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「八ツ場ダム」問題打開に向けて

2009/10/02(Fri) Category : 世相・社会
ダムの問題は、ただ単に治水や利水、そして地域の水没や経済の問題ではない。干潟の生態系の破壊、海底のヘドロ化、漁業の崩壊につながる問題なのだ。その上、ダムの放流が原因の水害やアユの大量死なども発生している。
川辺川ダム問題―「五木の子守唄」を守れ

そして、一度作ってしまえば、その維持費は人口減少する将来の日本人(私たちの子ども)につけ回される。
政治家にカネを使い方を変えろと突きつけた国民

もっと根本的に言えば、日本は世界最大の「エントロピー低減効率」を持つ国であったからこそ文明が栄えた。人は勘違いしているが、最大の資源は化石燃料ではない。増大するエントロピーを低減させる「きれいな水」であり、その水を循環させる「きれいな土と空気」である。それらが汚れてしまえば、そして循環が止まれば、すべての文明は「熱的死」を迎えるだけのことなのだ。水を汚し、循環を止めるダムによって文明は栄えない。
マヤとヤマト

「八ツ場ダム見直しコンサート」を開く加藤登紀子さんの記事を書いたのは2006年10月のことだった。
借金地獄日本


これまで多々書いてきた弱者切り捨て業者優遇、官僚暴走、政治無策……これらに我慢に我慢を重ねてついに「No!」を突きつけたのが、他ならぬ国民だった。八ツ場ダムは、日本が「官主」から「民主」へと国の姿勢を変えるメルクマールとなる事業である。



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しかし、地元の方々のやりきれない思いもよくわかる。
国のゴリ押しに納得できず、徹底抗戦した。が、強大な圧力に屈して切り崩され、反対派は村を去った。今更国が趣旨替えしたところで、ギザギザに引き裂かれた心の傷は癒えやしない。「自民政権+官僚政治」の残した無惨な爪痕は深い。

親子の問題に置き換えるとわかりやすいかも知れない。
俺の言うことを聞けと、あの手この手でさんざん押しつけてくる親に最初は抵抗するが、やがて力尽きて自分の夢を諦め、親の言うとおりの道を歩きだそうとする。諦めるまでの葛藤やいかばかりか…。

断腸の思いをして、ようやく歩き出そうとしたところへ、どういうわけか突然心を入れ替えた親が、「ごめん。もういい。今まで押しつけたことが間違っていた。自分の道を歩んでくれ」と言ってきた。苦しい苦しい思いをして、何とか心の整理をつけた矢先にである。一体どう思うであろうか。
 
「なんじゃそりゃー! ふっざけんなーっ!!(怒)」と、叫びたい思いだろう。こらえにこらえてきた様々な思いが一挙に爆発するであろう。その思いを親に根こそぎぶつけ、受け止めてもらわなければ次に進むことは出来ない。進もうにも進むことが出来ない新たな苦しみに見舞われることになるのだ。

だから、親が本当に子を苦しめたことに気づき心を入れ替えたのであれば、まずは止めどなく出てくる子の恨み辛みを、ただ黙って受け止め続けなくてはならない。



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会社員時代に医薬事業部に文書管理システムを導入したことがあった。文書管理システムという名ではあるが、実態は医薬開発の流れをプロダクトアウトからマーケットインに変えるものであった。開発部門と研究所間のヒエラルキーも変われば所長権限も変わる。働き方も発想の仕方も変わる。極めてドラスティックな構造改革であり業務改革だったのだ。

当然、権力を持つ“霞ヶ関”(研究所のことね^^;)はそっぽを向いた。それは本社の問題。こちらに関わらせるなとにべもなかった。主導権を手放す気などさらさらなかったのである。だから、本社命令で各研究所から優秀な人材が集められても、面従腹背。プロジェクトは鳴かず飛ばずで寸とも動かなかった。それだけではない。本社内部にもプロジェクトをつぶそうとする動きがあった。四面楚歌。まさに今の民主政権と同じ立場に私も立たされたのである。

そこでまずやったことは、選出されたプロジェクトメンバー(“選抜官僚”)の気持ちを徹底して聴くことだった。3ヶ月の期間をそれに費やし、メンバーとの間に信頼関係を築いた。そして、そのヒアリングを基にメンバーが動きやすく、研究所と本社間をスムーズに循環できるプロジェクト推進組織を創り上げた。

次に、各地に散らばる研究所に足を運び、本社でやったことと全く同じ手数を踏んで、業務分析を行い意見を聞いた。夜はともに酒を飲んで話をした。礼を尽くし、時間と手数をかけ、互いを知ることがとても大切なのである。

難関は、研究所に金をかけているので、同様のシステムが既に研究所にはあるということだった。ある研究所は、本社がこちらにあわせろと主張した。またある研究所は、既にここまで金をかけているのだから、それを無駄にするのか、今あるものを活用しろと主張した(“八ツ場”に似てるね)。

しかし、システムは似て非なるもの。譲るわけにはいかなかった。既に、そこを譲ったばかりに膨大なコストをかけながら失敗している他社を多々見てきていた。だから、弁が立つ急先鋒の研究員を相手に、そこは丁々発止、私が矢面に立った。研究所にとって面倒をかける部分が確かにある。しかし、全社的観点から見ると画期的なメリットがある。隠さずごまかさず、誠を尽くし、理を尽くした。

…こうして全事業場に足を運び、いつしか全社的に盛り上がっていったのである。【詳しくは、「あきらめの壁をぶち破った人々」を読んでね】



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何かの目的を持って動く(=ベクトルを持つ)と言うことは、そこにあるホメオスタシス(平衡状態)を崩すことになるので、必ず抵抗勢力は生まれる。そういう意味で、抵抗勢力の生まれない改革(動き)などあり得ない。仮に抵抗がなかったよと言うのであれば、それは最初から改革ではない。

個人の内面も同じ。自律というベクトルを持てば、「IP+存在不安+人生脚本」という極めて強力な抵抗勢力(=現支配勢力)が立ち上がる。だから、揺るぎない覚悟を持って突き進まなければならない。


ベクトルを持って突き進むときに大切なことは、進みつつ、そのベクトルに人を巻き込んでいくことである。システム導入でほとんどの企業が失敗する理由は、そのプロセスで人を巻き込んでいないからだ。できあがったものをいきなりポンと手渡してもそっぽを向かれるだけだ。大切なのは過程(プロセス)なのである。

私の場合は、システム導入過程でどんどん人を巻き込んでいった。そして、新たに導入されるシステムが熱狂的に待望される状況を作っていったのである。その背景にあるのは、私への信頼であった。

個人の内面の闘いも同じ。そっぽを向いているICと信頼関係を結び、ICをどんどん自分に巻き込んでいかなければ勝ち(自律)は望めない。



国も家庭も会社も個人も、やるべきことは同じである。
気持ちをはき出さなければ「心のコップ」は空にならない。空にならなければ、どんな理も相手の中に入っていかない。シンプルな心の原理だ。だから、もつれた糸をほぐし、かたくなな心を溶かして人を動かすには、まず足を運び、気持ちを聴くことだ。まず、聴く。徹底して聴く。しかる後に、誠を尽くし、理を尽くす。

実は、人は気持ちをすべてはき出しさえすれば、自分が何をなすべきなのかは既にわかっているのである。素直に行動できないのは、わだかまりがあるからだ。だからこそ、向け先のない気持ちを受け止めること―これこそが国のやることである。

これまで人心を蹂躙し国を荒廃させてきた政治との違いを示すのであれば、八ツ場の問題はその象徴となろう。「民主」=人を大事にする政治を行うのであれば、一人一人に当たることだ。私は、会社に対しても家庭に対しても個人に対しても、馬鹿の一つ覚えみたいに上記のことをしてきた。まず一人一人から始める。そして、これはやろうと思えば誰にでも出来ることだ。



前原大臣は自ら赴くのは当然だが、他の仕事もあって全戸を回るのは無理だろう。ならば、名のある副大臣がいるのだから、彼とともに大奥に鎮座して現場を知らない官僚達を一緒に同行させ、1軒1軒気持ちを聴いて回らせるとよい。組織が問題解決の決意を示すと言うことは、その問題対策にしかるべき人を置くと言うことだ。

足を運ぶ間に、政治家-官僚-市民の間に信頼関係が出来てくるだろう。雨降って地固まるだ。私は、いつもトラブルがあったときが信頼関係を強めるチャンスと思っている。そして、その信頼関係こそが国の宝となっていく。


一方、最近やたらと細かいところをうるさくつついているテレビの評論家の方々に言いたい。スピード、スピード言うな。私は少々うんざりしている。あおってあおって転ばせる気か?
心は3ヶ月単位でしか変わっていかないのだ。そのペースを速めることは出来ない。言っているあなただって出来はしない。その単純な原理を知らずに無茶を言ってはいけない。

とは言っても、評論家はIPのような存在であるから、あれこれとうるさく言ってくるであろう。今身体を張って頑張っている政治家の方々へIP対策を一つ。無視する(いちいちテレビに出ない)か、あぁまたきたかと受け流してください。「思考」につきあうのではなく、「気持ち」と向き合う。そのために「現場」に足を運ぶ(=行動する)。現場に気持ちを聴きに行くためにテレビとつきあう時間はないよと言えば、テレビも無茶を言ってこないだろう。


ともあれ、この世で大切なのはああだこうだ言う「思考」ではなく、「気持ち」と「行動」ということだ。個人から国のレベルまでね。そして…最終的な判断基準は一つしかない。それをすることが子どもに誇れることかどうか、ただそれだけである。

私は見守っている。頑張れ。








*驚きの事実が社民党保坂展人議員のブログに掲載されています。




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追記

あ~
子供達が言ってくるのを待ってるだけではなく、(聴くだけでなく)
私が、子供達に赴いて、
謝らなきゃいけないですね。
気づいたからには「行動」しなくちゃ。

母のように「言わないから知らなかった」って言うのと一緒になるところでした。(>_<)ギャー
全く…一歩一歩。
気持ちに寄り添わなくちゃ。
「離婚したことを5000回謝れ」と言っていた長男にも、改めて謝ろう。私の気持ちで。

いつも気づかせて下さってありがとうございます。

 

うわぁ(*_*)

まさに、今朝の食卓で、八ツ場ダムの話題が出ました!
次男6年生が「廃止とかって勝手に決められて、先に出ていかなきゃならない人は諦めるしかないのか!」と怒り始め、
私は(確か中尾先生の記事にあったような?)と思いつつ、
「ダムを作ると、作るのにもお金がかかるし、維持するにもお金がかかるし、自然も破壊されるし…」などと説明しながら、(なんか違うような…?)と違和感を感じ…
すると「じゃ、ワガママに見えるけど、『嫌だ!』って言い続けた方が得じゃん。
先に出ていった物分かりのいい人は損をするなんて、ありえない!やるって言ったんだからやれ!」
長男中2も入って、いや、自民党がどうの、民主党がどうの、選挙でみんなが民主党を選んだんだから仕方がない…など、議論になり、次男は「じゃあ、民主党は先に出ていった人一人一人が納得するまで、説明すべき!」と。
私は「うひょ、これは八ツ場ダム問題を勉強してみよう」と思って調べていたら、中尾先生のこの記事!

はあ…
そういう事…

確かにこの間までIPだらけだった私が、いきなりルンルン元気になって「今までゴメンね~。これからは大丈夫」なんて言っても、次男の気持ちは収まらないですよね。
何度も何度も八ツ場ダムのような問題を持ち上げては、あんたたち、仕方がないから我慢しなさい、と言い続けてきたようなものです。
(私は子供の時から理不尽に慣れすぎて、気づくのが遅い!)
何度でも何度でも子供達の気持ちを気が済むまで聴かなくちゃ。せめてもそうしなくちゃ。

っていつも子供に気づかされる私です(__)

許可、許可。

 

因果

今、我が家はまさにその通りの状況にあります。親の私自身が安心したいがために、子に「夢を持て」と称して限定した進路に巧妙に誘導した挙句、不況に直面して勤務先の危機には「職種に拘るな」と言うのですから、子にしてみれば「ふざけんな~!」という怒りと、これからの人生をどう生きていけばよいか途方に暮れるばかりだということ。あぁ、私はなんて身勝手な要求ばかりしてきたのでしょう!子に謝罪をしたくても、それはあくまで自分が安心したいための自己満足であって、その時点で「気持ちを聴く」ことからの逃げなのですね。
私が今まで子どもにしてきた態度は「人に厳しく、自分に優しい」だったということ。それなのに平気でわが子に反対のことを唱えてきました。本当に恥ずかしい。
私が子にすべきことは「気持ちを聴く」ということ。その私は心のコップは溜りに溜まって満杯です。自分の棚卸しを少しだけしていくと、とんでもない人生脚本とアダルトチルドレンの系譜に気付かされるのです。
私の中にも評論家のIPが居座っていて、「不安」という鞭を振りかざして「子のため」と称したコントロールをしようとしています。
「思考」は無視、「気持ち」と「行動」を実践する・・・簡単なようで難しい私の宿題です。
思い上がりですが、中尾さんの「見守っている」は、私に向けられた言葉と受け止めて努力したいです。

 
    
 
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