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家族の発達課題

2006/03/09(Thu) Category : 心理学
昨日大学に合格した娘は、今日学校や塾の先生に挨拶に行ったついでに早速Dランドのバイトの面接へ。いやはやじっとしていない。
どうやら、Dランドの仲間からも入試の応援が来ていたようだ。その仲間からバイト面接の日時などの連絡も来ており、受かったらまた戻っておいで、と呼ばれていたらしい。
自主的軟禁状態の生活から、また一転。土日も鉄砲玉の生活に変わる。

息子も、あの近くの川べりが風情のある高校へ行くのか…と思うと、“羨ましい”! 私も散々遊んだが、それでも、もう一度、高校辺りからやり直したい気分になってくる(なんと浴深な^^;)。
まぁ、娘のときもそうだったが、話を聞いたり応援に行ったり様子を見たりすることで、青春を追体験することとしよう。

さて、これまで手の届く範囲にいた娘も息子も、4月からは大きく行動範囲が広がる。子供たちは、質的な変化をとげ始める。それにあわせて家族のあり方も変えていかなければならない。

家族療法的に言えば次のようになる。



■ネガティブフィードバックによる形態維持的変化------------

家族という有機体は、そのホメオスタシス(平衡→関係性の安定)を維持するためのルール(きまりやコミュニケーションパターンなど)を持っている。何か逸脱があったときは、あれやこれやの出来事が起こって元に戻る。

元に戻す際にいろいろと動き(変化)があるが、それは元の平衡状態に戻そうとする動きであるため、「形態維持的変化(モルフォスタシス)」あるいは「第1次変化」と言う。

この時、家族メンバーが様々に動きながら家族形態を維持しようとするわけだが、その家族個々人の動きを「ネガティブフィードバック」と呼ぶ(変化を抑えるためのフィードバックであるから“ネガティブ”)。



■ポジティブフィードバックによる形態発生的変化------------

しかし、例えば子供が成長して自立し始めると、これまでのルールが窮屈になってくる。そして、親に対していろいろな形で要求をし始める。その要求の本質は自分の成長に合わせてルールを変えろということなのだが、親はまだ子供だ、と認めない。すると、対立が始まりエスカレートしていく…。

こうならないために必要なのが、「形態発生的変化(モルフォジェネシス)」あるいは「第2次変化」だ。これは、新たな家族形態(私は状態と呼びたいが…)を“発生”させるための変化である。

ここで、子供の要求は、それまでの家族形態の変化を促進させようとする「ポジティブフィードバック」である(対立する親は、これまでの平衡状態を維持しようとしてネガティブフィードバックを仕掛けるわけだ)。



■三寒四温を楽しもう-----------------------------------

このように家族は、第1次変化と第2次変化を繰り返しながら発達していく。ユングの実証的研究を行ったレビンソンは、同じような形で7年以上存続している生活構造はないことを調査で示した。彼は形でとらえたが、質的にも家族は変化し発達しているのである。

一般に移行期には綱引きが起こる。
季節の変わり目のようなものだ。三寒四温は冬と春の綱引きだ。せめぎあった挙句、気候は冬から春へと新たな平衡状態に移る。

この移行期があることを理解した上で、子供との綱引きを楽しむことができれば親としては「達人」であろう。

今、我が家は、これまでの平衡状態を捨て、新たな平衡状態に移行するための移行期にある。どのような平衡状態に向かうのか楽しみ。






【ご参考】
第2部-3、家族の機能(調節弁)として生きた子ども
IP(インナーペアレンツ)の逆襲―自分が自分に与えるネガティブフィードバック


人生7年転機説
「7年転機」+「9年周期」で人生の転機を乗り切ろう

中年期:人生の転換期をどう乗り越えたか

二世帯同居の経緯
二世帯同居の留意点




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また面白いですね

『先に決められた平衡状態に子供を追い込むことが多かったり、平衡状態が遷移することに対して親が恐怖感を感じることが多い』―当にその通りです!

今回も面白く読ませていただきました。平衡状態と一神教との兼ね合いの見方はユニークですね。私も、これからの世界を救うのは多神教的価値観だと思っています。

それにしても、
『あなたは、人間としての器が小さいのよ』と言われたことを書かれたということは、もうだいぶ大くなられているようですね♪


 

おっしゃられているように、新しい平衡状態の様子を見て、それを楽しめる状態になれば、本当にいいと思います。でも、それは並大抵のことでもないと思います。

たいていは、先に決められた平衡状態に子供を追い込むことが多かったり、平衡状態が遷移することに対して親が恐怖感を感じることが多いと思います。家族単位以外の組織、例えば学校教育や職場や地域の組織でも似たようなことがいえると思います。

以前に付き合っていた女性に、「あなたは、人間としての器が小さいのよ」って言われて、それがどういう意味かを色々と考えましたが、そういう平衡状態が移り変わるのを怖がっていた自分がいたことに、今となっては気付いています。

そういう平衡状態に対して恐怖心をいだくかどうかということは、一神教的価値観を持っているか、多神教的価値観を持っているかにも関係してくると思います。

一神教の代表的なものにはキリスト教がありますが、そこには一つの神、一人のイエスキリスト、そして一つの教えである聖書があります。いつも、その価値観についていって、そこからは離れない、又は平衡状態の遷移を許さないということになると思います。

それに対して、多神教的である文化、例えば日本の七福神もありますし、古代ギリシャには色々な種類の神がいました。そういう複数の神又は価値観の取り入れ方のバランスを、状況に応じて変えていく、つまり平衡状態をそれに会わせて変えていくのが多神教的であると思います。

過去、数世紀、産業革命以後はキリスト教に見られるような一神教的価値観が世界をリードしてきて、自分の唯一の神は認めるが、あなたの唯一の神は認めないという風潮が続いてきたと思います。そういう時代的な流れに影響され、私達は生活の中で平衡状態の遷移に対して抵抗を持つようになったと思います。

私自身は、一神教を否定しませんが、そういう多神教的な価値観、つまり状況に合わせて遷移できる自分を持つということが大切で、それで心に安らぎ持つことができると思いますし、また他人からも大切にされると思います。そういう考えが、これからしばらくの間、我々が幸せになるために重要になってくると考えています。

いつも、ブログを読むだけでいいかなと思うのですが、こういうふうにまとめて書くことによって、自分のなかでも色々なことが整理できるので、今回も書かせていただきました。

 
    
 
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