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「6万件の問題行動」が要請する社会の価値の転換

2009/12/02(Wed) Category : 世相・社会
12月1日の新聞各紙に全国の小中高校を対象にした「2008年度問題行動調査」(文科省)の結果が掲載された。

それによると、児童生徒による暴力行為は前年度から約13%増(7000件増)で約6万件に達し過去最多となった。高校は3%減ったものの、小学校で24%、中学校で16%と急増したことが原因。小学校の急増ぶりが尋常じゃない。

『最近は普段極めておとなしい子が突然キレて暴力的になるため、対応が困難』(河上亮一・日本教育大学院大学教授)と言われているとおり、抑えに抑えていた感情がささいなきっかけで爆発し、理性では止められない“キレる”という形の暴力が増えているのではないだろうか。

【例】DV事例解説
(3)夫が、ある日突然キレた理由
(4)なぜ、なんでもない一言でキレたのか
(5)キレるとどうなるか



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『文科省は暴力行為が増えた理由を(1)規範意識の低下(2)感情を制御できない(3)コミュニケーション能力の不足―と分析』したそうだが、この3つはむしろ今の“大人”に言えることだろう。「気持ちを言う」というごく当たり前のことをできる大人が、今の日本に果たしてどのくらいいるのだろうか?

【例】さらば!キレる大人(1)-定年退職後、突然キレだした理由


『警察などと連携して毅然とした対応をするよう、30日付で全国の都道府県教育委員会などに通知した』とのことだが、これはやむにやまれず出てくる感情を薬(警察など)で抑圧するようなもので、鬱状態か将来の感情爆発の時限装置を仕掛けるようなものである。

【例】さらば!キレる大人(2)-感情でものを言われるとキレる理由




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ある新聞には、『少子化で大事にされ、他の子との間で我慢を経験することもなく育っている』ことが原因だとする識者の声が掲載されていたが、これだけ我慢に我慢を重ねてかろうじて自分を保っている子供たちに、さらに“我慢”をしろ、と?その我慢の押しつけこそが、“キレる”原因になっていることに気づいてほしい。

ある教育委員会は、子どもに感情のコントロールを覚えさせるための取り組みを始めたという。例えば誘いを上手に断るためには、「ごめん」と言い、「○○があるんだ」と行けない理由を言い、「だから遊べない」と断り、最後に「来週は遊ぼう」という代案を言う―この4段階が必要だという…。


読んでいるうちに、暗澹たる思いになっていく。
『毅然とした対応』『我慢』『感情のコントロール』『コミュニケーション能力』…「感情」を敵と見なす言葉、そして「支配と服従」に関わる用語が何の疑問も持たずに各階層から平気で出てくる。

これは、大人が「支配と服従」の中に頭のてっぺんまでどっぷりと浸かっていることの表れであり、大人達が無意識に隷属しているこの「支配と服従」のシステムこそが、子供たちの反乱の原因だと言うことに気づかない。

「支配と服従」のためには、「感情」は不要。だから、『毅然とした対応』をとることで脅しをかけて気持ちに『我慢』させ、『感情のコントロール』の仕方と、人と折り合いをつけるためだけの『コミュニケーション能力』を教え込んで子供たちを鋳型成形し、システムに隷属させようとしている。

「支配と服従」の社会では、ごく当然のように『人(Be)を自分の思う方向に鋳型成形するために働きかける(Do)という統制』に向かうのだ。【子育て心理学:第2部 6)「無条件の愛情」が基本的人権を守る社会の土台


ここは、日本?
それとも、ジョージ・オーウェルの世界?
はたまた「20世紀少年」のともだちランド?



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できれば、以下を読んでほしい。

なぜ小学生の校内暴力が増えるのか
ゼロトレランスとは
ゼロトレランスでいじめは救われない
「いじめ」って何?(1)-感情吐き出しのバケツリレー
「いじめ」って何?(2)-人は自分がされたことを人にする
「鋳型成形」が子を追いつめる





一方、30日さいたま地裁越谷支部で、私立昌平高校が今村寛教諭(50)に命じていた「生徒なし授業」に中止命令が出た。「生徒なし授業」とは、『週7回の模擬授業を今後1年間続ける』という、いわば嫌がらせである。そう、まるでJR西の「日勤教育」と同じ。組織が人を服従させようとするときのやり口は同じだと、痛感し落胆する。詳しくは下記↓。
http://www.news.janjan.jp/living/0906/0906205460/1.php
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009113001000777.html

【ご参考】
第4部 「日勤教育」に見る洗脳の仕方 (1)「日勤教育」の現場


このようなことが、あちらでもこちらでも行われている不幸な社会になりはててしまっている。その不幸なシステムに子供たちを馴化させようとしている…。



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子供たちは鏡である。
子供たちは社会を映し出している。

その鏡に映る自分の姿を見たくなくて、大人はその鏡を閉ざすか、変形させるか、同化させようとしている。

そうではなく、その鏡に映る自分の姿を直視して、
今こそ生き直さなければならない。

人類が今生き直しを始めなければ、この誰をも幸せにしない文明に未来はない。6万件の問題行動を起こした児童生徒は、GDPからGNH(Gross National Happiness)へと社会のシフトチェンジを求めるIP(インデックスパーソン)である。

ただ、「社会を変える」のではない。
存在不安を持つ人々が社会を変えようという目標を持てば、その自分から逃げ続けるための代償行為をすることにより、新たな犠牲者を生んでいくだけだ。

変えるのは、「自分」である。

生き直しは辛い―それまでの価値観を捨て去ることになるから。でも、
生き直しは楽しい―本物の自分の人生を生きられるようになるから。

生き直しのキーワードは「感情」
そう、「支配と服従」のシステムが排除しようとするもの。

生き直すために、しっかりとした根拠を自分の中に据えてほしい。
それは、人がどのように育っていくのかを知ることだ。
また、感情のメカニズムを知ることだ。
そして、家庭を安全基地にしていくことだ。


そのために、是非、来年1月の講演(↓)にも来て、聴いてください。
1月31日講演&集団カウンセリング


そして、どんどん、今の社会の価値観から一抜けしていってください。


気持ちこそが自分自身。


その気持ちを縦横に表現するためにこそ、
あなたは生まれてきたのですから。




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活字の怖さ

私も昨日の新聞記事に対する違和感を感じていました。なので、中尾先生ならこのように捉えて下さると思っていました。あの報道のされ方が人々の誤った共感を呼び起こし、ますます人を押しやり、管理する窮屈な社会に拍車がかかる怖さを感じています。
私にとって子育て心理学シリーズは、自分が親からどう育てられてきたのか、自分が子どもをどう育ててしまったのかを思い知るもので、毎日食い入るように泣きながら読んでいます。
今さらながら、気持ちの大切さに気付きました。私が自分を大切にしないと、子どもは安心できないのだということ。私の生き方は子どものモデルなのだということ。もう縛られた自分を解放したいです。

 

痛感します

こんにちは。ときどき拝見させていただいていましたが、子育て心理学シリーズが始まってからは毎日拝見いたしております。
心の教育、感情、自分の気持ち、本当に大切ですよね。
私はアダルトチルドレンを自覚し、トラウマを抱えながら子育て中で、現在カウンセリングを受けています。
大人も子供もセルフカウンセリングを学ぶべきというか、膿を吐き出して、素直に生きられるような世の中になるといいのですが。
まずは自分が、自分の子供を、のために、ここで学ばせて頂いております。

 
    
 
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