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「犯人の追及」ではなく「真相の追究」が大切

2008/07/28(Mon) Category : 私の姿勢
丁度よかったので、人に向き合うときの自分の姿勢や事柄を見るときの観点を整理してみた。


【私の姿勢1-「犯人の追及」ではなく「真相の追究」が大切】

何か問題をが起こったときに出てくる情報にはどのようのものがあるだろうか。ここでの情報とは、事実、状況、心のありようなどの全てを含むものとする。大きく分けると、次の4つに分類されると思う。

1,本人も周囲も認知している情報
2,本人だけが認知している情報
3,本人は無意識だが周囲が認知している情報
4,本人も無意識、周囲もわからない情報

この4つに対して警察は切り込んでいくわけだが、
1-事実関係を調査し、
2-動機に迫り、
3-傍証で固めて“犯人”を追及していく。
そして、結局分からなければ、
4-心の闇ということになる。

ここで、分かりませんでした、では放置できないので精神鑑定を行い、まともな心理状況ではなかったので説明がつかない=犯人が異常者(あるいは異常な心理状態)ということでけりをつけることになる。

なぜこういうことになるのかというと、目的が裁くことにあるからだろう。裁くためには、何らかの犯罪名をつけなければならない。病院で薬を処方するために病名をつけるのと同じようなものかもしれない。

犯罪は原因を特定し、裁いて終わり。あとは量刑。自助努力。
病気は病名を特定し、処方して終わり。あとは薬漬け。自助努力。
よく似ている?


やらなければならないことは、「犯人の追及」ではなく「真相の追究」であるはずだ。
何のために? 
社会を是正するためである。

この2つの違いに気づいていないことは、これだけ事件が起こりながらも、社会が悪しき方向へといまだに突き進んでいることからも分かるだろう。



そもそも人を殺傷するのであるから、その時の心理状況がおかしくないはずがない。そういう意味では、全てが異常な心理状態ということになり、その時の心理を説明しようにもしようがないことも多いだろう。実際、理性はストップをかけているのに体は暴走してしまった事例はカウンセリングでもよく聴くところである。

この場合、暴走にいたるきっかけをその直前のやりとりに求めても分からないことが多い。それまで追い詰められて一杯一杯になっている状況に問題があるのであって、だからこそほんの些細なことがトリガーとなって暴走に至るのである。

事件を起こした当事者達さえも、なぜ自分がそこまで追い詰められていたのかは分かっていないことが多い。わけも分からないままに苦しいことこそが地獄なのだ。


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