炎が子どもを焼かない世界に―「死んだ女の子」の祈り
被爆者の語る真実を聴かれて、皆様はどう思われただろうか。
【ナガサキ―被爆者の魂の声を聴け! 伊藤明彦さんの遺志】
私は、コメント欄でご紹介いただいた元ちとせの歌う「死んだ女の子」という歌が、とてもリアルに聞こえた。
あけてちょうだい たたくのはあたし
あっちの戸 こっちの戸 あたしはたたくの
こわがらないで 見えないあたしを
だれにも見えない死んだ女の子を
炎がのんだの あたしの髪の毛を
あたしの両手を あたしのひとみを
あたしのからだはひとつかみの灰
冷たい風にさらわれていった灰
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詩は、トルコの詩人ナーズム・ヒクメット。
1902年に生まれ、1963年亡命先のモスクワで、故国に残してきた妻子を想いつつ客死したという。わずか61年の生涯の中で通算17年にわたる獄中生活。そのさなかでも反戦、平和のための創作を続けたそうだ。
1951年に国籍を剥奪され、2009年1月5日にようやく本国に認められた。「死んだ女の子」(トルコ名「少女」)は、現代トルコの国民的な歌謡になっているという。
原詩の訳が下記サイトにありました。
http://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/01/post_abef.html
炎が子どもを焼かない世界にするために
してはならないことはしない
そして、自分のできることをする
そのことを胸に刻みたい。
http://www.youtube.com/watch?v=kCCv2fS1wPU
【元ちとせ 「死んだ女の子」】
上記の歌は、元ちとせさんのホームページで8/1~期間限定で配信されている。