治ろうと焦らないこと
治ろうと焦らないこと。
「怠けるな、怠るな」
「急げ急げ」
「成果を出せ」
「時間を無駄にするな」
「金を無駄にするな」
これらもインナーペアレンツだ。
心というものは3ヶ月単位で変化していく。
焦ったところでどうにもなるものではない。
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そもそも、時間を無駄にせず、効率よく急ぎ足で生きて成果を出して、それが何の人生だろう。
存在不安のある人は時として偉大な業績を上げる。業界ではもてはやされる。が、心は幸せではない。
都心の豪邸に住む。土地も財産もある。が、心は幸せではない。
天皇からもらうような賞をもらい名誉もある。が、心は幸せではない。
(それは、相談に来る人だからという見方もあるでしょうが…気づいてないだけ)
人生における成果って何?
死ぬときに後悔しないことだろう。
もし明日死ぬとして、今日ここまでの人生に悔いはないだろうか。
それはただ、今日一日を思いを残さず生きているか、ということに尽きるのではないだろうか。
私は、かつて大きな成果をあげ形に残るものを残しつつ、しかし死ぬときに深い後悔に陥ったという生を心理体験した。
・魂と関わる
生まれてから死ぬまでの時の経過が人生だとすれば、
その「時」の中で「何かをなした(Doing)」ことよりも、
「自分として存在した(Being)」ことの方が価値がある。
そして、自分の存在の本体は「感情」だ。
感情は、消したり、切り替えたり、なくしたりできるものではない。
本人の意識が気づこうとしなくても、無視しようとしても、“そこ”にある。
“実在”なのだ。
そこに実在する感情は、自分が認知して表現してあげない限り出ていかない。無視し続ける限り、そこにある感情に苦しめられ続けることになる。
さらにその感情が衝動となって自分を突き動かしていくため、自分の人生を生きることができない。
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こうして自分の感情を封印して生きていると心身に深刻なダメージを受けて、うつ病になったり入院したりということになる。
休養し、心身の体力が回復し始めるといろいろな形で、抑え込んでいた感情が表れ始める。不気味な「イメージ」が湧いたり、「夢」の中で親に猛抗議したり、「フラッシュバック」が出てきたり…。
イヤな感情が出始めると、その辛さに本人は自分が後退したのではないか、病状がさらに悪化したのではないかと心配になってしまう。が、「フラッシュバック」に書いたとおり、それらの感情が出始めたということは「その現実に立ち向かう準備ができ始めたということ」なのである。だから、苦しいけれど順調に回復過程に向かっている。
ただその時に、周囲の人がおたおたすると自分の苦しみが周りの人の重荷になっていると感じて自分と向き合えなくなる。
また、子どもは自分が悪いのでは、と思ってしまったりする。
だから、子どもにはきちんと話すこと。子どもは許容範囲が広いので、意外にわかってくれるものです。何より、自分のせいじゃないと安心します。
「お母さんが、不意に涙ぐんだり、怒ったり、イライラしたりすると思う。でもこれは、あなたがたのせいじゃないよ。私の小さい頃の辛い思い出や苦しかった思い出が、今出てくるようになったからなの。
時に大声を上げて泣いたり喚いたりすることもあると思うけど、放っておいてね。これを出さないように我慢して抑えていると、体に良くないし、返ってあなたがたに八つ当たりすることになるの。
これは自分が受け止めなければいけないことだから、黙って放っておいてね」
『「自分と向き合う人」、そして「傍にいる人」へ』の記事を参考にしてください。

今日の夕陽

夕陽もまた宝石なのです…
・「7年転機」+「9年周期」で人生の転機を乗り切ろう