パワハラ解雇との闘い-4)二審勝利のお礼
2009/04/13(Mon) Category : パワハラ(パワーハラスメント)
支援する会のみなさま
この事件でご心配をおかけしたみなさまへ
大分県のキャリアカウンセラー 労働事件の原告 本田さとえです。
2009年2月25日の各新聞紙面に続き、本日27日大分合同新聞に記載の通り弁護士兼社会保険労務士を相手取った「地位保全(弁護士パワーハラスメント)裁判」は、福岡高裁勝利の後、被告代表河野聡弁護士が上告を断念。有限会社市民の権利(現フォア・ザ・ピープル)から自宅待機命令解除予告と、同時に3月2日に出勤するよう通知がきました。それを受け こちらから退職通知をただ今発送いたしました。
裁判進行中にも河野弁護士の裁判書面や態度を観察していました。この人を上司として働けるのか。判断を最後まで持ち越していました。自分のこころを観察してみたくて。
高裁敗訴後、河野弁護士がコメントした「パワハラでなく過失と認定されている点は評価する」「上告は代理人と協議して決める」の言葉。やはり反省も謝罪もなかった。
地裁での「パワーハラスメント」認定が、高裁で日本語になった点を評価してどうする。加害者であり 自らが代理人弁護士である河野弁護士が誰と協議をする。被告代表者と代理人がひとり二役。加害者から尋問を受ける法廷での嫌な体験も逃げずに乗り越えました。
私は自分を大切にしながら 人のお役に立ちたい。
だから 市民の権利ビルには戻りません。
この裁判について
中村和雄弁護士のブログ
小手川めぐみさんのブログ(2/24,27分)
京都妹尾さんのブログ
これで一段落。
2年と半年 長い非日常的な闘いでした。
みなさまの応援 本当に力に変えさせていただきました。ありがとうございます。
支援する会のみなさまは この週末どうぞお気を楽にお過ごしください。
福岡高裁判決に向かい ここ数週間大変お世話になりました。
お仕事にも支障が出たのではないでしょうか。ありがとうございました。
署名やカンパ、傍聴くださったみなさまへの挨拶状 知恵をまたお貸しください。
それまで 応援くださったみなさまへご連絡がつきましたら まずはよろしくお伝えください。
法律の国ドイツに暮らし、日本で法律事務所に勤め、キャリアカウンセラー、人権啓発・擁護活動を行っていた矢先の事件でした。母親が火災のなか自分の命を落としてまで救ってくれた私の人生を、こども達に残せると信じた私の誇りを、上司弁護士によるこのような暴行で失うわけにはいかない。ただ前を向いて歩いてきました。
「市民の権利」という組織の一員としても市民としても、年休保留・不当解雇に声をあげられたことは義務が果たせたと安堵しています。
次の被害者は見たくない。
以前 ハラスメント傍観者という加害者になったことがあります。
事情が分からなかったとはいえ ひどいことをしました。
今回 事件に「他人(ひと)ごと」というのは無いのだと知りました。
周りから注意をされなくなった権力者はとても気の毒です。
パワハラ・セクハラを傍観した社会・組織には次の被害者を生み出す危険が発生します。自分が経験してみての実感ですが ハラスメント被害が起きてからの対応では遅すぎます。セクハラ・パワハラ防止・抑止のための法や 組織のルール決め・罰則が早急に必要だと思います。
裁判は自分との闘いでした。
動かない体 弱い自分 お金の不安 人を恨みそうにもなる。
「ママは悪くないだろう。勝ってこい!」
こども達のまっすぐな眼差しが力をくれました。
ご縁に感謝します。
中村和雄弁護士のまったくぶれない歩み。大きな笑顔。多くの弁護士に断られたのは 京都の中村和雄弁護士に辿り着くためだったのです。ふたりだけで始めた裁判でした。大分・京都と離れていても いつも頼もしく感じていました。この出会いがあったので 事件を必然だととらえ踏ん張ることが出来ました。
違法行為に気付いて支えてくださったみなさんの幾重にも重なった腕。
それまで見ず知らずの関係だったのに応援くださったみなさんの声。
「本田解雇」を知り 駆けつけて聴いてくださって 行動を起こしてくださった人。これは貴女の裁判でしたね。
喉の手術をして声の出なかった中村さん。でも助けていただきました。
パートナーを亡くされてご自身が大変だった小手川さん。
「ダメかもしれない」と言った私に「諦めないでいきましょう、なにか方法がある」と 忘れません。
ハラスメントに倒れた私が 山田久美子先生というこころ温かな心療内科医師と出会えたことも運の強さ 日頃の行いの善さ(*^_^*)”だけでなく 貴女がたのお陰です。
裁判所へ提出する録音データーを作ってくださった貴方。ご恩を忘れません。個室での「不当な叱責、不適切な行為(福岡高裁認定)」、そして同僚による河野弁護士への抗議の様子を裁判所へ提出できました。本当に本当にありがとう。
支援する会の後藤会長 私のパソコンの横にはいつも貴女が作ってくれた募金箱がありました。「がんばれのきもちが あなたに届くといいな」 そう書いてある。くす玉もメガホンも ありがとうございました。
「トルネードに巻き込まれます♪」と 大変なのに嬉しそうだった松下事務局長。ご自身の選挙と重なりしんどかったよね。
私がラジオで語った「女性の人権」をお聴きになったリスナーが、そのご縁で支援の輪を広げ傍聴席を埋めてくださったことも幸運でした。
西馬事務所のみなさん 本当にありがとうございます。
西馬さん バスの運転 お疲れさまでした。
岩尾さん 地裁報告会でのコメント 忘れません。
みなさん お仕事との調整 大変だったでしょ。本当によく伴走くださいました。
暗い喫茶店で息を殺して“傾聴”くださった「ふらふら」のみなさん。
今思い出すと あれは悲壮感がありましたよね。
河野弁護士が代表だったのに縁を切り、応援くださったおおいた市民オンブズマン永井さんご夫妻。
河野弁護士が事務局長だったのに、解散 そして応援くださったNPO子どもと親の相談センター・おおいたの皆さん。代表前田さんの心のこもった裁判書面。証言くださった若手弁護士。涙で抗議してくれた事務職員。申し訳なさとありがたさでいっぱいです。
せまい大分県弁護士会の中で勇気ある行動の田中利武弁護士・濱田英敏弁護士・楠本敏行弁護士。書面につらなる8人の弁護士名。尋問でのみなさんの品ある格好良さ 忘れません。弁護士バッジによって消された私の存在が 弁護士バッジによって救われました。
入院があった井上さん 大変だったね ありがとう。
祈ってくださった今村さん いつも褒めてくださった。
呼びかけてくださった島田さん 海外から送られてきた応援の手紙。
傍聴くださった津賀さん。 福岡高裁へ署名用紙を運んでくださった奥田さん+ご家族。
ユニオンに呼びかけてくれた土谷さん。 忙しいのに気にかけてくれた東田さん。
京都から駆けつけてくれた妹尾さん。
大阪の中西さん 京都山とみ女将 経験からのアドバイスをありがとう。
日本文理大学労組のみなさん。
インテリアカワノのみなさん。
記事にしてくださった甲斐さん。 正義感の金さん。
「ハラスメントは人を殺せる、許してはいけない」とこころ優しい峰子さん。
講演依頼くださったみなさん。 感想文で褒めてくれた学生諸君。
京都で声援くださった法律事務所の事務員さん 応援くださった大分の各法律事務所の事務員さん。
関心を持って傍聴に来てくださった九州大学ロースクールのみなさん。
県外から講演にこられ励ましてくださった講師のみなさん。
みんなみんな ありがとう。
みんなの笑顔が見たくて巻き込んでしまいました。
そして このメールを見て 私はなにもしていないのに とお思いのあなた。
あなたに感謝しているので このメールを送ります。
ありがとうございました。そして これからもどうぞよろしく。
2009年2月27日
(本田さんのご協力を得て掲載しております。お名前は公的な方以外は姓のみに変えてある方もいらっしゃいます)
この事件でご心配をおかけしたみなさまへ
大分県のキャリアカウンセラー 労働事件の原告 本田さとえです。
2009年2月25日の各新聞紙面に続き、本日27日大分合同新聞に記載の通り弁護士兼社会保険労務士を相手取った「地位保全(弁護士パワーハラスメント)裁判」は、福岡高裁勝利の後、被告代表河野聡弁護士が上告を断念。有限会社市民の権利(現フォア・ザ・ピープル)から自宅待機命令解除予告と、同時に3月2日に出勤するよう通知がきました。それを受け こちらから退職通知をただ今発送いたしました。
裁判進行中にも河野弁護士の裁判書面や態度を観察していました。この人を上司として働けるのか。判断を最後まで持ち越していました。自分のこころを観察してみたくて。
高裁敗訴後、河野弁護士がコメントした「パワハラでなく過失と認定されている点は評価する」「上告は代理人と協議して決める」の言葉。やはり反省も謝罪もなかった。
地裁での「パワーハラスメント」認定が、高裁で日本語になった点を評価してどうする。加害者であり 自らが代理人弁護士である河野弁護士が誰と協議をする。被告代表者と代理人がひとり二役。加害者から尋問を受ける法廷での嫌な体験も逃げずに乗り越えました。
私は自分を大切にしながら 人のお役に立ちたい。
だから 市民の権利ビルには戻りません。
この裁判について
中村和雄弁護士のブログ
小手川めぐみさんのブログ(2/24,27分)
京都妹尾さんのブログ
これで一段落。
2年と半年 長い非日常的な闘いでした。
みなさまの応援 本当に力に変えさせていただきました。ありがとうございます。
支援する会のみなさまは この週末どうぞお気を楽にお過ごしください。
福岡高裁判決に向かい ここ数週間大変お世話になりました。
お仕事にも支障が出たのではないでしょうか。ありがとうございました。
署名やカンパ、傍聴くださったみなさまへの挨拶状 知恵をまたお貸しください。
それまで 応援くださったみなさまへご連絡がつきましたら まずはよろしくお伝えください。
法律の国ドイツに暮らし、日本で法律事務所に勤め、キャリアカウンセラー、人権啓発・擁護活動を行っていた矢先の事件でした。母親が火災のなか自分の命を落としてまで救ってくれた私の人生を、こども達に残せると信じた私の誇りを、上司弁護士によるこのような暴行で失うわけにはいかない。ただ前を向いて歩いてきました。
「市民の権利」という組織の一員としても市民としても、年休保留・不当解雇に声をあげられたことは義務が果たせたと安堵しています。
次の被害者は見たくない。
以前 ハラスメント傍観者という加害者になったことがあります。
事情が分からなかったとはいえ ひどいことをしました。
今回 事件に「他人(ひと)ごと」というのは無いのだと知りました。
周りから注意をされなくなった権力者はとても気の毒です。
パワハラ・セクハラを傍観した社会・組織には次の被害者を生み出す危険が発生します。自分が経験してみての実感ですが ハラスメント被害が起きてからの対応では遅すぎます。セクハラ・パワハラ防止・抑止のための法や 組織のルール決め・罰則が早急に必要だと思います。
裁判は自分との闘いでした。
動かない体 弱い自分 お金の不安 人を恨みそうにもなる。
「ママは悪くないだろう。勝ってこい!」
こども達のまっすぐな眼差しが力をくれました。
ご縁に感謝します。
中村和雄弁護士のまったくぶれない歩み。大きな笑顔。多くの弁護士に断られたのは 京都の中村和雄弁護士に辿り着くためだったのです。ふたりだけで始めた裁判でした。大分・京都と離れていても いつも頼もしく感じていました。この出会いがあったので 事件を必然だととらえ踏ん張ることが出来ました。
違法行為に気付いて支えてくださったみなさんの幾重にも重なった腕。
それまで見ず知らずの関係だったのに応援くださったみなさんの声。
「本田解雇」を知り 駆けつけて聴いてくださって 行動を起こしてくださった人。これは貴女の裁判でしたね。
喉の手術をして声の出なかった中村さん。でも助けていただきました。
パートナーを亡くされてご自身が大変だった小手川さん。
「ダメかもしれない」と言った私に「諦めないでいきましょう、なにか方法がある」と 忘れません。
ハラスメントに倒れた私が 山田久美子先生というこころ温かな心療内科医師と出会えたことも運の強さ 日頃の行いの善さ(*^_^*)”だけでなく 貴女がたのお陰です。
裁判所へ提出する録音データーを作ってくださった貴方。ご恩を忘れません。個室での「不当な叱責、不適切な行為(福岡高裁認定)」、そして同僚による河野弁護士への抗議の様子を裁判所へ提出できました。本当に本当にありがとう。
支援する会の後藤会長 私のパソコンの横にはいつも貴女が作ってくれた募金箱がありました。「がんばれのきもちが あなたに届くといいな」 そう書いてある。くす玉もメガホンも ありがとうございました。
「トルネードに巻き込まれます♪」と 大変なのに嬉しそうだった松下事務局長。ご自身の選挙と重なりしんどかったよね。
私がラジオで語った「女性の人権」をお聴きになったリスナーが、そのご縁で支援の輪を広げ傍聴席を埋めてくださったことも幸運でした。
西馬事務所のみなさん 本当にありがとうございます。
西馬さん バスの運転 お疲れさまでした。
岩尾さん 地裁報告会でのコメント 忘れません。
みなさん お仕事との調整 大変だったでしょ。本当によく伴走くださいました。
暗い喫茶店で息を殺して“傾聴”くださった「ふらふら」のみなさん。
今思い出すと あれは悲壮感がありましたよね。
河野弁護士が代表だったのに縁を切り、応援くださったおおいた市民オンブズマン永井さんご夫妻。
河野弁護士が事務局長だったのに、解散 そして応援くださったNPO子どもと親の相談センター・おおいたの皆さん。代表前田さんの心のこもった裁判書面。証言くださった若手弁護士。涙で抗議してくれた事務職員。申し訳なさとありがたさでいっぱいです。
せまい大分県弁護士会の中で勇気ある行動の田中利武弁護士・濱田英敏弁護士・楠本敏行弁護士。書面につらなる8人の弁護士名。尋問でのみなさんの品ある格好良さ 忘れません。弁護士バッジによって消された私の存在が 弁護士バッジによって救われました。
入院があった井上さん 大変だったね ありがとう。
祈ってくださった今村さん いつも褒めてくださった。
呼びかけてくださった島田さん 海外から送られてきた応援の手紙。
傍聴くださった津賀さん。 福岡高裁へ署名用紙を運んでくださった奥田さん+ご家族。
ユニオンに呼びかけてくれた土谷さん。 忙しいのに気にかけてくれた東田さん。
京都から駆けつけてくれた妹尾さん。
大阪の中西さん 京都山とみ女将 経験からのアドバイスをありがとう。
日本文理大学労組のみなさん。
インテリアカワノのみなさん。
記事にしてくださった甲斐さん。 正義感の金さん。
「ハラスメントは人を殺せる、許してはいけない」とこころ優しい峰子さん。
講演依頼くださったみなさん。 感想文で褒めてくれた学生諸君。
京都で声援くださった法律事務所の事務員さん 応援くださった大分の各法律事務所の事務員さん。
関心を持って傍聴に来てくださった九州大学ロースクールのみなさん。
県外から講演にこられ励ましてくださった講師のみなさん。
みんなみんな ありがとう。
みんなの笑顔が見たくて巻き込んでしまいました。
そして このメールを見て 私はなにもしていないのに とお思いのあなた。
あなたに感謝しているので このメールを送ります。
ありがとうございました。そして これからもどうぞよろしく。
2009年2月27日
(本田さんのご協力を得て掲載しております。お名前は公的な方以外は姓のみに変えてある方もいらっしゃいます)