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静謐の裏の不動明王―平山郁夫氏

2009/08/05(Wed) Category : 人物
8/3朝日新聞連載の「被爆国からのメッセージ」は、日本画家の平山郁夫氏だった。

被爆して逃げる途中、
『崩れた民家の台所で飲もうとした水から漂う死臭が、今も鼻を離れません。血や、人の体が焼けるにおいが立ちこめました。』

『足のない人、黒焦げになって「水をくれ」とうめく人。塵芥のように人が亡くなる。地獄でした。』

平山氏は悪夢、めまい、貧血に悩まされ続ける。
それでも、『原爆をただ告発しても救いがない。怒りではなく、平和を願い、経験を糧に前に進むことが重要だと。真の仏教を伝えるため、インドから中国に命がけで教えを持ち帰った玄奘三蔵が思い浮かびました。その年「仏教伝来」を描き、一生のテーマにしました』

平山氏は怒りを祈りに代えた。

真の平和のために命をかける。
三蔵法師の姿に、真(まこと)の行為を見たのだろう。

彼は、芸術を通して宇宙の理を伝えようとした。
理屈ではなく、感性で。




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その静謐な作品の裏には憤怒の思いもあっただろう。
それが現れたのが、「広島生変図」だ。

『「広島生変図」(79年)は、平和記念式で目を閉じたときに浮かんだ光景です。怒りや悲しみを乗り越え、不死鳥のごとくよみがえる広島の姿です』

とても、心に残る絵だ。

上記の画面右上に描かれているのは不動明王。
右手に煩悩を断ち切る降魔の剣、左手に煩悩から抜け出せない人々を自由の地へと救い上げる羂索(けんじゃく=投げ縄)を握る不動明王は、大日如来(光)の化身とも言われている。

その意は、宇宙の理に従わない者を恐ろしい姿で教え諭し、外道に進もうとする者を正道に戻すなど、積極的に介入を行う大日如来のもう一つの姿である。

釈迦仏陀が、「我、悟りを開くまではこの場を立たず」と決心して菩提樹の下に座した時、魔が押し寄せてきた。このとき、降魔の印を静かに結び退散させたが、不動明王はそのときの釈迦の決意を表した姿とも言われているそうだ。



「広島生変図」は、平山氏の心の内を表したものだと思った。
怒り、恨み、憎しみ、悲しみ、復讐心…カルマの火が我が身を焼き尽くしている。我が身を焼き尽くされながらも、不動明王は不退転の決意でその火を見据えている。

わずかにでも心に隙ができれば、瞬く間にカルマの火に飲み込まれてしまうだろう。飲み込まれたが最後、自分自身が怒れるカルマの塊となって周囲を焼き尽くしていくだろう。

平山氏は我が身の内に業火を感じつつ、心の内に不動明王を置いているのである。平山氏が、その穏やかな風貌や悠久を感じさせる絵柄の裏に、憤怒の決意を秘めていることがわかる。




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ニキ・ド・サンファルを思い出した。

『不死鳥が再生のために、身を焼き尽くす炎を通り抜けねばならぬように、私も行き着くところまで行かねばと、自分を痛めつけたのです。心だけでなく、体にも火がつきました。苦しみを味わい、犠牲を払うことによってのみ、自由を感じることができます』
愛は実在する―内なる魔と闘ったニキの物語



まさに身を焼き尽くす業火。
このような業火(カルマの火)を心に抱えている人がたくさんいる。
とても辛く、苦しい思いをされている。
ニキのように『行き着くところまで行かねばと、自分を痛めつけた』人も多い。

が、心の業火に踊らされていては自分も周囲もを灰にしてしまう。
だから、自分の中に不退転の不動明王を置かなければならない。





火は、それがどのような業火であれ、燃え尽くせば消える。

そして、その跡には

生まれたばかりの、何ものにも汚されていない不死鳥(フェニックス)が、

かわいい産声を上げている。




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