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心の過冷却現象

2009/04/24(Fri) Category : パワハラ(パワーハラスメント)
パワハラうつ地獄からの復活物語】<心理解説2>

■心の過冷却現象

もう一つ、ダメージを深くした理由があります。
それは、奪われた対象(職場)が、自分の命を支える基盤だったからです。

親から愛情を得られなかった佐藤さんは、自分で自分の安全基地(子宮)を創るしかありませんでした。それが職場だったのです。

たまたま、全てを把握できる規模の職場で、上司が替わっても何の問題もなく実務は進みました。佐藤さんが職場の中心でした。ここには自分の居場所があり、自分が認められる世界があったのです。

日常の全てが職場を中心に回り始めるのも当然でした。
否、日常の全てが職場(安全基地)を守るためにあったのです。

職場は単なる仕事の場ではなく、そここそが佐藤さんの住む世界でした。佐藤さんにとって、親に変わる人生の基盤そのもの、あって当然のもの、自分の全てを支える根底にあるもの―それが、職場だったのです。




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自分の命を支える根底にあるものですから、ある意味、自分よりも大事だったでしょう。そういう意味で自分自身をも職場を守るための道具としてしまいます。例えば、信頼を得つつ出過ぎないように細心の注意を払い、上司の言うことは聞き…定年までこの居場所を確保し続けること-その至上命題を達成するために自分をコントロールし続けたのです。

そして、20年以上もの長きにわたって自分をコントロールし続けたこと=自然体で生きていないことは次のような落とし穴が待っていました。
1,知らないうちに疲労の蓄積
2,自分の心より安全基地の維持に意識がむいているため、人の心にも気が向かない。


そこへ登場したのがパワハラ上司でした。
もともとハラッサーは天性の詐欺師ですから本性を見抜きにくいのですが、それに、心を見ないという佐藤さんの癖が組み合わさってしまいました。そして、これまでの方法論(上司の言うことは聞く)で対応した結果、ボロボロになるまで振り回されてしまったのです。
気持ちではなく方法論で生きてきたことのツケが、ここで一挙にドンと回ってきたのです。




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鬱とは、引き延ばされっぱなしのゴムの弾力がなくなっていくように、緊張状態に置かれ続けている心がくたびれ果てて弾力を失ってしまう状態です。ゴムの弾力がなくなるように顔から表情が消えます。

つまり、心の弱い人がなるのではなく、ストレス下にある人は誰でもなる病なのです。生まれて以来ずっと一人で生きていかなければならないという緊張下にあり、疲労を蓄積していた佐藤さんが、パワハラという一撃で一挙に鬱を発症したのも当然でした。



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ゆっくり均一に冷やされた水は、0℃になっても凍りません。
それは、均一に冷やされることによって、氷核ができるきっかけとなるわずかなエネルギーを得ることができないからです。-10℃以下でも凍らない場合があるとのことです。

液体から固体に変わる凝固点以下の温度でも液体のままでいる状態を過冷却といいます。この過冷却の水はわずかな衝撃を与えるだけで、マジックのように一瞬にして氷に変わるのです。

佐藤さんは、生まれて以来40年に渡って「心のコップ」が冷やされていったと言ってよいかもしれません。日常は会社を中心にリズムができて回っており、ほんの少しの我慢の蓄積の日々ですから、“氷核”ができるようなきっかけはなかったのでしょう。


しかし、いつしか心は0℃以下になっていたのです。
そこへやってきたパワハラ上司というイレギュラーなエネルギーがきっかけとなって、佐藤さんの「心のコップ」の中の感情は一瞬にして(3ヶ月で)、凍りついてしまったのでした。振り返ってみれば、とてもちっぽけな上司です。が、過冷却の心を凍らすには、ほんのわずかなエネルギーで十分なのです。そして、それを溶かすのに1年かかったのでした。

このように、ごくわずかな期間で鬱などが発症する場合、それ以前に下準備ができている場合があります。このような場合を私は「心の過冷却現象」と呼んでいます。


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