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「誰でもよかった」―秋葉原通り魔事件

2008/06/09(Mon) Category : 少年犯罪・家族事件簿
「誰でもよかった」
昨日6月8日、人出で賑わう秋葉原の歩行者天国で7人を無差別殺害、10人以上に重軽傷を負わせた加藤智大容疑者(25)の言った言葉だ。

誰でもいいから殺したいは親への殺意の裏返し」である。
犯人が「誰でもいい」「誰でもよかった」と言った事件は下記のようなものがある。

岡山突き落とし事件(2008.03.25)
土浦荒川沖駅無差別殺傷事件(2008.03.23)
平塚高2通り魔事件(2008.01.05)
福島高3母親殺害事件(2007.05.15)

岡山突き落とし事件は、父と子の間に「真綿の支配」ともいうべき関係があった。「父子カプセル」という24時間の看守付きの監獄から、子が刑務所に逃れるために犯した犯行だった。

土浦荒川沖駅無差別殺傷事件は、「夫婦連合」も「世代間境界」もないバラバラ家族の中で、「押しつける親」と「心配かける親」が子供を追いつめていった末に起きた事件だった。

平塚高2通り魔事件で「ばかにするな」「なめんなよ」などと叫びながら包丁を振り回していた少年は、日常的にディスカウント(人として尊重されないこと)されていたことを示しており、その蓄積された怒りが爆発したものだった。日常的になされているのは、もちろん家庭の中である。

福島高3母親殺害事件では、「殺すのは誰でもよかった」と言いつつ母親を殺害した。そこには、「母子カプセル」ともいうべき母子の関係があり、無自覚に心に侵入してくる母親に対する絶望があった。





マスコミは、「社会に対する恨み」「世間への逆恨み」「何でも人のせいにする自我の弱さ」「幼児性」などを挙げることだろう。そして、精神鑑定が行われて量刑にのみ関心が集まることになる。

だが、上記を読まれればお分かりの通り、その犯人の背景には、彼をそこまで追い詰めた家庭環境があるのである。その都度書いているが、今の日本が何はさておいて早急に取り組まなければならないことは、「家庭の立て直し」である。

子育ては夫婦だけでできるものではない。
地域社会が子供を育てていた。
だから、親は子供を受け止める機能だけでよかった。

しかし、地域社会が崩壊したため、子は独房の中で育つことになった。このことが全ての原因なのである(細かくは省く)。
「ALWAYS 三丁目の夕日」など、昭和30年代がもてはやされるのは、単なる郷愁ではない。そこには、人々が支えあう望ましい社会の姿があるからだ。

車社会ではなく、歩いて生活できるコンパクトシティが喉から手が出るほど望まれているのである。

ことは、政治の問題だ。
心神耗弱した一個人の犯した犯罪ではない。
また、その個人を育てた一家庭の問題でもない。

家庭をここまで追い詰めている政治の問題なのである。
そのことが、参考に挙げた記事を読まれれば分かると思う。

私が週間東洋経済「子ども格差」特集(20080517)に掲載した『「家族を追い詰める国」日本』の記事を読んでみてほしい。


そして、自我を健全に成長させるためには、その時期に経験すべき発達課題がある。英才教育はやめてしまえ。小学校時代から必要なのは、倫理や道徳ではなく、心のメカニズムの教育である。

今の政治に「NO!」と言おう。
(国を変えるために、投票には行きましょう)





【追記】
【秋葉原通り魔事件】




【ご参考】
21世紀初頭-日本の世相
「気持ち」を大事にする社会システム
日本という「完全統制区域」
道路問題は政治を国民の手に取り戻す象徴
社会が家族を追いつめている(不登校編)
自殺―組織が個人を追いつめている
さらば!キレる大人(1)-定年退職後、突然キレだした理由
さらば!キレる大人(2)-感情でものを言われるとキレる理由
富士山大噴火」に見る望ましい国のあり方



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あなたの子どもを加害者にしないために

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昭和30年代はこんな時代でした。

少年犯罪データベース http://kangaeru.s59.xrea.com/

 

鏡のなかのけい

偶然に中尾さんのブログにたどり着き、むさぼるように読ませていただきました。

生まれて初めて私のことを理解してくれる人に出会ったと思いました。同時に、私が感じていたことはおかしなことじゃなかったんだということと、私だけがこんな感覚を持っていたんじゃなかったんだとわかってホッとしました。ネットの中でいろいろな情報に出会っていたので読んで号泣することはありませんでしたが、数年前なら間違いなくボロ泣きで読んでいたと思います。

中尾さんのブログに出会うだけで心が救われる人はたくさんいるだろうなと思います。私も、そんな人に少しでも紹介していきたいと思います。

勝手ながらブログをリンクさせていただきました。またこの記事にトラックバックを付けさせていただきました。

これからも更新を楽しみにしています。

 

中尾さんの本

『あなたの子どもを加害者にしないために』の本を、多くの人に読んでもらいたいと思います。
ご賛同される方は、ぜひ復刊どっとこむに投票願います・・・
復刊ドットコム
「あなたの子どもを加害者にしないために」
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=38996

 

つたえたいこと。

コメンテーターの言葉は、どれも的外れに感じてしまいます。
「何も分かってない。」
そういう怒りがこみ上げてきます。

きっと、こういう怒りなのだと思います。
犯人の行動の根源は。

 

社会全体で助け合っていきたい。そのためには、他人の子供を助けたり、時には注意をしたりすることも必要。でも、そういう場面で「ウチの子に変なことを言わないで下さい」なんて言っている親御さんも見かけます。こういう風に人の善意が悪意として取られるなら、「放っておいた方がいいや」という感じになっていきますね。それで、困っている子供や若者達が放置されるようになってしまったのだと思います。

助けを求められる前に手を差しのべて「おせっかい」役を買って出るのか、それとも実際に助けを求められるまでじっと待つのか?それが、とても難しい所だと思います。今の世の中では「おせっかい」と呼ばれないようにするために、みんな何もしない。明らかに、今回の件では誰かが「おせっかい」という悪役を買って出ても接触を試みた方が良かったのではないでしょうか。

日本は、良い方向に向かっていくのでしょうか。心配です。

 

根本は、自分は愛されていない、という感覚

加藤智大容疑者は、教育熱心だった両親に厳しく育てられ、ときには青森の真冬の極冠の中で、薄着で玄関前に閉め出され、近所の人にすれば、虐待か、しつけか見分けがつかないような事をされていた事もあったようです。

 

中尾さんの本ですが。

手に入らないのですね。
アマゾンではプレミアムついてますね。
まぐまぐの有料メルマガでもいいですし、電子版でもいいので、発行は出来ないものでしょうか?
ご検討お願い致します。
オレンジさんのおっしゃるように、変な心理学者や物知り顔の犯罪評論家じゃなく、中尾さんにテレビで語っていただきたいです。

 

昔と今は何が違うのか?

子育て中の主婦です。事件があるたびに、自分の家庭はどうなのか。私自信も子供に足かせをはめているのではないだろうか。と思いながら、こちらのブログを拝見しています。今のところ子供たちは健やかに成長しているのですが。最近犯罪を犯すのは、小中はとてもいい子じゃないですか。私も子供に親にいい顔を見せるように、無言の圧迫を加えているのでは、と悩んでしまいます。
先日、私の父の生い立ちを父から聞く機会がありました。父の父(私の祖父)は少し山っ気がある人で、事業に失敗し夜逃げ同然で父が高校生のときに引っ越したそうです。
父の一つ上の兄はそんな父親から床屋になれば生計ができると、勉強ができ高校に入学がきまっていたにもかかわらず修行に出されたそうです。父は次男のおかげで高校にいけましたが、夜逃げのせいで中退せざるを得ませんでした。その後父は、工場で働きながら独学で勉強し高校卒の資格を得、大学に夜学でいき、仕事も頑張りました。
昔はこんな話沢山ありますよね。昔の方がよっぽど、子供は親のもの的で親の言うとおりにさせられたじゃないですか。でも、父は祖父のことを恨んでいたようすも、憎んでいるようすもありません。もちろん今だからなのかも知れませんが・・・
父親や母親や社会が子供にレールをひくのは今に始まったことじゃなく昔の貧しい時代はよっぽどそうだったのではないですか?なのになぜ、今の子供たちはとてつもない消化できない怒りを溜め込んでしまうのでしょうか?
ただ、一つだけ違うのは、父と父の家族が閉鎖的ではなく、親戚や周りの人の助けがあったのは事実です。
中卒で入った工場でも、父が頑張ってるのを知り助けてくれる上司がいたそうです。父はまわりの方への感謝の言葉こそあれ、自分を挫折させた貧しさへの怒りは薄れているようです。
やはり人は一人では生きられないということでしょうか。私たちは何もかも自分で考え自分だけが正しい。自分だけ幸せならいいと思って生活してる気がします。
昔の(せめて戦後数年は)日本には助け合いの気持ちがあったんですよね。他人を心配し自分も心配してくれる」他人がいる。そういう社会だったんですよね・・・

 

昭和30年代

今、もてはやされている昭和30年代の少年犯罪の数は現在の2.5倍起きています。離婚率も今よりもはるかに低いのにです。
地域社会や家庭の崩壊が犯罪と関係あるのでしょうか?
いったい、いつの時代に犯罪がない、又は少ない時代があったのでしょうか?いつの時代も犯罪はあります。
主観的に事件を分析するのではなく、客観的に分析されたほうがいいのではないでしょうか。

 

マスコミの話

マスコミの話だけでは、真相もわからないまま、改善もされないので頭が痛くなってきました。中尾さんがテレビに出てお話して欲しいです!

昨日も今日もブログで中尾さんの記事を紹介させて頂いたのですが、被害にあうのも加害するのも、他人事ではないですよね。

子どものSOSに気づけない親のSOSに気づいて欲しいので、意識を高めて、政府やマスコミに働きかけたいと思っています。

 
    
 
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