20代と50代がネットカフェ難民の双璧である理由
■20代と50代がネットカフェ難民の双璧である理由
人は、生まれてからほぼ十年間の体験を基に人生脚本をつくり上げる。
自分はどのような人間で、これからこのように生きていくだろうという漠然とした人生のシナリオだ。
人は、その脚本に気づいて書き換えをするまで、無意識につくり上げた脚本に沿って生きていくため、生後十年までの家庭や地域の環境、それらを取り巻く時代環境の影響は大きい。
自己肯定で生きるのか自己否定で生きるのか、その大きな分かれ目は、あるがままの自分を受け止めてもらったことがあるかないかにある。
それは親でなくともいい。
近所の人、身近な自然、古びた建物、ペット…何かに自分を受け止めてもらった体験があれば、心に火を灯して生きていける。
特に、自分の気持ちを聴いてもらえた人は、自信を持って人生を歩いていける。なぜなら、気持ちとは自分自身だからだ。
さて、秋葉原通り魔事件の犯人の残した自己否定の強いコメント及び、弟の告白によって家庭環境に注目が集まった結果、その親世代である五十代(五〇~五七年しらけ世代)がクローズアップされているようだ。
この二十代と五十代がネットカフェ難民の双璧であることをご存じだろうか(厚労省調査より)。この現象は一体何を物語っているのだろうか。
http://www.pressnet.co.jp/osaka/kiji/hit001.shtml
(以下のように掲載していきます)
★社会的世代間連鎖の観点で見る家庭崩壊
■20代と50代がネットカフェ難民の双璧である理由 (本項)
■存在不安の世代間連鎖
■押しつけの世代間連鎖
■崩壊した最後の砦-家庭
【ネットカフェ難民の現状】