インナーチャイルドが自分を導く
後ろ髪引かれる父親から逃れ
しがみつく子泣き爺を抱えて
追いすがる義母から逃れ
ついに
ここまで辿り着いた
自分の感覚をマヒさせ
頭の中でささやき
時として四肢の自由まで奪う
強大なIP(インナーペアレンツ)と底深い存在不安の連合軍
内側から自分を掘り崩す身中の敵
外側を取り囲むブラックホール
身の置き場のない戦場
子どもたちの支えと犠牲も少なからぬものがあった
母親が救われなければ自分たちも救われない子どもたちは
運命を共にしてきたのだ
そして、
ついにここまで来た
子どもを飲み込むブラックホールになっていく自分
しかし、その自分は全く自分を疑っていなかった
私は、正しい。
子どもたちがおかしいと症状で訴えても
たった一人でここまで構築してきた世界を崩すわけにはいかなかった
が、IPの猛烈な抵抗を押し切って
全身震えながらボタンを押した
生まれて以降の長い長い道のりをここまで導いてくれたのは
健気な健気なIC(インナーチャイルド)
たった一人で、
誰の助けもなく
自分にさえも見捨てられ
さらに思考(IP)から蓋をされ
出るに出られなくなっても
それでもなおあきらめず
自分を導いてきた
そして、
50数年間、出てこなかった感情が
50数年間、自分の中に幽閉されていたICが、
ほとばしった!
生まれて初めて産声を上げる赤ちゃんのように
大きな声をあげた
“始まり”が訪れた。
お祝いだ。
帰りに上野公園に寄った。





みんなお祝いしていた。