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押しつけの世代間連鎖

2008/10/18(Sat) Category : 世代間連鎖
子どもを追い詰める価値の押しつけ】-3/4

■押しつけの世代間連鎖

その五十代の目の前には、昭和一桁が作り上げたシステムを効率化していった団塊世代がいた。彼らは、「私作る人、あなた食べる人」というように性別分業を完成させ、「ニューファミリー」と喧伝されて核家族という形を完成させた。

後を継いだしらけ世代は、「男は仕事、女は家事、子は受験」という完成モデルの上を突っ走ることとなった。
そして、同世代が二十代社会人としてフレッシュな頃、社会は「カラスの勝手」「赤信号みんなで渡れば怖くない」(八十年)と、マネーのためには何でもありのモラル崩壊に突入していく。

3世代連鎖


同世代が親になり始める頃は、
日航機墜落事故(八二年)が「心身症」という言葉を社会に認知させ、組織が人を追い詰めていることを知らしめた。
「積木くずし」(八三年)は家庭の危機を教え、
女子高生コンクリート詰め殺人事件(八八年)は家庭の空洞化を浮き彫りにし、
神戸戸塚高校校門圧死事件(九十年)は学校の非人間化を示した。
九一年には利潤追求のために安全を無視したが故の信楽高原鉄道事故が起こっている。

社会は、効率を目指す社会システムが人間を追い詰めていることをサインとして現していたのである。七十代、六十代、五十代と、心を疎外された人々が社会の中枢を占めるようになって必然的に現れた現象と言ってもよいかもしれない。

昭和一桁の価値の押しつけを嫌がり、
団塊世代の政治闘争にしらけた世代は、
人を道具として扱う会社にも裏切られ、
何が正しくて何が正しくないのかが分からないままお祭り騒ぎのバブルへ突入していく中で、信用できるものを求めてブランドをめざすようになる。

心で生きていない人は、何か自分を支えるものにしがみつくのだ。
折しも社会のモラル崩壊の鏡のように学校が荒れ始めた結果、お受験や中学受験が加熱していくことになる。

自分の子育てモデルは親である。
親からの押しつけを嫌がった同世代だが、わが子にも価値の押しつけをすることになった。





【ぼくは12歳】




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ブランド品
海外旅行
貴金属
料理


…物質的価値観で繰り広げられる話

ペット
毛皮製品
霜降り肉
フォアグラ
動物実験

…生命であることを忘れ暴走する貪欲

世の中に溢れ過ぎていて、選択しようとすると、あれもこれもそれもダメ…。

拒絶反応を起こすと、何も選び取れなくなる…。

全てを感知したくなくなってしまう…。

寛容が難しい…。

~今のところ~

「自分で殺せないものは買わない」…が妥当かなぁ??という感じで、自分の中で基準を考え中です…。

革製品が多様なので、なかなか難しいですね…。

動物実験も意外と多いですし…。

まだまだ認知度が低いですね…。

 

「ぼくは12歳」ですが

親の押しつけから必死に自分を鼓舞していたのでしょうか。
最後の「じぶんじしんだから」に、死なないことにしか自分の価値や意思を見出せていないように感じられて、悲しいですね。

 
    
 
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