散逸していく体験を後世に伝える「手紙が語る戦争」

手紙が語る戦争
島さんは、『お年寄りから「身寄りがないので日記を捨てようと思っているのだが…」と相談されたのがきっかけで、知人を通じて全国から古い日記や手紙を集め始めた』
『13年前に仲間たちと「女性の日記から学ぶ会」を設立、明治から昭和まで、日記や手紙を約3千点集めた。毎月1回仲間たちと集まって読み解いている』
『日時と場所が記されず、所属部隊の記録から兵士の足跡をたどった部分もあった。11人の文章を読み解くのに2年かかった』
『フィリピンで戦死した長野辰男さん(当時28)』が死の直前、家族に当てたのは一通のはがき。現在よりも一回り小さい軍事郵便はがきには1ミリ大の文字がびっしりと書かれていた』
『物心ついたときに父が出征し、父が残した92通の手紙を読み解くうちに「父の姿を思い浮かべることができた」という会員もいる』
*このような活動をされている方もいらっしゃるんですね。
この貴重な活動も、以前書いた「国に対するカウンセリング」と言えるでしょう
孤独死をされる老人も多いですね。取り扱いは難しいと思いますが、そういう方々が日記を残されていれば、それも貴重な資料だなぁ、とふと思いました。
【追記】
家族とささやかな幸せなひとときを過ごした日、娘の成長した姿を見ることもなく先に逝かざるを得なかった父親たちのことを思い、次の歌を手紙への返歌として掲載したくなりました。もう二度と戦争は起こさないと誓う静かなる決意の歌です。
【カルメン・マキ 「戦争は知らない」】
【作詞】寺山修司
【作曲】加藤ヒロシ