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パワハラ解雇との闘い-1)あきらめない

2009/04/10(Fri) Category : パワハラ(パワーハラスメント)
2005年夏。
「あなたの子どもを加害者にしないために」出版当時、本の存在を知ってもらいたくて、いくつかのNPOに案内を出した。その一つが、NPO子どもと親の相談センター・大分だった。
すると、その事務局をされている本田さとえさんという方からご返事をいただき、何度かやりとりさせていただいた。

3年後の2008年3月。
私がマツダ本社で「パワハラの実態と対策」についての講演をした後に久しぶりにいただいたメールには、本田さん自身がパワハラ解雇の被害者として裁判を闘われたことが書いてあり驚いた。

本田さんは、弁護士が経営する法人の事務員をしながらキャリアカウンセラーや人権講師として講演会やカウンセリングを行っていたが、弁護士や司法書士ら士業の方々に「パワーハラスメント・セクシャルハラスメント」についての研修を行った直後、2006年9月に不当解雇される。

解雇したのは経営者である河野聡弁護士。河野氏は、「アイフル被害対策全国会議」の代表を務めた弁護士でもある。相手が悪い、と泣き寝入りしがちなケースだろう。遠巻きにする人、逃げていく人。仲間を巻き込むわけにはいかない…本田さんは窮地に立たされていく。

どんどん痩けていく頬
膝を抱えて泣いた日々



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が、『母親が火災のなか自分の命を落としてまで救ってくれた私の人生を、こども達に残せると信じた私の誇りを、上司によるこのような暴行で失うわけにはいかない』

『亡くなった両親のように「背中で子どもを勇気づけられる親」を目指していた私には“解雇労働者”というレッテルが貼られ、子どものために一番大切にしてきた「生きざま」は傷つけられました』-傷つけられたままでは生きていけない。

人間の尊厳を取り戻す闘い。
親に学んだ生き方を子に伝えていくための闘い。
-これは、そういう闘いだった。



それに、かつて事情が分からなかったとはいえ『傍観者という加害者になった』ことがあった。自分が当事者になって『事件に「他人(ひと)ごと」というのは無いのだ』と知る。

そして、なにより可愛い子どもたちが力強く背を押してくれた。

「ママは悪くないだろう。勝ってこい!」




本田さんは、自分の気持ちを奮い立たせるために裁判用のファイルをパソコンのデスクトップに作った。ファイル名は

「Stand up(立ち上がれ)」

そう、セクハラ・パワハラを受けても人生に立ち向かっていく逞しい女性を描いた、あの映画のタイトルだ。





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しかし、裁判のための弁護士探しは、さらに自分に追い打ちをかけるものだった。
「弁護士には高い倫理観がある。そんなことをするわけがない」
「あなたが信じられる人間だという証拠は?」

経済的にも限界が来る中で遠い京都に辿り着き、この人を最後に諦めようと思って会ったのが京都弁護士会の中村和雄弁護士だった。

本田さんの後を追うように職場を去って声をあげてくれた若手弁護士も加わった。河野氏が事務局長だったNPO子どもと親の相談センター・大分は解雇事件を重く見て解散し、河野氏が代表を務めていた「おおいた市民オンブズマン」は代表を替えて本田さんの応援となり、支援する人でいつも傍聴席はいっぱいになった。


『裁判は自分との闘いでした。動かない体、弱い自分、お金の不安、人を恨みそうにもなる。』-やっと見つけた弁護士と共に、2年2ヶ月にもわたる裁判を本田さんは闘い抜かれた。

朝から夕方まで続いた証人尋問、本人尋問。
あまりにひどくて気が遠くなりそうになったボイスレコーダーの反訳。その反訳も被告から「本人による反訳なので証拠能力がない」と言われたとき、神野裁判官が自ら反訳して下さったそうだ。

こうして、2006年12月から始まった裁判は、2008年1月25日大分地裁で画期的な判決を迎え、その瞬間傍聴席から歓声が湧き起こった…。




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私がこの記事を取り上げるのは、私自身がパワハラに遭ったことがあり、またパワハラ解雇による被害者のカウンセリングをしたことがあるからだ。その精神的地獄がどれほどのものか、近日掲載する予定である。

今の私はパワハラ体験が糧になっているので、当時の上司について何も思うところがないが、パワーハラスメントが精神的殺人に等しい犯罪であることを社会は知ってほしい。



本日の朝日新聞にも松戸市消防局で4名ものパワハラ退職があったことが報道されていた。以下は、産経WEBの記事(2009.4.9)。

『千葉県松戸市消防局は9日、新人消防士の研修で、平手でほおをたたいたり、腕立て伏せをしている研修生の背中に足を乗せて押したりするなどの指導を逸脱した行為があったとして、市調査委委員会でパワーハラスメントと確認され次第、当事者を処分する方針を決めた。
平成17年度採用の4人が「18年3~5月の研修中にしごきやいじめを受け、退職を余儀なくされた」と、市を相手取り計約1200万円の損害賠償を求める訴訟を千葉地裁松戸支部に起こしたことを受け、同市が独自に調査した結果、「逸脱行為」が判明した。』

行きすぎた効率&利潤追求、経済至上主義の壊れた資本主義の中、人を道具とするハラスメント界が広がっているので、あらゆる場にパワハラは蔓延している。今後もパワハラ被害は増え続けるだろう。




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本件を掲載するのは、自らあきらめずに立ち上がれば道は拓けるということが示されているからである。
闘う対象は、本ケースのように相手と直接闘う場合もあるし、近日掲載するケースのように自分と徹底的に向き合う闘いもある。
いずれの道であっても、それを自らが選択したときに、そこに悔いなき道と自由な世界が拓けている。


家族内であれ、社会との関係であれ、人は様々な理不尽を経験する。
「この親でなければ…」
「この上司に出逢わなければ…」


どうしようもない理不尽だが、人は出くわす。
それらの体験を通して学ぶべき事は、人を支配してはいけないということ、人は支配されるものではないということだ。人は信じ合い、愛し合うためにこそ生きている―そこに到達することができれば、その経験は意味のあるものとなる。

それらの体験を通して「自律」というゴールにたどり着くことができれば、その体験は福音に変わるのだ。




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以下、次のように掲載します。
1)あきらめない(本項)
2)判決と勝因
3)一審勝訴のお礼
4)二審勝利のお礼

“お礼”は本田さんからのメールです。どれほど多くの方が本田さんを支え協力されていたのか、そして人々の力が勝訴に導いたことがよく分かりますので、闘う方のご参考になればと、本田さんのご協力を得て掲載させていただきました。


人の力は素晴らしいですね。

そして、本田さとえさん、おめでとう!



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私の職場でセクハラパワハラ暴力受け裁判しました

偶然見かけ、拝読し、私も同じ経験したことを伝え、ぜひ、多くの方に知ってもらい、我が職場が変わることを願いメールします。私は私立高校教師をしており、2003年職場の教師に約一年間セクハラされ、自己努力しても回避ならず加害者は益々エスカレートし、嫌がっていることを理解しないため、教頭に相談したら信じられないと言われたので証拠としてメールを見るよう出したら、加害者を悪いイメージ持ちたくないからと拒否し、一ヶ月後の職務発表では加害者と同じ係を更に増やされました。変更願いに行くと、「忘れていた。悪気はない。加害者行為はあなたに魅力があったからで、見向きもされない女性より魅力的だと理解し怒らず喜ぶべきだ。少ない女性教師だからアイドル歌手や女優の存在だと思い、ここではやっていけばいいじゃないか」と笑いながら言われ、発表したから変更できないと(他変更者があったのに)言われました。その後、2003年同時に起きた別教師による女子生徒達へのセクハラ事件の相談を受け動いていた私に、生徒から泣きながら新たな相談があり、それを教頭に報告と解決願いしたら笑い出したため、私の相談も軽く考えているから警察に行くと告げると「待ってくれ。そんなに怒りがおさまらないなら、今、加害者を呼んで注意してやってもいい。ただし教頭に注意されたと恨み、明日からストーカーしたり暗い所で隠れてて飛びついたり腕を捕まれたりしてもいいなら注意するが」と言われました。警察には行きましたが、話は聞いても動いてはくれずでした。生徒のセクハラ事件は教頭が親と生徒に加害者を辞めさる約束をし解決かと思いましたが、実行なく騙した状態となり、親と生徒達はクレームつけましたが、あしらうだけで、親も生徒も疲れ、進学準備もあり諦めてしまいました。私のセクハラは注意ないため加害者改善なく、校長に相談したら「姉妹校から異動してきたからわからない。加害者がそんなことするとは思えない」と対応なし。労働局に何回か相談し、ようやく来校し対応の悪さを指摘してもらいましたが、校長達はチクったと逆ギレし5対1で脅迫や圧力かけ、加わっていた保健室教師からは「騒いでるのは精神的病んでるから。病院紹介するから診てもらえば」と言い出し、校長達は私が元々病気だからこうなったと言いました。体調崩し、教頭から来いと言われても無理となり、日の変更願いしても「来ないと命令に背いたとして処分出すぞ!北朝鮮の金と一緒だ!」と言われました。ようやく出勤停止七日間が加害者に出されたので、妥協したのですが、一年後(2006)労働局からの話で出勤停止実行されてないと知り、学校が悪いと理解しても引き受けてがないまま弁護士を探し、見つかった弁護士から処分約束についての内容証明を3回送ってもらっても学校側は無視し、闘おうと言ってた弁護士は途中で降りたいと言い出し、また探す中、期限迫りから司法書士と書面作成し調停したものの、調停委員(弁護士)が加害者側弁護士に対し頭が上がらない様子で加害びいきの流れでした。苦情を聞いてくれた裁判所事務次官が裁判官と直接話せる機会をくれましたが、女性裁判官は「セクハラだと騒ぐから女はダメだと言われる。裁判所にもセクハラされたと私に相談した子達がいたが、それ以上騒がなかった。皆我慢してるから、これ以上やめたほうがいい」と悪い態度で言われました。調停の後半から弁護士みつかり、学校側はとぼけるだけで裁判手続きしました。尋問では学校側は(証拠のパワハラ録音テープにも)とぼけ中、行為を認めるはめとなり、地裁一審で勝訴しました。が、学校側は高裁にあげ、高裁では尋問はなく、いきなり和解案出され、和解条件を出しても謝罪すらできないと学校側は返答し、高裁は地裁判決無効と判決出しました。裁判官は、10や20代ならいいが30代だからセクハラと扱うのはできない、管理職の対応は社会的許容範囲であり、不法行為ではなく、精神的苦痛に当てはまらないと理由でした。全く理解できず、ショックでした。おかげで加害者や学校側は勝ったといいふらし、事件内容や裁判になった経緯を伝えられてない教師達は、あたかも、ちょっと何かされて私が大騒ぎしたと認識し、嫌がらせが始まりました。加害者教師はヘラヘラ(裁判中も)勤務してます。そして2008年、加害者の都合いい間違った情報を真に受けた教師が、ある先生の退職祝いの会に、酒乱となり一方的に私にからんできて「おまえが犯罪者だ。好意も持っちゃ悪いのか?馬鹿女、消えろ!学校でおまえは一人ぼっちだ!」などと暴言をいい、「俺もおまえが好きだ、お尻が大きくて好みでいつもいいなと見ている、嫌か?嫌でもこれからも見続けてやるからな」とも言い、裁判の話から顔や腕や太股を殴り、突き飛ばし、私は倒れました。この事件も結局、対応悪く、警察に被害届出し検察書類送検されましたが、加害者が否認し、店はぐるとなり、不起訴となり、民事裁判となり、地裁尋問では加害者否認と店のぐるは変わらず、更に仲裁に入った学年主任まで嘘を言い、地裁裁判官は「打撲と頚椎の診断書は自己申告だから暴力あったとならない、店が悲鳴を聞いてない、精神的苦痛まで当てはまらないため損害賠償発生はない。減給の懲戒処分は法律とは関係ない」などとし棄却の判決を出しました。殴られ怪我し、暴言やセクハラ行為もあり、加害者は暴言一部認めていても棄却の意味が解りません。事件があったから懲戒処分が出たのに、謝罪と治療費支払うと言ったから学校の対応を待ち、実行ないから裁判したのに、なぜ、裁判官は理不尽な判決を出すのか、被害者の話を理解し、書面の事実を正しく認識しないで判決出しているのか、理解できません。間違った認識で判決出したことは、どこに訴えればいいのでしょうか?
勤務先の学校は、僧侶達が創設した学校で、和の精神を掲げております。なのに、生徒には厳しい指導(殴る行為もあり)や処分をするのに、教師が問題起こすと注意すらせず、被害者を圧力で始末する卑怯な管理職です。職場も男性ばかりで、少ない女性の中には保健室みたいに「私はセクハラとは騒がない」という人がいて、改善は全くないです。だから、女子生徒へのセクハラ事件も何回もあります。 どうにかしたい思いです、真実を正義をねじまげられ、悩んでます。

 

応援します。

本田さとえさんの生き方に感動しました。支持します。応援します。そして何より勇気をもらいました。私もあきらめずに闘います。人生を私に与えられた課題と闘います。いききります。次世代に課題を残して死ぬのはいやです。私には前の世代が残した人生の課題が山済みされています。

 
    
 
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