな感情を無意識に常に抑え込もうとエネルギーを使うため「五感鈍磨」または「感覚喪失」の人さえいる(味も匂いも感じない。熱いものを持って火傷しても気づかない、距離感がつかめずぶつかる等…)。
■2,洗脳
「洗脳」されている場合は、母親の言うことに逆らうことができまない。
蛇に居すくまれた蛙のように、頭でわかったとしても体は抵抗できない。母親は「神」であり、自分は「神の手」である。母親の考えている人生脚本が、そのまま自分の人生脚本(神のシナリオ)となる。妙に綺麗に透き通った「ガラスの眼」である場合がある。
■3,同化
「同化」してしまった場合は、母親のクローン人間となる。
言動がまるで生き写しのように母親そっくりとなる。ここに至ると、目に光がなくなり、べた塗りの黒のような「闇の眼」となっていることがある。「自分の感情」は完全に「親の感情」に乗っ取られてしまっている。
■4,真空
「真空」とは、感情を感じる回路を切った状態と言えばいいだろうか。
余りにも苦しいために感じることをやめ、無痛症のように自分の気持ちを感じることができない。ところが、感じないだけで感情はパンパンに溜まっていくわけで、いつしか真空の中でビッグバンのように感情爆発を起こす。この時、「冷静な狂気」が生まれる。
■5,冬眠
「冬眠」している場合がある。
これはチャンスが来るまで本当の自分を殻(タイムカプセル)にくるんで守り抜く。何十年、何百年、ときに何万年もの時を経て、水を得たときに芽吹く植物の種のようだ。水との出逢いがなければ眠り続け、出逢いがあればそこから芽を吹き始める。
それまでは、マリオネット(操り人形)として動いているだけなので、それまでの人生で体験してきたことの記憶が殆どない場合がある。
いずれのケースも想像を絶する生き苦しさだ。
そして、人の心があの手この手を使って自己防衛していることを知る度に、驚嘆と共に人間の凄さ、健気さに胸打たれ、そのような方々の心を何とか救い出し、豊かな感情で活き活きと生きられるように導きたいと思うのである(←導くとはいえ、勧誘する宗教ではないので、あくまで本人が自ら望んで第一歩を踏み出すことが大前提です)。
私の接した事例では、次の5パターンがあった。
「母-子」「父-子」のケースもあったが、「母娘の病理」が多い。
(尚、下記の呼び方は私の実感から勝手に名付けたもので、学術的なものではなく感覚的なものです。念のため)
■1,受皿
「受皿」となっている場合は、親が注ぎ込んでくる意図とその都度抑え込んできた自分の感情が「心のコップ」にパンパンに詰まっている。その爆発しそうな感情を無意識に常に抑え込もうとエネルギーを使うため「五感鈍磨」または「感覚喪失」の人さえいる(味も匂いも感じない。熱いものを持って火傷しても気づかない、距離感がつかめずぶつかる等…)。
■2,洗脳
「洗脳」されている場合は、母親の言うことに逆らうことができまない。
蛇に居すくまれた蛙のように、頭でわかったとしても体は抵抗できない。母親は「神」であり、自分は「神の手」である。母親の考えている人生脚本が、そのまま自分の人生脚本(神のシナリオ)となる。妙に綺麗に透き通った「ガラスの眼」である場合がある。
■3,同化
「同化」してしまった場合は、母親のクローン人間となる。
言動がまるで生き写しのように母親そっくりとなる。ここに至ると、目に光がなくなり、べた塗りの黒のような「闇の眼」となっていることがある。「自分の感情」は完全に「親の感情」に乗っ取られてしまっている。
■4,真空
「真空」とは、感情を感じる回路を切った状態と言えばいいだろうか。
余りにも苦しいために感じることをやめ、無痛症のように自分の気持ちを感じることができない。ところが、感じないだけで感情はパンパンに溜まっていくわけで、いつしか真空の中でビッグバンのように感情爆発を起こす。この時、「冷静な狂気」が生まれる。
■5,冬眠
「冬眠」している場合がある。
これはチャンスが来るまで本当の自分を殻(タイムカプセル)にくるんで守り抜く。何十年、何百年、ときに何万年もの時を経て、水を得たときに芽吹く植物の種のようだ。水との出逢いがなければ眠り続け、出逢いがあればそこから芽を吹き始める。
それまでは、マリオネット(操り人形)として動いているだけなので、それまでの人生で体験してきたことの記憶が殆どない場合がある。
いずれのケースも想像を絶する生き苦しさだ。
そして、人の心があの手この手を使って自己防衛していることを知る度に、驚嘆と共に人間の凄さ、健気さに胸打たれ、そのような方々の心を何とか救い出し、豊かな感情で活き活きと生きられるように導きたいと思うのである(←導くとはいえ、勧誘する宗教ではないので、あくまで本人が自ら望んで第一歩を踏み出すことが大前提です)。
親離れ子離れ
自分自身、親離れに大変苦労した人間なので、 同じような状況にいる方に、少しでも参考になれば……と思い、 自分が感じたことを書いてみようと思う。 まず、 子供が親離れにつまづくのは、ほぼ100%、その親に問題がある。 もちろん、これは、 いい歳をして親のせいにすると ...