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新藤兼人さんに映画「ヒロシマ」を作って欲しい

2009/08/03(Mon) Category : 戦争
私が戦争をもっとも憎んだのは、原爆で皮膚がただれ落ちている絵を見たときだ。涙が出た。ハグ文化をほざく米国人全員および戦争を始めた全員にこの姿を見せなければならない―若い当時、そう感じたものだ。

8/1朝日新聞に映画監督新藤兼人さんへのインタビューが掲載されており、共感した。そのほぼ同じ内容が下記サイトにあったので、そこから抜粋して記す。
http://www.magazine9.jp/interv/shindo/shindo.php

新藤氏は次のように言う。
『僕が、戦争になぜ反対かと言うと、それは“個”を破壊し、“家庭”を破壊するからです。』

『国家として平和を守るということは、つまり国民の、一人ひとりの個の平和を守ることなのに、まるっきり逆のことをやっている。』

『だから戦争は、個の立場から考えると、まったくやってはいけないこと。いかなる正義の理由があろうとも、やってはいけないことなんです。』

『人間はどうやって死ぬかということは、人間の持っているひとつのテーマでしょう? (略)それが、戦争によって取り上げられちゃう。人の一生の大切なテーマが、メチャクチャにされてしまうということです。』

全く同感だ。
個が破壊され、家庭が破壊され、いかに死ぬか=いかに生きるかというテーマ=生きることそのものが破壊される。

心への影響は甚大で、経済社会は瞬く間に復興しても、存在不安の闇が広がり、不安からの逃走、存在承認への欲求、執着―それらが世代間連鎖して、3世代後には事件を生む不安定な社会が広がっていく。

戦争の影響は、まだまだ拡大しているのだ。
戦争がどれほど人の心に闇を作るのか、その観点からこそ、戦争は検証し否定されなければならない。



以下、上記サイトからの抜粋である。

■新藤兼人氏の原点-----------------------------------------

『僕は、昭和19年、松竹のシナリオライターとして仕事をしていた時に招集されました。32歳だから、老兵です。(略)そこで100人の隊に編成されました。それはいわゆる掃除部隊でした。』

『1ヶ月ほど予科練が入る施設の掃除をして、そこの掃除がすむと、上官が勝手にクジを引きます。クジで決まった60人は、フィリピンのマニラへ陸戦隊として就くよう出撃命令が下ります。(略)その60人は、マニラ・フィリピンに着く前に、撃沈させられたようです。』

『残った40人のうち、上官がまたクジをひいて30人が潜水艦に乗せられ戦死します。』

『そして私を含むその10人が残り、宝塚の予科練航空隊に入り、雑役兵として掃除をさせられていましたが、そのうちの4人は、日本近海を防衛する海防艦に乗せられます。』

『最後に残った6名だけが、宝塚で生きて終戦を迎えます。』

『僕と一緒に召集されたのは、30歳も過ぎたものばかりだから、みんな家庭の主人なんだ。主人が亡くなってあと、家庭はどうなりますか? 悲惨な運命です』―この悲惨な運命というのが、末代まで続くのである。




■正義の戦争などない----------------------------------------

『忠誠とか、正義とか、名誉の戦死だとかということになっていますが、戦争にそんなものはない。しっかりとした思想のもとに戦争するということは、ないですからね。間違った戦争をやって、どんどん死んでいって300万人あまりが死んでいった。』

『その人たちの、玉砕した人たちの瞬間の様子を想像してみてください。その瞬間は、国家とか天皇のためとかではなく、一人の家庭人として、一人の人間として、突撃していっているわけです。その心境を思ってみなきゃいけないですね。絶望的に死んでいくわけですよ。』




■実験として人生を奪われた20万人-----------------------------

『原爆というのは、一瞬のうちに数万人の人間を焼き殺し、結果的には20万人くらいの人間を殺しているわけです。たった一発の原爆で。
 そしてその一発というのは、アメリカが実験的に落としたものです。アメリカの大陸で実験をやってみたけど、それは無人の荒野でやった。そんなことでは物足りないから、実際に人のいるところで実験してみたいと思って、それで人間のいるところへ持ってきて落としたわけです。無警告で、最も多くの人が外で活動している時間、朝の8時15分に、銃後の市民の世界に持ってきて落としたのです』




■新藤兼人氏の残された思い----------------------------------

『私は広島の出身だから、原爆で広島が破壊されたことは、私自身が破壊されたように考えているわけです。だから『原爆の子』『第五福竜丸』『8/6』『さくら隊散る』、そしてテレビドキュメント『ヒロシマのお母さん』と、原爆を撮り続けてきました。5本ほど作ってきて、もうひとつ物足りないのは、原爆が落ちた瞬間を撮っていないこと。』

『その「残酷」の問題について、映像作家として何をやるか、ということが残されているわけです。原爆が投下された1秒、2秒、3秒の瞬間を、広島が破壊されるさまを映像に撮らなくてはならない。』

『白閃光に焼かれ、爆風に飛ばされ、何万人という人の首がとび、目が飛び出し、川に飛び込み悶絶し、溺死していく。それは、一発の原爆でおきた、地獄を想起させる現象。映像の力でその様を再現すれば、みんなもわかると思うんですよ、他人ごとに考えている人もわかると思うんです。勝った国の人にも、原爆を受けた人間はこうなるんだということを、想像できると思うのです。』

『原爆のおそろしさをきちんと表現するには、広島の街の半分ぐらいを模型で作り、実写で破壊しないと撮れない。すると最低20億円ぐらいはかかるのです。』


シナリオはできている。
しかし、制作費の20億も、撮る体力もないという。

新藤兼人氏97歳。
誰か引き受けてくれる映画監督はいないだろうか。


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真実を知りたい。語り伝えて欲しい。

出産した時、アフガンへの派兵、憲法9条改正についての論議、教科書問題等が盛んな時期で、生まれ来る子が自分らしく幸せに一生を送れる時代だろうか?と不安に思いました。

「一人一人が幸せになれない国」
「戦争へ向かっている国」

そんな印象を持っていました。少子化は、お金の問題でも、育児と仕事の両立の問題でもなく、根本はそこにあるように思います。

生物的な直感として、ここでは産めないと感じるのではないでしょうか。

最近の戦争を描いた映画はどれも戦争を美化するような物ばかりで恐ろしいと感じていました。戦争を体験された方が高齢化していく今、真実を私たちに伝える物をたくさん残して欲しいと願います。戦争を語るのは辛いことだけれど、知りたい。遺して欲しいと思います。

新藤兼人さんの「ヒロシマ」。私も観たいです。

 

「戦争はいけない!」

「戦争はいけない!」
と小さい頃からいろんな所で聞かされてきて
確かに「いけない」けど、何をどう?と聞かれたらTVや映画や教えられた言葉しか出てこなく、何か違和感がありましたが、
この話を読んでなぜいけないか実感を伴いました。
「兵隊さん」に色がついた感じです。

 
    
 
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