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教育行政のなぜ?(3)~見守るが、干渉しない

2006/02/22(Wed) Category : 学校・教育・いじめ
最後に、人を育てる上で大切な指摘をしておきたい。
それは、コントロールするな、ということだ。

フィンランドという国がある。かつては日本と同様に国が教育を牛耳って行き詰まっていたフィンランドは、「国はカネを出すが口は出さない」方針にすっぱりと切り替えた。

分厚かった指導要領はパンフレットのように薄っぺらいものになった。教科書検定もない。責任を持たされた現場は頑張り、今や見事世界のトップを走っていることはご承知の通りだ。
国は、国民を信じたのだ。

上からコントロールしようとするとどうなるか、その一つの例が前回書いたB小に現れていた。押しつけられることは誰しも嫌だ。押しつけられれば、なるべくやりたくないので抜け道を探すのは人情だ。
そこを押しつけようとすると、必ず一方で最低限言われたとおりにやっておけばよい、という対応を取る者が出てくる。こうして、「ゆとり」押しつけの結果、全体的に見れば学力が低下したわけだ。

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では、「ゆとり」ではなく他のより厳しいテーマでコントロールすればよいのだろうか。
それは、戦前の日本や現代の北朝鮮を見ればよい。
上が支配(コントロール)しようとする限り、上へ合わせるための無駄なエネルギーが必ず出てくる。北朝鮮が人をコントロールするための壮大な相互監視の仕組み。そこに莫大なエネルギーが必要であるため経済はガタガタである。

上から方針を押し付けると、人の目は現場ではなく上を見る。
そして、肝腎の現場は死んでいく。
何かの方針を強制するときに人が精神的に死んでいくのは、家庭であれ、学校であれ、会社であれ、国家であれ、同じ原理なのだ。押しつける内容の問題ではない。それが、「ゆとり」であれ、「ボランティア」であれ、「言葉の力」であれ、押しつけること自体が悪だということを肝に銘じなければならない。「一律」の怖さを本気で想像してほしい。

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97年当時、次のような教師からの投書が朝日新聞に掲載された。
『九月の職員室の机の上は「心の教育」を説く印刷物であふれるだろう。この間までは「生きる力」であった。その前は「?」』
『研究発表を勲章のように思っている管理職が多い。子どもと過ごす時間をもっとたっぷりとほしい。同僚とももっとゆっくりしゃべりたい。すべての原点をここからスタートしてほしい』
これが、真摯な現場の声だ。

つい最近も、小学校の先生から話を伺った。
先生を管理するシステムがそこまで行き渡っているのか! 私は驚いた。彼女は11人しか生徒がいないからそれが出来る、と言った。私は、11人でもそれは出来ないと思った。自分が管理されるためにそれだけの時間を費やすのならば、生徒に向き合っていたい―痛切にそう思った。

うつになったり自殺した教師の話も出た。あぁ、社会システムは加速度的に病んでいる。環境が病んでいるから、病む人間が出る。当然のことだ。

家族カウンセリングで伺っているご家族の病も同じメカニズムだ。
子を弄繰り回し、病になり、それを是正しようと更に弄繰り回し…

-----------------------------------
人が生きていく上で育まなければならない能力は、ただ一つ。
「選択の能力」だ。

なぜなら、選択の連続が人生だからだ。
そして、「選択の能力」は、その人が“選択できる環境”になくては育むことができない。レールが一本しかしかれてなければ、選択のしようもない。選択しようのない環境を突っ走っていると、「生きる力」は失われていく。

だから、「選択の能力」を身につけさせるためには、その人を信じ、その人が自らに合ったものを選び取っていくことを「干渉せずに見守る」こと。これが「人を育てる」唯一の処方箋なのである。
教育は人を育てるためにするものだ。
ならば、教育に必要な姿勢はただ一つ。
「見守るが、干渉しない」だ。

教育はこの二つの原則を堅守していくしかない。
教育のゴール(目標)は、「選択の能力」を体得すること。
教育の姿勢は、「干渉せずに見守る」こと。

この姿勢は、親も、教師も、国も貫かなくてはならない。
国として人を育てる機関が文科省であるならば、文科省がとるべき“姿勢”は次の2つしかない。

「国は金は出すが、口は出さない」
「全ての権限(選択)は現場に任せる」

日本人を信用してほしい。

-----------------------------------
小さい政府と言いながら、なぜ、国は権限を手放さない。
フィンランドという国を調査し、成功事例を目の当たりに見ながら、なぜ、手放さない。

私は、会社という現場にも、家庭という現場にも、教育という現場にも接している。話を聴き、垣間見ている。
国のお役人よ、視察ではなく現場を垣間見よ。
そして庶民の話を聴け。

今回の指導要領の改訂。
『学力低下を招いたと指摘を受け』て現行指導要領が変更されるわけであるから、『詰め込み教育には回帰しない』と言いながら、学力向上を目指すものになるのは間違いない。
国語では音読・暗記・要約、理数ではデータのグラフ化、仮説実験、芸術では感性表現―また、分厚い指導要領が作られるのであろうか……
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日本は自殺、行方不明の発生率が殺人と比べて異様に高いので、フィンランドの殺人発生率が日本の5倍なのはまあいいとして、

国民が国を信じられなくなるようにした指導を撤回するところから始めて貰わないといけません。

文科省は、1991年「日韓法的地位協定に基づく協議覚書」
「…公立学校の教員への採用については、その途をひらき、日本人と同じ一般の教員採用試験の受験を認めるよう各都道府県を指導する…」
に基づき行った指導の結果は、指導や管理の強化では糊塗出来ぬ、公立学校を利用する日本国民の福利が侵害される事態を一部で招きつつあると認めるべきでしょう。

北朝鮮と日本を敵視し蔑む人々が多い、不法に日本人43名を死傷させ3929人を拉致し、第二次世界戦争の結果として日本が完全な権利権源請求権を有する日本国領域を不法占拠し、劣悪な状態におかれた拉致被害者の釈放と引き替えに、拘束中の442名の韓国朝鮮人犯罪者を日本国内で釈放させて在留許可と生活保護を与えさせ、国際司法裁判所から逃げ回っている植民地主義的な侵略的犯罪国の国益のために行った指導を撤回するところから始めないと国は信用を取り戻せません。

竹島の侵略不法占拠は、国連憲章107条の適用対象です。
国連軍が決定した停戦を認めていないため、戦時の統帥権を国連軍が管理する国連の強制行動の対象国で、日本との平和条約5条aⅢにより援助を与えてはいけない国です。

大韓民国憲法

第9条 国は、伝統文化の継承、発展及び民族文化の暢達に努力しなければならない。

第34条③ 国は、子女の福祉及び権益の向上のために努力しなければならない。

第39条① すベて国民は、法律が定めるところにより、国防の義務を負う。

ゆとり教育は、日本の子供達の学力を低下させる方が良いと考えて行われたのでしょう。

先に広島県で効果は証明されました。文科省で主導した寺脇元審議官は、ゆとりと真逆の教育を目的とするインタナショナルスクールコリア国際学園の設立準備委員を勤め開校後は理事です。授業は韓国語で行い文科省の授業料支援対象校です。

戦前の日本と北朝鮮に、布教の障害という意外に共通性はありません。障害の性質も日本はレイスとされた為、非合法でも都市爆撃。 北朝鮮は体制を除去すれば韓国同様でレイスに問題は無いとされている為、朝鮮の未独立部分に核攻撃を合法に行う権利権限を得ても人口を削減する攻撃はしてません。

 

親は良かれと思って子を追いつめている

「お膳立て症候群」と私は読んでいます。どのような事例かは、「あなたの子どもを加害者にしないために」の中で紹介しました。

子どもに苦労をかけないためにレールを敷くのが親の役目、と大きな勘違いをして子どもを窒息させている親が多くいます。

自分と親との関係を書いてみましょう。見えてくるものがあると思いますよ。

 
    
 
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