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破壊者には破壊しかできない

2008/09/27(Sat) Category : 世相・社会
【小泉純一郎元首相引退に思うこと①】

私は会社合併による組織文化の破壊と創造を、破壊の3年→地均しの3年→レール敷きの3年の9年にわたり、渦中にあって見続けたことがある。水面下の組織の動き、翻弄される様々な人生模様―それらを実体験した。

その体験を買われて、ある事業場に着任したとき、
「あぁ、ここは今破壊し尽くされたばかりの瓦礫の荒野だ…。6年前のあそこと同じだ」―そう感じた。

最初から終わりまでの一通りのストーリーを体が体験すると、その組織の状態が「鼻」でわかるようになる。それも着任した日に。

そこは、焦土と化した組織の「臭い」がした。
これは、体験した者にしか分からない独特の嗅覚かもしれない。



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理由はすぐに分かった。
人を活かす最も重要なセクションである人事総務を束ねる責任者がデストロイヤーだったのである。だから、後任に私が選ばれたのか? 

が、本社はミスを犯した。破壊者が破壊することによって“成果”が上がるのは当たり前の話なのだが、成果が出たことで“続投”させたのだ。

私は、その責任者の下で極めて陰湿な強制(パワハラ)に遭って身動きが取れず疲弊していく中、800人もの組織が沈んでいくのを見ているしかなかった。

見た目の改革、相互不信、相互監視、すくみあい、操り人形となった社員から仕事への情熱は失せ、信じられない無責任なミスが頻発するようになった。

本社から探りが来たが、「なぜお前が動かない」と、一方的に責められるだけ。パワハラ責任者は“有能”ということで本社に通っていたし外面はよかったので、全ての攻撃は私に集中した。

言われていることは、「あぁ、外部からは見えないから俺でもそう言うだろうなぁ」と真っ当なことばかり。腹の中で、「我なす事は我のみぞ知る」と唱えながら、黙って聞くしかなかった。



-------------------------------------------------------
活を入れたのに浮上せず、さすがに本社が動いた。
後にパワハラ上司の後任となる目付が来た。ようやく事態が飲み込め、その目付が責任者として着任したとき、私は言った。

「私にマイナス査定をつけて下さい。その代わり、あの上司にもマイナス評価をつけてください。でなければ、何が悪かったのか組織は分からないでしょう」

おかげさまで私は足踏みをすることになり、その後水面下に沈んでしまった組織を立て直すのに、どぶ板を踏むような努力をした。何しろ、後任上司と二人で蓋を開けたのだから、隠れていた膿がドッと出てきた。その膿をかぶりつつ立て直しをしたのである。

破壊は簡単。
しかし、失われたものを取り戻すのは血の滲むような努力を要する。
特に、人の心の信頼を取り戻すのは、地道に足を運ぶしかない…。



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なぜ、こういうことを書いたか。

テレビがコメンテーター小泉を求めているからである。
ただ単に「テレビ向き」ということだけで。

私は、とても危惧を感じている。
破壊者には破壊しかできない。

創造と構築は決して破壊者にはできないことなのだ。
その破壊者の発言を電波に乗せるのか?
(過去、総理経験者をそのように遇してきたわけでもないのに)



私は、彼が登場したとき、デストロイヤーだとすぐに分かった。
そして、彼のキャラと因縁から派閥の破壊者として期待した。

しかし、せいぜい3年で結構。続投は望まなかった。
なぜなら、彼が居座り続ける限り破壊が続くからだ。
破壊するのは、派閥だけでよい。

が、国民はミスを犯した。
破壊して成果が上がったことにより続投させたのだ。

案の定、破壊は派閥にとどまらず日本は水面下に沈んでいった。
私の実体験が目の前で再現されているようだった。

この10年間の痛い体験から、国民は学んだはずだ。
破壊者には破壊しかできないことを。



これから、その検証を始めなければならない。
そういう中、彼がテレビに登場することは検証作業に影響を与えないか?

「テレビ向き」というだけで、起用に動くテレビ局。
テレビ局には、公平性と見識と節度を持ってほしいと思う。

みんながテレビ局の用意する土俵に乗らなければ(見なければ)テレビ局も変わるのだろうけれど…。







●「日勤教育」に見る洗脳の仕方 
(3)安全否定のための「自己否定」

●安倍晋三
(1)-歴史の転換期における役割
(2)-力尽きた理由
(3)-首相(父親)の資格


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本当!なんであんなに世間受けがいいのか…

全て私が悪い。私が変わらなきゃ。私が問題だ。私が変なんだ。と追い詰めるような人ばかり…

聞く耳が全く無い…

本人は自分に問題があるとは認めない…

逃亡しまくってるのに…

依存症は否認の病というが…

何なんでしょ…

ね………

 
    
 
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