加藤智大容疑者の心の闇(8)-「時間の構造化」の方法
2008/06/12(Thu) Category : 少年犯罪・家族事件簿
【加藤智大容疑者の心の闇】
■「時間の構造化」の方法
自分一人と対話するしかない加藤智大容疑者は、どのようにこの虚無の日々を過ごしていたのか。
『環境が変われば環境に対応するのにいっぱいいっぱいになるから、しばらくは「彼女ほしい」とか思わなくてすみそうなのに 今までそうやって耐えてきた もう半年だし、そろそろ限界 今回は少し頑張りすぎた 早くリセットしないと どうせどこにいっても一人だろうけど 歳も歳だし、使ってくれるとこも減ってきた みんながいうことはいちいちもっともなんだが それは普通以上の顔の場合にしか当てはまらない 勝手に勘違いした俺が悪い 努力して彼女ができるならみんな努力してるっつーの 顔だよ顔 全て顔 とにかく顔 顔、顔、顔、顔、顔 こんなにやる気ないんだからさっさとクビにしてくれ 』
彼は既に爆発しかかっている自分を誤魔化し誤魔化し生きていたことが分かる。
感情は安心しないと出てこない。
また、ゆったりと向き合わなければ出てこない。
だから「忙しい」は「心」を「亡くす」と書く。
だから、「効率至上主義」の現代はとても生き苦しい。感情を置き忘れた人々がロボットのように動き、心を亡くした政治がまかりとおる。
これを逆手に使うと、自分の不安と向き合いたくない人は、馬車馬のように働く。自分と向き合う時間がほしくないからだ。加藤智大容疑者も、自分を忙しくすることで孤独と向き合うことを避けたかったのだろう。
しかし、多くの人間が勘違いをしているが、気持ちは人に受け止めてもらわない限り出ていかない。「心のコップ」に溜まり続けているのだ。半年ごとに気を紛らわせて生きてはいても、「心のコップ」は小学校時代からキレていたわけだから既に限界を超えていただろう。『早くリセットしないと』という言葉は、切迫感を漂わせている。
その吐き出し先が携帯サイトだったと思われる。加藤智大容疑者は、人を求めた。
『ちょっとしたきっかけで犯罪者になったり、犯罪を思いとどまったり やっぱり人って大事だと思う』-こう書く加藤智大容疑者は、恐らく自分が危機的状況にあることをどこかで感じていたのではないだろうか。
しかし、結果は『人を救うのは人 救ってくれる人を得るには金がいる 結局、人を救うのは金 身近に語り合える人が必要、だってさ どうせ一人だし ネットですら無視されるし』。
『ものすごい不安とか、お前らにはわからないだろうな』-これは、存在不安の他に、自分が何をしでかすか分からない不安もあったのではないだろうか。
どんなに人を求めていたか。以下にその証拠がある。
『店員さん、いい人だった 人間と話すのって、いいね』
人はストローク(相手を認める働きかけ)を与えたり、受けたり、避けたりするために次の6つの方法を用いて、有意義に時間を使おうとしている。この時間の使い方を「時間の構造化」と呼んでいる。
1,引きこもり
2,儀礼 (挨拶)
3,社交 (雑談)
4,活動 (仕事等)
5,ゲーム (ストロークを得るために仕掛けるもの)
6,親交
1の状態にある加藤智大容疑者は、4で気を紛らわそうとはするが、『誰でもできる簡単な仕事』で、彼にとって仕事とは『暇をつぶせるうえにお金ももらえる』ものでしかない。とても、人とストロークを交換できるものではないのだ。
ストローク飢餓に陥っている加藤智大容疑者にとっては、店員との儀礼でさえ甘露なのである。
・存在不安がある人の時間の構造化の仕方
■「時間の構造化」の方法
自分一人と対話するしかない加藤智大容疑者は、どのようにこの虚無の日々を過ごしていたのか。
『環境が変われば環境に対応するのにいっぱいいっぱいになるから、しばらくは「彼女ほしい」とか思わなくてすみそうなのに 今までそうやって耐えてきた もう半年だし、そろそろ限界 今回は少し頑張りすぎた 早くリセットしないと どうせどこにいっても一人だろうけど 歳も歳だし、使ってくれるとこも減ってきた みんながいうことはいちいちもっともなんだが それは普通以上の顔の場合にしか当てはまらない 勝手に勘違いした俺が悪い 努力して彼女ができるならみんな努力してるっつーの 顔だよ顔 全て顔 とにかく顔 顔、顔、顔、顔、顔 こんなにやる気ないんだからさっさとクビにしてくれ 』
彼は既に爆発しかかっている自分を誤魔化し誤魔化し生きていたことが分かる。
感情は安心しないと出てこない。
また、ゆったりと向き合わなければ出てこない。
だから「忙しい」は「心」を「亡くす」と書く。
だから、「効率至上主義」の現代はとても生き苦しい。感情を置き忘れた人々がロボットのように動き、心を亡くした政治がまかりとおる。
これを逆手に使うと、自分の不安と向き合いたくない人は、馬車馬のように働く。自分と向き合う時間がほしくないからだ。加藤智大容疑者も、自分を忙しくすることで孤独と向き合うことを避けたかったのだろう。
しかし、多くの人間が勘違いをしているが、気持ちは人に受け止めてもらわない限り出ていかない。「心のコップ」に溜まり続けているのだ。半年ごとに気を紛らわせて生きてはいても、「心のコップ」は小学校時代からキレていたわけだから既に限界を超えていただろう。『早くリセットしないと』という言葉は、切迫感を漂わせている。
その吐き出し先が携帯サイトだったと思われる。加藤智大容疑者は、人を求めた。
『ちょっとしたきっかけで犯罪者になったり、犯罪を思いとどまったり やっぱり人って大事だと思う』-こう書く加藤智大容疑者は、恐らく自分が危機的状況にあることをどこかで感じていたのではないだろうか。
しかし、結果は『人を救うのは人 救ってくれる人を得るには金がいる 結局、人を救うのは金 身近に語り合える人が必要、だってさ どうせ一人だし ネットですら無視されるし』。
『ものすごい不安とか、お前らにはわからないだろうな』-これは、存在不安の他に、自分が何をしでかすか分からない不安もあったのではないだろうか。
どんなに人を求めていたか。以下にその証拠がある。
『店員さん、いい人だった 人間と話すのって、いいね』
人はストローク(相手を認める働きかけ)を与えたり、受けたり、避けたりするために次の6つの方法を用いて、有意義に時間を使おうとしている。この時間の使い方を「時間の構造化」と呼んでいる。
1,引きこもり
2,儀礼 (挨拶)
3,社交 (雑談)
4,活動 (仕事等)
5,ゲーム (ストロークを得るために仕掛けるもの)
6,親交
1の状態にある加藤智大容疑者は、4で気を紛らわそうとはするが、『誰でもできる簡単な仕事』で、彼にとって仕事とは『暇をつぶせるうえにお金ももらえる』ものでしかない。とても、人とストロークを交換できるものではないのだ。
ストローク飢餓に陥っている加藤智大容疑者にとっては、店員との儀礼でさえ甘露なのである。
・存在不安がある人の時間の構造化の仕方