母親という「ザ・ワールド(世界)」
そう、丁度 吸血鬼ディオ(Dio:イタリア語で「神」)のスタンド「ザ・ワールド」が時を止めて、現実を静止画にしてしまうように、「ザ・ワールド」の中で生きる子どもたちは現実と触れ合うことができません。
「ザ・ワールド」の中で生きる人達の中に、過去の記憶が乏しい人が多いのも、行動が操り人形としての行動であって、自分の気持ちを伴った体験ではないからかもしれません。
少年Aの記述の中でも、唯一色鮮やかな活き活きとした体験は、母親抜きで旅行したときの自然体験でした。静的な白黒写真の世界で生きてきたAが、生まれてはじめてフルカラーの動画の中で生きている―私がそう実感した情景でした。私の相談者の方々も、母親がいないときの体験が活き活きとされている方はたくさんいらっしゃいます。
そして、あるがままに生きたい本能は、「ザ・ワールド」の中で次のように試行錯誤し、のたうち回ります。
1,「ザ・ワールド」がなければどうなるのかを夢想する
2,「ザ・ワールド」から連れ出してくれる「白馬の騎士」を夢想する
3,「ザ・ワールド」に反抗する
4,「ザ・ワールド」から逃げる
5,「ザ・ワールド」に取り込まれていく(受皿、洗脳、同化)
6,「ザ・ワールド」の中で感じることをやめる(真空、冬眠)
7,「ザ・ワールド」の中であきらめる(自殺)
8,「ザ・ワールド」を破壊する(殺意)
9,「ザ・ワールド」を手放す(自律)
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少年Aが、『お母さんなしで生きてきた犬』という作文を書き、その中で『ぼくもお母さんがいなかったらな』と書いていたことは、上記の1に当たります。このような夢を描くのは、母親に心の奥まで支配されている時です。
次兄に殺害された亜澄さんに愛人願望があった(「白馬の騎士」を望んでいた)ことは、上記の2に当たります。
http://nakaosodansitu.blog21.fc2.com/blog-entry-546.html
歌織被告にもあったと思います。
http://nakaosodansitu.blog21.fc2.com/blog-entry-1084.html
3&4は、できない人もできる人もいますが、それは取り巻く環境と関係性の問題です。できる人には落とし穴があります。自分はさんざん反抗もしてきたし好きにやってきたから、親からは離脱していると思ってしまうことです。実は、反抗したり逃げたりしている間は、親に囚われているということに気づいていません。そして、自分では気づかないままに5に移行してしまいます。多くの方が、この罠に陥っています。
5&6は、「心の乗っ取られ方 5タイプ」をお読み下さい。
そして、打つ手無しと思い疲れ果てたとき、あるいは感情爆発したとき、7&8に至ります。この時、「事件」となって世の中を騒がせることになりますが、上記を見てお分かりの通り、「事件」は皆さんと同じ日常の延長上にあることがお分かりだと思います。
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さて、ディオは相手に「肉の芽」を埋め込んで操り(洗脳)、血を吸った相手をゾンビ化(同化)します。そして、あらゆる試みを
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ーーーーっ!!!」
と粉砕していくのです。
う~む…ディオって、強力なIP(インナーペアレンツ)を埋め込むハラッサーマザー?
*ジャスティス(正義)は、こちら↓
「子のため」に頑張っている親
【ご参考】「ザ・ワールド」は、「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくるディオという強敵の使う技です。