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耕さない田んぼという“生命循環系”から恵みを届ける岩澤信夫さん

2009/10/08(Thu) Category : 人物
木村秋則さんのような方は一人ではありませんでした。コメント欄でご紹介いただいたマイペース酪農三友盛行さんのような方もいらっしゃるんですね。今日は、5日の新聞で知った岩澤信夫さんを紹介します。

『福岡正信さんの著書で初めて「不耕起」という言葉に出会い、福岡さんの住む愛媛県にも教えを乞いに飛んだ』という岩澤信夫さんもまた、自然から人間を隔離した工業化社会のパラダイムを転換させる先駆者です。現在は、日本不耕起栽培普及会を立ち上げて、パラダイムの転換を進めていらっしゃいます。


以下、インタビューおよび下記プロフィールからメモ。
http://www.wacca.com/88/05/iwasawa/iwasawa.html
http://www.ruralnet.or.jp/ouen/meibo/016.html

大規模な冷害に見舞われた80年。
食べる米はおろか来年の種モミを取ることすらできない深刻な状況の中で、なんと米を収穫しているお年寄りがいるのを目の当たりにした岩澤さんは、『冷害はお天道様のせいではなく、人災ではないか?』と直感し、試行錯誤しながら行動と体験から学んでいかれます。

そして、成苗を全く耕していない硬い土の田んぼに植えるという、“耕す”という常識をひっくり返した米作りにたどり着きます。農産物コストを押し上げるトラクターも化石燃料も農薬も肥料もいらない! 土壌、河川、湖沼の汚染もしない!! 魔法?


●イネが自分の根で耕す
『自然の草木は硬いところに根を伸ばして子孫繁栄しています。耕さない苛酷な環境ではイネは野性化し、水田に根を張って穴だらけにします。耕さないので穴がそのまま残り、不耕起を2~3年続けるとスポンジ状になります。イネが自分の根で耕しているのです。ちょうど地球の表土を作ったのと同じ原理が水田で起こるのです。』


●水田は自前で堆肥を作る
『同時に藻類が大発生し、腐植質として土中に還元されるので、不耕起水田は自前で堆肥を作るとわかったのです。1年ごとに水田が腐植質の堆積や土壌構造の変化によってコメの味が良くなり、収量が安定するとわかりました。更に、最近のアメリカの研究から耕さないことにより根圏の真菌類が作るグロマリンというタンパク質が年々土を豊かにすることがわかりました。』


●イトミミズが雑草を退治する
『水田に住むイトミミズが糞を出し、トロトロ層をつくり、雑草を抑草し、イネの生長を促進することがわかってきました。』


●しかも、水を浄化してくれる
『冬期湛水と不耕起栽培を組み合せた田んぼは「緩速ろ過」の浄水場と同じしくみを持ち、水をゆっくりろ過(生物ろ過)していることがわかりました。』
お米を10kg生産すると水を100トン浄化する計算になるそうです。工業化社会における生産=環境破壊でしたが、自然循環システムによる生産=浄化なのです。すごい!

生産しながらエントロピーを低減しているなんて!
これは、私にとってもコペ転でした。


木村さんも育てるのではなく、お手伝いする―「職業、リンゴ手伝い業」と言って笑ってられましたよね。イネも人間がちょっとお手伝いすれば、あとは自らの力でたくましく育っていきます。稲作もまた「イネ手伝い業」なのでしょう。

子育ても同じですね。
親が手をかければかけるほど、子はおかしくなっていきます。子どもの気持ちに添ってちょっとお手伝いするだけで、人は健全に育っていくのです。「子育て」ではなく「子ども手伝い業」ですね。

この宇宙に生きとし生けるものすべてに、本来健全な魂と健康にすくすく伸びる生命力が備わっているのでしょう。
浅はかな人間が、その表層的な思考でどれほど現実をいびつにねじ曲げてきたか。理性至上主義の西洋的人間観は地に落ちました。自然との共生を本気で目指すことが人の生活を豊かにしてくれる。このことが、もはや完全に証明されましたね。


<参考>
不耕起でよみがえる不耕起でよみがえる
(2003/12)
岩沢 信夫







■農と食の現実------------------------------------

生命循環を守っていさえすれば、自然が人に豊かな恵みを与えてくれるのが「宇宙の法則」。にもかかわらず産業革命でパワーを得た人間は、自然のリズムや循環サイクルを無視して、いわば人類を工業化社会に隔離し、人間にとって最も大切な農と食までマネーのための道具としました。


●種を押さえる

「自殺する種子」を書かれた安田節子さんによれば
http://kaze.shinshomap.info/interview/toki/07/01.html

『モンサント社などに代表されるアグロ・バイオ(農業関連生命工学)企業は、自社の農薬と、その農薬だけに耐性があるように遺伝子を組み換えた植物の種とを、セットで売ることで巨大な利益を得ています』

『農家がその種子で実った作物から種を採り、次の年にまくことは「特許侵害」であるとして禁じ、毎年新たに種子を購入するよう契約を結ばせる』

『監視するのも難しいので、種採りした種をまいても芽が出ないようにした「自殺種子」を開発した』

『日本の栽培野菜は、品種改良が進んだ結果、ほとんどの品種で一代交配種(F1、ハイブリッド種)と呼ばれる種を種苗会社が作り、農家はそれを毎回買って植えています。(略)その優良な形質は一代限りで、次の世代では劣性の形質が現れて、品質にばらつきが出てきてしまうのです。ですから、農家は毎年、種苗会社からF1の種を買うことになる訳です。』

こうして、企業は自然の摂理から隔離した種を押さえて企業利益を確保しようとします。誰もが享受できる自然の恵みを企業が独占支配しようとしているわけです。


<参考>
自殺する種子―アグロバイオ企業が食を支配する (平凡社新書)自殺する種子―アグロバイオ企業が食を支配する (平凡社新書)
(2009/06)
安田 節子





●農薬漬けにする

田んぼ博士の応援隊」というサイトの「田んぼ博士の今日の関心ごと」で、『「悪魔の新・農薬ネオニコチノイド」ミツバチが消えた「沈黙の夏」』という本が紹介されています。

それによれば、『船瀬氏の表現に拠ると今までの殺虫剤は手榴弾に例えると、ネオニコチノイドは原爆並み』
『農業大国フランスでは、最高裁判所がミツバチ消滅の犯人はネオニコチノイドであると判決をくだした』

『私達の馴染みの農薬アドマイヤーの製剤は、カメムシやウンカの特効薬として稲作に使用されている。その量たるや膨大なものである。使用範囲は広く野菜やペットのノミ退治やシロアリ退治にまで使われている。市販の野菜の20%にはネオニコチノイドが含有している。それを毎日食していると思うとぞっとする』


<参考>
悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」―ミツバチが消えた「沈黙の夏」悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」―ミツバチが消えた「沈黙の夏」
(2008/05)
船瀬 俊介





●流通を押さえる

なぜそんなに農薬漬けにするのか=見栄えのいい米を作るという大義名分のもと、流通段階で利益を確保するためです。

カメムシがつけば、米に斑点が出来る(品質に問題なし)。その斑点米の数で1等~3等まで区分されるのです。安田さんによれば、『等級が一つ違えば価格、つまり農家にとっては収入が大きく変わってしまうので、農家はカメムシ防除用の農薬を予防的に大量散布しがちになります。これは水田で使用される殺虫剤で一番多量に使用されているものです。』

まぁ殺虫剤を販売する(過剰に使用させる)ために、等級格差を設けているようなもの。実際は1等~3等米を炊いても見分けも味も変わりません。その実験動画が、上記「田んぼ博士の応援隊」トップページにあります。





私たち消費者が見栄えに踊らされている限り、
農薬コスト(虫の耐性→さらに強い農薬開発)、
健康コスト(散布健康被害、残留農薬)、
環境コスト(農薬肥料の化学物質汚染、表土流出)
検査コスト(人及び色彩選別機など)、
流通コスト(安く買いたたいた三等米を一等米に混ぜて売るなど)、
そして農家に対する官僚支配、企業支配を生むわけです。
さらには、世界的アグロビジネスによって食生活がコントロールされようとしています。

20世紀は、工業化、品質管理が言われました。それは、見栄えのいいものは手にはいるけれど本物は失われ、自然の循環を断ち切ってゴミとムダを大量に生み出しました。

生産に循環を取り戻すこと。
消費は見栄えにとらわれないこと。

たったこれだけのことで、私たちは本当の豊かさを取り戻すことが出来ます。

田んぼという人工的な場所を自然循環の場に変えることで奇跡が現実化することを木村秋則さんも岩澤信夫さんも教えてくれています。自然の摂理は、私たちに恵みをもたらしてくれるのです。

20世紀には、農業も大規模化や工業化が言われました。
しかし、その農の分野で生命循環の革命が起きようとしています。これからは、農の智恵が工業を変えていくことになるでしょう。行き詰まった社会のパラダイム転換が、もうそこまで来ています。
http://www.jiritusien.com/kankyo/gaea-13.htm







【自然が作るお米】








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愚痴ってごめんなさい

野菜をほぼ自然栽培で育ててます(野菜のお手伝いです)。いやはや、大変です。…野菜は勝手に美味しく育ってくれます。大変なのは人間の方で(笑)。やれ虫が住みかにするから草を刈れとか、やれ転作奨励金のために機械で耕せとか。中山間地がどうとかで周囲の畑と一蓮托生だとかなんだとか…負けませんけどね!だって美味しいですからうちの野菜達!頑張って道を拓いてらっしゃる先輩達の記事に勇気を戴きました!ありがとう!

 

耕さない田んぼなんて…。まさに、革命ですね。鳥肌です。

直感は、宇宙につながっていると言いますよね。直感を信じ、思考でつぶさないところが、先駆者のパワーだなぁと感じました。

耕さない田んぼのこと、夫に話してみます。(農家の次男)

 
    
 
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