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天下り問題で思うこと

2009/10/01(Thu) Category : 見方・考え方・価値観-パラダイム
本日は10/1―天下りの日ですね(^^;)。
天下りとは、官僚が関連機関に再就職すること。
その構造はおおむね次のようなものです。

●天下り

各省庁は事務次官をトップとするピラミッド組織になっていますから、出世するほどにポストがなくなるため、出世競争脱落者は早期退職勧奨(肩たたき)がなされるわけです。その肩たたきされた者の受け入れ先を確保することが天下りです。また、上りつめた官僚も天下り→渡り、と関連機関を渡り歩いて70歳くらいまでの高給が確保されているようです。象徴的に言えば、障害者や母子からお金を取って天下り官僚に高給を確保しているわけです。

●天下り先

これらの人の受け入れ先を確保するために無駄な公益法人や独立行政法人などを雨後の竹の子とのごとく作りました。『マンション管理やコンピューター、インテリア、自転車など資格の目的は非常に似通っているのに、複数の省庁系の団体が別の資格を作り、省庁別に天下りを受け入れているケースもあった(2009年9月30日東京新聞)』そうです。あぶれた官僚を食べさせるために我々の血税で公益法人などが作られていることがわかりますね。


●資格社会

また、それらの法人は資格制度を立ち上げて養成講座や資格更新時講習などで収益を上げ、世に資格社会を招きました。それが人のためになるスキルであり、かつ本当に実力がつくカリキュラムが組まれて社会に還元できる仕組みが作られていれば問題はありません。が、そのようにしっかりとした体制で運営されている団体が一体どれほどあるのでしょうか。とても組織の体をなしていないところが、多々あるように思えます。資格社会?…マスコミも含めて私たちはまんまと踊らされたわけです。


●大企業も同じ

この構造は大企業も同じですね。競争から脱落した人は、子会社や関連会社に出されます。やはり受け皿がほしいわけです。功績があった人は、顧問として社内に残る人もいます。が、1日会社にいてすることはありません。ただお金のために空しい時間を過ごしています。私はその姿を見ていて哀れに思いました。その日1日、彼は生きてはいない…つまり、生きながら死んでいる日々を送っているわけですから。


●人事の問題

人は組織に都合よく働かされています。それは、採用・人事・労務・厚生・給与・教育・小集団活動―そのすべてに濃密に関わってきた私の実感です。特に昇級・賞与は、同期のモチベーションを下げず競争意識を保ち続けてなるべく長く引っ張ることが出来るよう巧みに操作されています。こうして人は、一つの組織の価値観に縛られ続け、世間から遊離していくわけです。暴走して企業犯罪にまで陥る大企業、国民生活から暴走して止まることを知らない霞ヶ関の問題も、その根っこには、人を囲い込もうとする評価、昇級、賞与システムの問題があります。


●定年制の問題

人を囲い込み、ギリギリまで引っ張った挙げ句、定年を迎えるのは60歳です。もはや新たな挑戦をするには余力が残されていません。しかし、あと20年ほどは生活していかなければなりません。そこで、年金支給開始の65歳まで定年を延長しようなどと言う議論が出てきます。これもまた、本質的には天下りや出向と同じ問題ですね。





さて、
お役所仕事→天下り→早期退職勧奨制度の廃止、
大企業病→子会社出向→定年延長
……これらの問題に共通するのは、組織にいる間は人を囲い込む一方で、解雇した後はどう食べさせるかという組織側の視点です。

そして、これらの議論にない視点は、「個人の魂の成長」という視点です。その観点から見ると、今の社会システムはとても窮屈で息苦しい。それどころか、“人の劣化”が結果として表しているように、現代社会システムは人の成長を妨げています。

私は下記に書いたとおり、「自然→理論→現実→価値・感情→感覚・直感→精神→意味・物語・魂」と、学びを進めていきたいと思っておりました。この観点から見ると、タテに出世することが成長でも幸せでもないことがわかります。貴重な人生をそんなことに費やしたくもない、人と心から触れ合うことで豊かな人生を過ごしたい―そう思うようになります。このように考えていた私にとって、60歳まで1つの組織に縛られる定年制というシステムは人の心の発達にそぐわないものでした。
http://www.jiritusien.com/jinsei/8step-42.htm

人は生涯を通して成長していきます。成長のためには個人の発達課題、家族の発達課題をそれぞれクリアしていかなければなりません。その発達課題をうまくクリアできるように、その地域社会独自の風習やしきたりがあり、文化があったわけです。つまり、個人や家族、そして共同体の成長のために“社会”があり、機能していたわけです。

が、社会人になること=会社人間になること、になってしまった極めていびつな現代、個人や家族の成長の視点が社会から消え去りました。そして、組織として有能な道具とするためだけの教育や訓練が幼少時からなされるようになり、人は自由競争という単一価値(一種のファッショですね)の中を成長させられないままに生かされることになりました。

人を大人にさせないままに使い倒す―組織にとってこれほど便利なことはなかったでしょうね。ところが、マニュアル化した行動どころか、人そのものがロボット化するにつれて組織の生産性は急落。家庭や地域だけではなく会社も社会も崩壊してきたのが現代です。



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今の社会を、人が成長できる社会に変えていくにはどうすればよいか。
まず国際分業をやめ地産地消に切り替え、自由競争の無意味を知ることです。GDPの成長と国民の幸福に因果関係がないことに気づくことです。そして、人を社会の道具とする方法論の中に人の幸福は実現しないことを知ることです。…まぁ、これは抜本的テーマなので置くとして…、

すべての組織は、30歳あたりから5年おきに選択定年制を実施すればいいと思います。特に40歳は「人生の正午」―大きく価値観が転換する時です。40歳を一つのターニングポイントとして、35~45の間に、あるいは30~50の間に自由に転身が図れる社会になれば、豊かになるでしょうねぇ。

また、キャリアチェンジする際は学び直しが必要になりますので、大学はむしろ社会人が行くのが当たり前になるといいですね。その方が学びに身が入りますし、教授の方も安穏としていられなくなります。何しろ、貴重な時間を費やして学びに来ている社会人は厳しいですから。
(*キャリアチェンジの仕方は「人生のヒントと転機の8章」をご参照ください)


すると、小・中・高は、大学入試のために存在する必要がなくなります。個人の発達課題に重点を置いた教育ができるようになるでしょう。心理学教育など小学生からすればいいのです。子供たちは柔軟でキャパが大きいので、十分に理解できます。

一方、教師、心理士やカウンセラー、介護士、弁護士など人を援助する職業は選択定年制と連動して30歳から就けるようにすればいいのです。自らが家庭や会社などで苦労し人生経験を積んだ上でそのような仕事に就くことが、どれほどそれらの仕事に息を吹き込むでしょうか。また、30歳から就ける職業を社会的に用意しておくことが、選択定年制を実効あるものにしてくれるでしょう。そして、このように流動モデルを社会に組み込むことで、産業分野全体の流動化が促進されるでしょう。



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人を自律させない仕組みで社会が動いているため、天下りや定年延長の問題が出てきます。人を囲い込む発想の下では、究極で言えば、「選択定年+再就職(天下り)先確保」はセットでなければならず、それをしないなら年金支給時までの定年延長という選択しかありません。

しかし、社会的に適材を適所に流動化させるという発想の下で、上記のように社会が再就職先を用意していれば、個別の組織は選択定年制の実施だけですむのです。社会自体を開放定常系にしていきましょう。それが、生物本来のあり方なのですから。



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