男性の子育て~育児休業体験から-(4)育児参加する男性の幸せ
2009/01/08(Thu) Category : 子育て
【森敏郎氏大学講義レジュメより抜粋】
■男性が家事育児をすることによって得られる“幸せ”
1,仕事は早く切り上げ、帰宅しようと考えるようになる。
2,父親が夕食を共にする家庭で育った子どもは心理的に安定している
3,好きな人たちに囲まれて生活ができ、幸せな気持ちになれる。
4,子どもの成長にもっともっと関わろうと思うようになる。
・子どもがかわいい、子どもがなついてくれる、好きといってくれると、ますます子どもに関わりたいと思うようになります。子どもの成長を見守り、サポートしてあげたいと思っています。
5,保育園など仕事以外の環境に触れることで経験の幅が広がり、仕事や開発に良い影響を与える。
・仕事だけでは得られない話や経験を得ることができます。私のような公的な仕事、男女共同や母子家庭支援の仕事、少子化対策や児童虐待の対応の仕事など、子育てから培った経験は即使えます。
6,定年退職後、濡れ落ち葉にならずにすむ
・先にご紹介した住田先生(元検事)は、お父さんが家に戻ってくると地域力も向上する、例えば井戸端会議が多くなるなど、人が外に出て地域の交流が多いと犯罪が少なくなるといったことまであるそうです。
7,子どもが増える(少子化対策)
・データとしては、夫が家事育児に関わる時間が長くなるほど、第2子を多く産んでいる、ということが分かっています(2008.11.11付け、日経新聞)。
「夫の家事・育児時間が長いほど、第2子以降が生まれている」
(厚労省:子どもがいる夫婦の4年間の状況2006年)
→夫の家事・育児時間(休日の時間)と出生ありの割合
なし・・・・・・・・・・ 7.5%
2時間未満・・・・・・・17.4%
2~4時間未満・・・・・25.6%
4~6時間未満・・・・・33.8%
6~8時間未満・・・・・38.9%
8時間以上・・・・・・・40.1%
・これを見て、娘の保育園友達のお母さんの話を思い出しました。
「夫が家事も育児も何もしてくれないため、私も娘も夜寝るのが遅くなるし、私は朝から朝食を作らなければならないため、睡眠時間が短くなっている。子どもは何でも時間がかかるので遅刻も多いし、娘が病気になると全部私が休まなければならない。」→「2人目は欲しいけれど、とても無理」
--------------------------------------------------
■男性の育児参加と子どもの成長に関する研究結果
<アメリカ>
(1)父親不在の男子の場合、自分をコントロールしたり、先のことを考えて目先の誘惑にとらわれないようにするといったことが難しくなる。
(2)父親が前向きに関わることが、女子の学業成績とキャリアの成功にとって重要であったり、早期の性衝動に走ることが少なく、大人になっても男性と健全な関係を形成できることが多い。
(3)5歳のときに父親が育児に携わっている場合、父親不在の家庭に比べて、より共感・同情のできる大人に育つことが知られている。
(4)父親の暖かさを経験した人の方が、幸福な結婚生活が長続きし、自分たちの子供をもうけ、家族以外の人々ともリクリエーションを楽しめるということが知られている。
【前出「0歳から思春期までのEQ教育」 ジョン・ゴットマン著 講談社 1998】
<次回ラスト>
(今日の夕方)


*砂浜に寄せては返す穏やかな銀の波。
そこに映し出される月-のように見える “さざ波雲”
まさに、空のさざ波
■男性が家事育児をすることによって得られる“幸せ”
1,仕事は早く切り上げ、帰宅しようと考えるようになる。
2,父親が夕食を共にする家庭で育った子どもは心理的に安定している
3,好きな人たちに囲まれて生活ができ、幸せな気持ちになれる。
4,子どもの成長にもっともっと関わろうと思うようになる。
・子どもがかわいい、子どもがなついてくれる、好きといってくれると、ますます子どもに関わりたいと思うようになります。子どもの成長を見守り、サポートしてあげたいと思っています。
5,保育園など仕事以外の環境に触れることで経験の幅が広がり、仕事や開発に良い影響を与える。
・仕事だけでは得られない話や経験を得ることができます。私のような公的な仕事、男女共同や母子家庭支援の仕事、少子化対策や児童虐待の対応の仕事など、子育てから培った経験は即使えます。
6,定年退職後、濡れ落ち葉にならずにすむ
・先にご紹介した住田先生(元検事)は、お父さんが家に戻ってくると地域力も向上する、例えば井戸端会議が多くなるなど、人が外に出て地域の交流が多いと犯罪が少なくなるといったことまであるそうです。
7,子どもが増える(少子化対策)
・データとしては、夫が家事育児に関わる時間が長くなるほど、第2子を多く産んでいる、ということが分かっています(2008.11.11付け、日経新聞)。
「夫の家事・育児時間が長いほど、第2子以降が生まれている」
(厚労省:子どもがいる夫婦の4年間の状況2006年)
→夫の家事・育児時間(休日の時間)と出生ありの割合
なし・・・・・・・・・・ 7.5%
2時間未満・・・・・・・17.4%
2~4時間未満・・・・・25.6%
4~6時間未満・・・・・33.8%
6~8時間未満・・・・・38.9%
8時間以上・・・・・・・40.1%
・これを見て、娘の保育園友達のお母さんの話を思い出しました。
「夫が家事も育児も何もしてくれないため、私も娘も夜寝るのが遅くなるし、私は朝から朝食を作らなければならないため、睡眠時間が短くなっている。子どもは何でも時間がかかるので遅刻も多いし、娘が病気になると全部私が休まなければならない。」→「2人目は欲しいけれど、とても無理」
--------------------------------------------------
■男性の育児参加と子どもの成長に関する研究結果
<アメリカ>
(1)父親不在の男子の場合、自分をコントロールしたり、先のことを考えて目先の誘惑にとらわれないようにするといったことが難しくなる。
(2)父親が前向きに関わることが、女子の学業成績とキャリアの成功にとって重要であったり、早期の性衝動に走ることが少なく、大人になっても男性と健全な関係を形成できることが多い。
(3)5歳のときに父親が育児に携わっている場合、父親不在の家庭に比べて、より共感・同情のできる大人に育つことが知られている。
(4)父親の暖かさを経験した人の方が、幸福な結婚生活が長続きし、自分たちの子供をもうけ、家族以外の人々ともリクリエーションを楽しめるということが知られている。
【前出「0歳から思春期までのEQ教育」 ジョン・ゴットマン著 講談社 1998】
<次回ラスト>
(今日の夕方)


*砂浜に寄せては返す穏やかな銀の波。
そこに映し出される月-のように見える “さざ波雲”
まさに、空のさざ波