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主体性の勝利―北島康介 おめでとう!!

2008/08/12(Tue) Category : 人物
インタビュアーに声をかけられ
少しの間、顔を覆って声にならない北島康介
昨日、その姿を見ながら万感の思いが迫ってきた

今朝の各局の報道ラッシュ
暗い世相を吹き飛ばす快挙に、飢えて飛びついているように見える
言い換えれば、これほどのエネルギーが北島選手に集中していたわけだ…

報道を見るうちに様々な思いが積み重なる

アテネで頂点を極め
ゴールドメダリストとしての行動規範も求められ自由人でいられなくなる中
一転、スランプの淵に沈む

ライバル ハンセンとの対戦は惨敗に次ぐ惨敗
日本人にも負ける



しかし、



「北島康介のコーチも辛いんだ」
“見守る親”のような平井伯昌コーチがいた。

自分以上に自分の泳ぎを知る人
その人が、辛く苦しい時を、ただじっとともに苦しんでくれる―こんなに強い心の支えはない。一人で乗り切れないことも、見守る人がいれば踏ん張ることができる


そして、
この4年間の殆ど底にいたのが急浮上

この後、パタパタと難題があがり、道が拓けていく
煩わしい難題と見るか、道を拓く課題と見るか―本人次第だ





切り開くための「勝負脳」を伝授したのは日大大学院総合科学研究科の林成之教授
5月下旬の合宿でのこと―わずか2ヶ月前
http://npn.co.jp/article/detail/51401168/

「もしかすると」「やっぱり」「無理」「駄目だ」「出来ない」「仕方がない」
自分の足を引っ張る言葉を言わないこと
(このことはとても大事。またいずれ書きたいと思う)


教授は言う
「他人のためにではなく、自分のために頑張ると考えないと全力を発揮できない」
つまり、人のせいにしない―本当に、その通りだ。

なるほど、だからスピード・レーサー社の水着問題の時も
「泳ぐのは僕だ」という強気の姿勢でいられたわけだ。


水着が変われば、泳ぎ方も変わる
その調整もしなければならない

この水着の自由化問題に決着がついたのが6月10日
恐らく、調整ギリギリであろう
この問題に心が揺れた選手も少なくなかったはずだ

しかし、“人や状況のせいにしない”という主体性を確立していた彼は動じなかった





予選。
「僕と北島の一騎打ちになる。2人だけが違う世界にいるからね」というハンセンは勝利を確信している。

ところが、伏兵登場。
新星オーエンが、予選トップで2人を追い込んだ。
勝つには世界新しかない。

密着取材の松岡修造が、追い詰められた様子を話していた。
ヘッドホンで外界を遮断し、無言でバスに乗り込む直前に一言だけ言ったという。
「やるしかないです!」



その夜は平井コーチと徹底して話し合ったという。
決勝前には『何も話すことがなくなった』(平井コーチ)というくらい!
http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20080812k0000m050161000c.html

そして、気がはやる中で「ストロークのテンポを落とす」という決断。
『今さらながら思うが、なぜ、あれだけ度胸良く僕の言った通りにやれるんだろう』(同上記事)とコーチが言うほどの相互信頼。

『夜もよく眠れた。気負うことなく集中して決勝に(照準を)もっていけた。ばっちりでした』
http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008081101000601.html

追い込まれた状況の中で、“よく眠れた”!
あくまで、自分を見つめ続けている。

自分を見守る人への絶対的信頼と、
その人が傍にいる安心感が、
彼を自分自身に集中させたのだろう。





そして、当日。

『1分で決まるレース。悔いを残したくなかった』(同上記事)

丁寧にスタート台を拭く北島康介。

今朝の解説で鹿屋体育大学の田口信教教授は、もうスタート直後から、「あ、いける!」と言っていたね。体が伸びていて抵抗が少ない、と。
こちらはハラハラしてみていたけど、プロは確信していたんだ。


天下の舞台を 北島康介はノビノビと泳いだ


腹の底から吠えたね! 北島。
大泣きしていたね。松岡修造。

北島選手の涙にはもらい泣きした。





インタビューのコメントが凄い。
http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008081101000601.html

『完ぺき。理想の泳ぎと思う。パーフェクトと言ってもらわないと困るかな。ひとかき、ひとかき、泳ぎに集中した』

オーエン選手のことを『彼がいてくれたおかげで自分らしく行けた』
凄い言葉だ。



二人の強敵に挟まれて、それでも、焦らず、気負わず、自分の泳ぎを泳ぎ切る

遠くにあるゴールを見ず、ただ目の前の一歩一歩に集中する

「自己一致」と言う言葉が浮かんだ



いろいろな人の支えがあった

見守る人への信頼と安心があった

だから、心が折れそうな苦悩と挫折の中

北島康介は自分の弱点を見つめ、恐れず話し合い

そして、常に自分とともにある境地に達したのではないだろうか

彼を支えた全ての人とともにつかんだゴールドメダルだったのだと思う…




おめでとう!


そして、


ありがとう!!



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