一人取り残されるとき
誰しもそういう状況に置かれるときがある。
本人は迷い道にはまりこみ、身動きが取れない状況にある。
そして、次の一歩をどこに向かって踏み出していいのかがわからない。
このような状況に追い込んだのは、自分の「健全な魂」、
もしくはインナーチャイルドだ。
目に見える暴力ではなく、真綿の支配であるから抵抗のきっかけもつかめない中で、ガチンコではない離脱の布石を打ち続け、自分の場を得た。
が、その間もハラッサーに会い続け、
実は、インナーチャイルドがつっかかりたいから、自分が無意識にフックしている(引き寄せている)事を知った。
知ってからハラッサーが気にならなくなった。
が、まだ感情が出そうで出ない。
親からの離脱は果たしてきたはずなのに…。
実は、頭の中にインナーペアレンツ(IP)が巣くっている。
(親とその親の連合→ブラックホールの二重連星だから、私はペアレントではなく複数形を使っています)
言葉の中にボロボロとIPが混ざり込んでいる。
その言葉を自分が聞いているから自己洗脳がかなり強い。
加えてこの場は、心が安心を得て解放される場と言うよりも、
自分の存在不安を見ないための拠点となっている
頭に「インナーペアレンツ」
足元に「存在不安」
心の中に「インナーチャイルド」
この三者の中心に「自分」がいる。
もはや闘う敵は外にはいない。
自分の中にいる。
手強いのは思考を支配する「インナーペアレンツ」だが、
やっかいなのは足元をすくう「存在不安」
やるべき事は、インナーチャイルドを救い出すこと。
救出作業の間に背骨ができ、背骨ができれば、背骨のない「インナーペアレンツ」は敵ではない。
また、インナーチャイルドと自己一致すれば「同道二人」。「存在不安」も敵ではない。
敵でなくなれば、蹴散らすまでもなく「インナーペアレンツ」も「存在不安」も消えていく。
インナーチャイルドを救い出すやり方は人それぞれ。
感情が出てこずにイメージ化する人もいる。
と、前回のカウンセリングの後、インナーチャイルドが出てきたと言う。
手の平の上に丸い水晶の玉。
その中に小さな自分がいる。
その玉を撫でてみたら、ひと撫でしただけで物凄く暖かくなったという。
IPのブレーキがかかってひと撫でで終わっているようだが、大きなパワーを秘めていることがわかる。恐らく、「インナーペアレンツ」も「存在不安」も蹴散らすだろう。
出てきたなら、もう大丈夫。
ここから先は、インナーペアレンツの強い人は焦らないこと。
焦ること自体がIPの罠だ―心は焦らせると出てこないから。
チェーンシンキングしている人は、自分と向き合おうと構えるよりも、日常のルーティンワークをしているときに、ふとインナーチャイルドが顔を出すときがある(お決まりのことをやっているときは頭を使っていないからね)。出てきたときに逃げないこと。
心を亡くす「忙しい」時間を極力なくし、ゆったりと散歩でもするといい。
ともあれ、一人身動きできない状況にあるとき、人は迷宮にはまりこんだように慌てるが、実は、ようやくのことインナーチャイルドと向き合うときが来たということだ。自分自身を取り戻す入り口に到達したのだ。
おめでとう!!
【インナーペアレンツvsインナーチャイルド】