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自殺―組織が個人を追いつめている

2006/02/24(Fri) Category : 自殺・自傷
『また1人自殺した。1フロア上の課長。幸いなんとか一命はとりとめたそうだけど、意識不明の重体。昨夜から徹夜していて朝、突然だそうだ 』
―ある方の日記。

無念でならない。

『過労や病気で毎年15人くらい死んでる』『メンタルの病欠も3桁』だそうだ。尋常ではない。しかし、恐らくこの組織は、これが常態化している(でなければ、このような数字は出てこない)。

昨日、子どもが「炭坑のカナリア」(IP=インデックスパーソン)となって、親にその地域の“常態”の異常性について警告を発する役割をしていることを書いた。(社会が家族を追いつめている(不登校編)

親がそのことに気づかず、地域の常識そのままに子どもに迫れば、それは親子の対立に形を変えてエスカレートしていく。しかし、親が子どもの側に立ったことで、それは回避された。親子ともに悪い方向に行くことから救われ、同時に親はこれまでの生き方を見直すチャンスを得た。




自殺するくらいなら…と、いう人がいるかもしれない。
が、ふと気がついたら縄に首を突っ込んでいた、とか、プラットフォームから足を出しかけていた、とか、そういう状況なのだ。かろうじてハッと気づいて動きを止めたから助かった。

意志が弱いとか、死ぬ覚悟があるなら、とか、そういう「意」に属する問題ではない。
「意」を持てず、「知」が働かないほどに、「情」(精神)がクタクタになっているのだ。

言い換えれば、そうなるほどに、強い意志と責任感で知を働かせ続けた結果なのである。
無意識は、ただたんに“休みたい”だけだったのかもしれない。


疲れると誰しも正常な判断が出来なくなる。
また、人と関わるのが億劫になる。
周囲の人も気づいていながら敬遠する。
だから、どんどん自分ひとりの世界に入り込み、煮詰まってしまうという悪循環に陥る。

『外からの客観的なお話を伺うことができ、大変心がやすらぎました』
カウンセリングしたお父さんの言葉が蘇る。
外の世界で話を聴いてあげる人が必要なのだ。
ただ一度受け止めてあげるだけで、立ち直る方も沢山いると思う。




しかし、誰でもいいわけではない。
自分の立場を理解してもらえなければ、そこで最後の綱も切れてしまう。共感能力のないカウンセラーがクライエントを逆に追い込んでしまった例を私は知っている。

先ずは、追いつめられている人たちに私のブログを読んで欲しい。
拙著の中に出てきた岩山のような強烈な上司にパワハラを受けているのであれば、ダブルバインドがどういうものなのか、それを知るだけでも心の支えになるだろう。

そして、気持ちを声に出して欲しい。
その声を自分で聴くことが、自分が自分を受け止めることになる。
受け止められた気持ちは満足して心のコップから出ていき、その分心が軽くなる。そこに、生きる力が生まれる。




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