第5部 帝国vsレジスタンス-1、親のシナリオを歩くことに疲れ果てた息子
2009/06/09(Tue) Category : 仮面の家
第5部 帝国vsレジスタンス
■1、親のシナリオを歩くことに疲れ果てた息子---------------
諒君は、『小、中学とも勉強はできて、学校の成績はトップクラス』『クラスでも人気者』で、中2の秋には、軟式テニス部のキャプテンもしています。中学卒業時の成績は『全校で一、二番』だったそうです。
いやはや、これだけで疲れます。成績トップ+人気者+キャプテン……どんだけ無理してんだよ、と哀しくなってきます。やめろやめろ人間に戻れ、と言いたくなります。おんぶして、いいから背中で寝ろ、と言いたくなります…。
この背景には、『小、中学校時代は、期末テストなどになると勉強を見てやっていたりょう先生』の姿があり、『PTAにも積極的に参加して』いた母親の姿があります。彼は両親監視の中、休むことは許されず、まるで目隠しされた馬車馬のごとく走り続けなければならなかったわけですね。
諒君は、中学生までは一生懸命親の期待に応えようとし、りょう先生の枠を支える役を果たし続けたわけです。しかし、いつまでも休まずに走り続けられるはずもありません。どこかで休みたくなります。誰だってそうです。ロボットでもない限り。もうクタクタに疲れ果てるのです。
それが、たとえば不登校という形で現れます。
ご参考までに、次のエントリーをお読み下さい。
●「やる気がない人」
学校を休みがちになると、親は慌てて行かせようとします。しかし、休み始めたときは、もはや努力の限界を超えて力尽きているときなのです。それまでのサインをさんざん見逃しておいて、力尽きたときにようやく目に見え、その時に頑張らせようとしてバトルが起こるか、一挙に引きこもりに入ってしまうのです。
そう、ちょうど妻が夫に離婚を切り出すときに似ています。離婚を切り出されて初めて夫は事の深刻さに気づきよりを戻そうとしますが、離婚を切り出した時点で、それまでさんざん悩み抜いた挙げ句の妻の結論は既に出ているのです。
進学校に進んだ諒君もまた、『クラスでだれもしゃべる相手がいない』と、2年の3学期から不登校になりました。これから大学受験に向けてガリガリとスタートを切る学友と、もはや走り疲れてクタクタの諒君の姿勢が合うはずもありませんでした。
『みんなが受験勉強していて、東大なり、いい大学に入ろうとする連中には浦和高校は向いているけど、人間的な幅がないということをすごく言っていて、きちっと話せる仲間、友達が求められなかった、一緒にいてもつまらなかったと言うんです』と、大学時代の友人が述べています。親の目指す世界は、諒君にとってはつまらない世界でした。
【親の期待に疲れ果て自殺した事例】
親の期待に自分の人生を売ることなかれ
■1、親のシナリオを歩くことに疲れ果てた息子---------------
諒君は、『小、中学とも勉強はできて、学校の成績はトップクラス』『クラスでも人気者』で、中2の秋には、軟式テニス部のキャプテンもしています。中学卒業時の成績は『全校で一、二番』だったそうです。
いやはや、これだけで疲れます。成績トップ+人気者+キャプテン……どんだけ無理してんだよ、と哀しくなってきます。やめろやめろ人間に戻れ、と言いたくなります。おんぶして、いいから背中で寝ろ、と言いたくなります…。
この背景には、『小、中学校時代は、期末テストなどになると勉強を見てやっていたりょう先生』の姿があり、『PTAにも積極的に参加して』いた母親の姿があります。彼は両親監視の中、休むことは許されず、まるで目隠しされた馬車馬のごとく走り続けなければならなかったわけですね。
諒君は、中学生までは一生懸命親の期待に応えようとし、りょう先生の枠を支える役を果たし続けたわけです。しかし、いつまでも休まずに走り続けられるはずもありません。どこかで休みたくなります。誰だってそうです。ロボットでもない限り。もうクタクタに疲れ果てるのです。
それが、たとえば不登校という形で現れます。
ご参考までに、次のエントリーをお読み下さい。
●「やる気がない人」
学校を休みがちになると、親は慌てて行かせようとします。しかし、休み始めたときは、もはや努力の限界を超えて力尽きているときなのです。それまでのサインをさんざん見逃しておいて、力尽きたときにようやく目に見え、その時に頑張らせようとしてバトルが起こるか、一挙に引きこもりに入ってしまうのです。
そう、ちょうど妻が夫に離婚を切り出すときに似ています。離婚を切り出されて初めて夫は事の深刻さに気づきよりを戻そうとしますが、離婚を切り出した時点で、それまでさんざん悩み抜いた挙げ句の妻の結論は既に出ているのです。
進学校に進んだ諒君もまた、『クラスでだれもしゃべる相手がいない』と、2年の3学期から不登校になりました。これから大学受験に向けてガリガリとスタートを切る学友と、もはや走り疲れてクタクタの諒君の姿勢が合うはずもありませんでした。
『みんなが受験勉強していて、東大なり、いい大学に入ろうとする連中には浦和高校は向いているけど、人間的な幅がないということをすごく言っていて、きちっと話せる仲間、友達が求められなかった、一緒にいてもつまらなかったと言うんです』と、大学時代の友人が述べています。親の目指す世界は、諒君にとってはつまらない世界でした。
【親の期待に疲れ果て自殺した事例】
親の期待に自分の人生を売ることなかれ