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子育て心理学:第3部 5)登校拒否が治ったわけ-「夫婦連合」

2009/12/06(Sun) Category : 心理学
子育て心理学
第3部-家庭という「場の機能」(家族機能編)

■5)登校拒否が治ったわけ-「夫婦連合」

私は、ご主人に対して悲鳴を上げるように言いました。
言わなくてもわかっているだろう、ということはありません。言わなければわかりません。満員電車の中で、あなたが壁に押しつけられていても黙っていると誰も動きません。が、「苦しい」と声を上げれば、周りが少しづつ動いてラクになるのです。

そして、自分の気持ちを聴いてもらうこと。
気持ちというのは受け止め手がいないと出て行かないのです。受け止める人がいて始めて気持ちを出すことができます。なぜなら、気持ちは自分そのもの。どんな気持ちも、その一つ一つが大事な自分です。ですから、気持ちを捨て去ったりできないのです。

その気持ちを受け止めてくれる人がいなければ、一人で抱え込んでしまうことになります。それが積み重なると、とっても重いのです。気持ちを受け止めてもらえるだけで、その重荷がなくなります。だから、気持ちを聴いてもらえることは、それだけでとてもありがたいのです。



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では、どのようにその場を作ればいいでしょうか。

人は「時間の構造化」をします。
時間の構造化とは、「人がストロークを得たり避けたりするために、時間をどのように使うかを決めること」です。たとえば、忙しい人はぼーっとしたいし、孤独な人はその孤独を避けるためになんやかやとやろうとします。

さて、夫にとって家にいる時間は、ようやく会社から解放された貴重な時間という意識がありますから、特に自分のために使いたいという欲求が高まっているかもしれません。私も会社員時代にパワハラ上司の下でストレス過多であった時は、少なくとも2時間ほどはボーッとした無為な時間を過ごさなければ寝つけませんでした。家族に付き合うなどとてもできなかったことがあります。

しかし、家庭がおろそかになっていることは自分でも分かっているのです。まして、子どもの不登校の原因に母親の心理的不安があると分かれば協力体制を取るでしょう。夫に聴く耳があれば、「心のコップ」のメカニズムを話してもいいでしょう。


次に、まずは夫に自分の話を聴いてもらう場を設けるように薦めました。ファミレスなんかを活用するといいですね。なぜなら、「時間」と「空間」を区切れば腹をくくるからです(^^;)。それまでも外食はあったでしょうが、それは主に妻の家事の軽減という意味であったはずです(場合によっては、そこでも夫の愚痴を聞いたり、支配を受けたりしていたかも知れませんね)。

その目的を明確に変えます。家事の軽減のために行くのではなく、ファミレスを「夫が妻子の話を聞く場」にしてしまうのです。そして、2時間~3時間、思いの丈をしゃべってください。

このとき、「今日は話を聞いてくれてありがとう!」と言われれば夫も嬉しく、また、普段の不義理をここで解消できたと思って軽くなるのです。また、そこから家庭にも時間をかけるようになっていきます。



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ただし、そうなるためには留意点が一つあります。それは、
夫(聴く側)は、アドバイスをしないこと。

実は、会社人間を長くやっていると人の話を聴くときに、ついつい次のような姿勢になりがちなのです。

「事実」をおさえ、「問題点」を抽出し、「対策」を提示する。(Do)

会社ではそれをしなければ自分の“価値”を認めてもらえない、と洗脳されています。企業社会に馴染んだ親からもそう教育されていたりするので、骨の髄までそう思っている人もいるのです。

…そんなもので、人の価値は上下しません(--;)。その上、「人の問題に介入することは、その人の成長のチャンスを奪うこと」ですから、それをすることは「罪」なのです。

ただ、気持ちを聴く存在としてそこにいる。(Be)

そこにこそ、パートナーの価値があるのです。なぜなら、気持ちをわかってくれる人がいる―それだけで、生きていけるからです。対策は本人がやることであり、できることです。



さて、そのご家族が実施された日、メールが来ました。
「夫は聴く耳など持っていないと思い込んでいました。でも、聴く耳があるとわかっただけで楽になりました」

間もなく、お子さんの登校拒否はなくなりました(^^)。



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…さて、当初お母さんは、「子どもが問題」だ、と言ってこられました。
しかし、子どもが問題だったのではなく、「お母さんが問題」だったわけです。もっといえば、「お母さんとお父さんの関係性が問題」であることがおわかりですね。

この事例は、いわば、妻を無視する夫に代わって、子どもがお母さんを気にかけた―夫の代わりを子どもがしたようなものです。
難しく言えば、「夫婦連合」が切れたために、親子の「世代間境界」も保てなくなって母子密着し、家族構造がぐちゃぐちゃになってしまった問題でした。

しかし、夫婦連合が戻ったために子どもはお母さんを背負う必要がなくなり、ヤレヤレ一安心と、自分の人生の道に戻ることができたのでした。


このお父さんは、自分が社会を背負い、家庭を養っているつもりでした。でも、親二人が子どもから背負われていたのです。小さな小1の子どもが家庭を支えていたことに気づいたのです。




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子どもが親を支えていることが分かったでしょうか。

世のお父さん達、私も会社員だった時代は、何かやろうと思ってそれを行動に移すまでに瞬く間に2週間くらいたってしまいました。自分のことでさえもそんな調子ですから、妻子の話を聴くということに時間を取れないという人もいるでしょう。

でも、ね……何が大切なのでしょう。
流されている間に時はたち…失うものは大きいのです。




【navy&ivory 「光」】






★時間の構造化
★夫婦連合
★世代間境界

【ご参考】
しがみついて離れない子




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