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自分の中にある「暖かい芽」と「信頼の樹」

2008/08/16(Sat) Category : 親の諸相
【親の呪いからの解放】

ところで、親に呪いをかけられてその道まっしぐらの人もいれば、カウンセリングに来られて道を修正していく方もいらっしゃいます。その方々も、ハラッサー人生を突っ走ってもおかしくない方々ですが、なぜ自分と向き合う道に来られたのか。その差は一体何なのか。

独女通信に次のように書きました。
『成長過程に親以外からでも、誰かから愛された経験があれば、他人を道具にするようなことはないはずです』

これを、当ブログでは「受け止められ体験」と呼んでいます。
「受け止められ体験」が人を救う

Aさんの場合は、近所のお婆ちゃんでした。
2歳のAちゃんは、いつも道ばたでひなたぼっこしている近所のお婆ちゃんの所へ行って、毎日のようにお話ししていました。お婆ちゃんは、ただニコニコしてうんうんと聞いてくれました。Aさんの記憶では、そういう断片と、そのお婆ちゃんが亡くなったときに大泣きしたことしか残っていません。今、振り返ってみると、当時孤独だったAちゃんを、そのお婆ちゃんの存在が救っていました。どれほど大きな存在だったでしょう。

Bさんの場合は、飼っていた犬でした。
家の外にあるちょっと大きな犬小屋。Bちゃんは、その犬小屋で犬にくるまって寝ました。Bちゃんがぬくもりを感じられる相手、そして侵入を受けない安全基地―それが犬であり犬小屋だったわけです。犬がお母さんでした。

私の場合は、暖かな大地でした。
4歳頃、ガードレールなし直角カーブの坂道を三輪車で降りてみせると豪語し、当然曲がれず数メートル下のコンクリートの側溝に落下。幸い三輪車の上に落ち、大けがはしませんでしたが、胸を強打して泣きながら帰ったこと。カミソリで柱を傷つけて遊んでいて、深く刺さったカミソリを引き抜こうとして額に深い傷を負い、場所が悪ければあわや失明の事態になったこと。―まぁ、他にもありますが、今振り返れば、このようなアクシデントを起こすときは親が子どものことを全く見守っていないときです。そういうときに、「あぁじぶんは今い抱かれているなぁ」と感じたのは、暖かな野原でした。
俺は今、ここにいる

他にも、古びた図書館がホッとする場所だった方、堤防を歩いていて落ちそうになり一陣のつむじ風に押し戻されて助かった体験など、人でなくても動物でも自然でも建物でも現象でも、何でもいいのです。
どこかで丸ごとの自分を受け止めてもらった経験(受け止められ体験)があれば、そこが、漂流していた心許ない自分のアンカーポイント(係留点)となります。

そのとき種が蒔かれ、やがて「暖かい芽」が出てきて、それが人に対する「信頼の樹」に育っていきます。
ほんの一瞬のふれあいでも、わずか一言でもいい、自分が丸ごと受け止めてもらえた―そういう経験があれば、愛にあふれた人になることができます。人の力は偉大だと思わずにはいられません。


このように、その人の出自に関わる話や親との関わりのエピソードを聞くことは、その人が怒りを溜め込んでいる人かどうかを知る上でとても参考になります。

また、自分が丸ごと受け止められた経験があるかどうか聞くことも、その人に愛情が育っているかどうかを知る参考になります。







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親を殺した悲しみ

私にとっての受け止められ体験を与えてくれたのはニワトリだと思う
小学校のころにおまつりで買って毎日まいにち世話をした
散歩もしたし呼べばきた
与える物を何でも食べて美しい羽をして温かい、お日様のにおいのするあの子が私の母親だったんだ
だけど「鳴くから」という理由で父親に山奥に捨てられた、でも本当は山奥までは車で私も連れて行かれた
私は母親を見殺しにしたのだ
守れなかった
虐待父が恐ろしくて。ノーも言えない私は母親を見捨てた
私の母親と暮らしたいという気持ちも殺した
私はははおやも自分も自分で殺した
これがむごいということなんですね
そしてこれが連鎖しているんだ…そういう世界について生きてきたんだ…

 
    
 
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