「7年転機」+「9年周期」で人生の転機を乗り切ろう
2009/12/18(Fri) Category : 人生・世代
10年の節目ということで振り返りが続いていますが、私が転機を迎えたときに出逢った本があります。「魂の目的ソウルナビゲーション―あなたは何をするために生まれてきたのか」
という本です。本というよりも転機の時などに見る辞書みたいなものかな。2001年に初版が出た翌年、そして会社を退職する前年の2002年にこの本に出逢いました。

いろいろと参考になる部分がありますが、中に、以下のように人生は九年周期で動いていくという紹介がありました。
★9年周期-----------------------------------------------
1-種蒔 始める意志
2-分化 自分の限界と分担・協力
3-芽吹 方向性
4-根固 体制再構築
5-成長 人を迎える、最初の成果
6-成樹 人に与える、喜びを分かち合う
7-感謝 振り返り
8-収穫 内包された兆し(果実の中の種)
9-準備 執着を捨てる(畑の耕し)
季節で言えば、1~3が春、4~6が夏、7~8が秋、9が冬。
種が蒔かれ、それが芽と根に分化し、土の中から表に顔を出し、根をしっかりと張り、光を浴びてすくすくと成長し、成樹となって時を過ごし、実をつけ、落ちた実から次の種が地面に蒔かれ…そのように「可能性」という大地の上で、一つの芽が成長したら(発達課題を達成したら)、次の芽(発達課題)が現れ、それを繰り返すことによって人は成長していくというものです(尚、人生がどの段階から始まるのかは生年月日によります。私は8からスタートでした)。
■「7年転機」+「9年周期」---------------------------------
7年で一段落つくので、私の中では「7年転機」と矛盾はしていません。いろいろな依存症の方々が7年で離脱の時期を迎えるのを見てきましたし、7年で転機が訪れると言っても、すぐに次がスタートするわけではないですからね。
私が組織改革をやったとき、実際のプロジェクトがスタートする前の水面下の動きを「ゼロ次」(第0次プロジェクト)と呼んでいました。水面下の胎動があって、はじめて「1」という形になって現れます。
しかも、上記8周期目の最も豊かな収穫の時に次の兆し(内包された種)があり、それが「1」として形を表すのが「石の上にも三年」目。8、9ときて新たな1が始まるというのがよく分かるのです。
これを、“種”に注目して見れば、1~7は形に見えて成長していく段階で、8,9は形に見えない、いわばゼロの時期。このゼロの時期は、あらゆる可能性をはらんでいると言えます。
だから、ゼロは豊饒。
そして、そこに8と9が含まれているように「豊か」であり「執着がない」。
まさに、真空からポコンと電子-陽電子対が発生して無から有が生み出されるように、「無」は「すべての有を内包したもの」。
だから、すべての「有」(形あるもの=あるベクトル(意志)で形作られたもの)は、あらゆる可能性の源である「無」に帰していくのです。だから、「無」は怖くない。
水面下で見えない状態を“0”、形に現れた状態を“1”で表せば、
“0”=無=8~9周期
“1”=有=1~7周期(ただ表に見えてくるのは3から)
形は「色」にたとえられますね。色の象徴は虹(の七色)。
すると、「空即是色」―つまり、空(無)=色(形)という意味がよく分かる気がします。
…というわけで、私は「7年転機」+「9年周期」で考えているわけです。
■人は螺旋を描いて成長する--------------------------------
え~だいぶ脱線しましたが、宇宙はフラクタル。
無から有が始まるビッグバンから、人の人生の9年周期に至るまで、宇宙の法則は貫かれているんだなぁと思ったりするわけです(以上はすべて私個人の解釈です)。で、当時自分のライフラインに9年周期をプロットしてみたのですが、退職後の来し方を振り返ってみました。
すると、
45歳(8-収穫)の時に会社人生の成果としての本を出版し、
46歳(9-準備)の時に人生の転機についての整理をしつつ、カウンセリング立ち上げのための準備(サイト構築や本の執筆)をしています。
47歳(1-種蒔)の時にカウンセリングスタート宣言とも言うべき本を出し、それが芽吹いてきて軌道に乗るのが、49歳(3-芽吹)の時。
が、キャパオーバーして体制を整え直すために新規受付を停止させていただいたのが50歳(4-根固)。
そして、今年(5-成長)はいろいろな成果が現れ、来年(6-成樹)は集団カウンセリングなどで分かち合っていく年になりそうです。
8年前に振り返ってみたときもそう思ったのですが、改めて直近をみても「9年周期」に合っていますよね。人はこのように、同じ循環を繰り返しながらスパイラル(螺旋:らせん)を描いて成長していくのだと思います。
http://www.jiritusien.com/jinsei/hint-03.htm
(尚、人が自分の心の中に入り込んでいく行き方も螺旋であると実感しています。ですから、カウンセリングも一定時間が必要になってくるのです。上昇も下降も螺旋。宇宙も螺旋ですよね)
■苦しみの根は「執着」にある--------------------------------
では、狐に化かされたように同じところをグルグルと回っているのと、螺旋を描きつつ次のステージに上昇(ステップアップ)していくのは、どこに違いがあるのでしょうか。
私の場合は、(8-収穫)の時の本の出版をもって会社人生の成果をすべて捨て去った事にあると思います。ですから、(9-準備)の時に過去の実績に執着することなく、ゼロリセットして新たな人生のための準備に取り組むことができたのです。
つまり、大切なのは、8と9の過ごし方。
8で何かを得ると、それを失いたくない、守ろうとするのです。そして、
9で次の準備に入ることができず、執着します。
こう見ると、人生の次のステージに行けずに苦しまれている人は、その原因を突き詰めればすべて、なんらかの「執着」に苦しみの根っこがあるように思います。
■複線で生きる------------------------------------------
では、なぜ潔く過去の成果を捨て去ることができたのでしょうか。
そこには、もう一つ前の9年周期が複線としてありました。
36歳(8-収穫)のときに私はパワハラ上司に苦しめられ道をふさがれ、理解しない会社にも距離を置くという“兆し”が現れます。
38歳(1-種蒔)で本流から外れたときに会社を相対化します。
39歳(2-分化)のときに、「39歳の総括」という棚卸しをして(自分の限度を見て)、感情を大事にしていなかったことに気づきます。そして、
40歳(3-芽吹)のときから、カウンセリングの勉強をスタートさせるわけです。そこから着実に勉強と訓練を積み上げ、その成果としてシニア産業カウンセラーの資格を取得したのが45歳(8-収穫)になった年でした。
つまり、その前の9年周期の時に組織に向かうのではなく、個人の感情に向きあうという方向性への流れが、しっかりとできていたのです。
ですから、45歳(8-収穫&兆し)の年は、会社生活集大成としての出版(収穫)、および感情の学びの一つの目標の到達としてのシニア産業カウンセラー(収穫)という二つの収穫の時期であったと同時に、カウンセリングをスタートするための兆しを内包したときでもあったのです。
■“兆し”をキャッチする-------------------------------------
ポイントは、8の時期。つい収穫の方に目を奪われがちですが、私は常にその中にある“兆し”(自分の感覚・感情の中に芽生えるもの)に注意しています。7までの期間で得たものを、その知見を必要とする人にフィードバックするために振り返ってとりまとめることは大切です。
私にとっては44歳(7-感謝、振り返り)の時に、会社でじっくりとプロジェクトの全容をとりまとめることができたのは幸いでした。もともとは、管理職勉強会用に始めたのですが、それが小説「あきらめの壁をぶち破った人々」の基礎となりました。
よく、そういう本を書いたら次はコンサル業界みたいなことを言われましたが、そもそも組織人生活を終わりにするに当たって、多くの組織人の方にご恩返しをするつもりで、まるで「実感的組織改革マニュアル」のように丁寧に書いた本なのです(わざわざ日本経済新聞さんが、「実用企業小説」という新ジャンルを立ち上げたくらいなのです)。私にできる精一杯のフィードバック―その本を組織人界に献上してサラバ!…そういうつもりでした。だから、「なぜそっちにいったの!」と残念そうに言われたこともありましたが、全く後腐れがありません。
常に過去を整理する中から新たな兆しが生まれてくるのです。
こうして、人は永遠の成長を続けていくのでしょう。
■負けないで!------------------------------------------
とはいえ、こうして振り返ってみるからこのように整理してみることができるわけで、渦中にあるときは当然不安も心配も葛藤もありました。
特に、(9-準備)(1-種蒔)(2-分化)の3年間は形になって出てこない時期ですから、苦しい思いをされる人も多いと思います。相談する相手もおらず、一人心彷徨うこともあるでしょう。私もそうでした。
そのときは、とにかく目の前にあるなすべき事をやる!
一歩一歩、着実に。
家族にどう思われても。
すべてを敵に回し、自分だけが責められても。
この世にたった一人孤立無援になっても。
一見、タイタニックがどんどん沈んでいくように見えても。
時に、情けない思いをすることもある。
時に、一人歯を食いしばることもある。
どこにも誰にもぶつけようのない思いを一人抱えて
臥薪嘗胆のこともある。
みんな、そういう時期があるのです。
ヘッチャラな顔などできないときもあるでしょう。
あなただけではありません。
だから、負けないで!
【負けないで - ZARD】
・人生7年転機説
・9年で人は変わる:断ち切る3年―背骨を作る3年―育ち直しの3年

いろいろと参考になる部分がありますが、中に、以下のように人生は九年周期で動いていくという紹介がありました。
★9年周期-----------------------------------------------
1-種蒔 始める意志
2-分化 自分の限界と分担・協力
3-芽吹 方向性
4-根固 体制再構築
5-成長 人を迎える、最初の成果
6-成樹 人に与える、喜びを分かち合う
7-感謝 振り返り
8-収穫 内包された兆し(果実の中の種)
9-準備 執着を捨てる(畑の耕し)
季節で言えば、1~3が春、4~6が夏、7~8が秋、9が冬。
種が蒔かれ、それが芽と根に分化し、土の中から表に顔を出し、根をしっかりと張り、光を浴びてすくすくと成長し、成樹となって時を過ごし、実をつけ、落ちた実から次の種が地面に蒔かれ…そのように「可能性」という大地の上で、一つの芽が成長したら(発達課題を達成したら)、次の芽(発達課題)が現れ、それを繰り返すことによって人は成長していくというものです(尚、人生がどの段階から始まるのかは生年月日によります。私は8からスタートでした)。
■「7年転機」+「9年周期」---------------------------------
7年で一段落つくので、私の中では「7年転機」と矛盾はしていません。いろいろな依存症の方々が7年で離脱の時期を迎えるのを見てきましたし、7年で転機が訪れると言っても、すぐに次がスタートするわけではないですからね。
私が組織改革をやったとき、実際のプロジェクトがスタートする前の水面下の動きを「ゼロ次」(第0次プロジェクト)と呼んでいました。水面下の胎動があって、はじめて「1」という形になって現れます。
しかも、上記8周期目の最も豊かな収穫の時に次の兆し(内包された種)があり、それが「1」として形を表すのが「石の上にも三年」目。8、9ときて新たな1が始まるというのがよく分かるのです。
これを、“種”に注目して見れば、1~7は形に見えて成長していく段階で、8,9は形に見えない、いわばゼロの時期。このゼロの時期は、あらゆる可能性をはらんでいると言えます。
だから、ゼロは豊饒。
そして、そこに8と9が含まれているように「豊か」であり「執着がない」。
まさに、真空からポコンと電子-陽電子対が発生して無から有が生み出されるように、「無」は「すべての有を内包したもの」。
だから、すべての「有」(形あるもの=あるベクトル(意志)で形作られたもの)は、あらゆる可能性の源である「無」に帰していくのです。だから、「無」は怖くない。
水面下で見えない状態を“0”、形に現れた状態を“1”で表せば、
“0”=無=8~9周期
“1”=有=1~7周期(ただ表に見えてくるのは3から)
形は「色」にたとえられますね。色の象徴は虹(の七色)。
すると、「空即是色」―つまり、空(無)=色(形)という意味がよく分かる気がします。
…というわけで、私は「7年転機」+「9年周期」で考えているわけです。
■人は螺旋を描いて成長する--------------------------------
え~だいぶ脱線しましたが、宇宙はフラクタル。
無から有が始まるビッグバンから、人の人生の9年周期に至るまで、宇宙の法則は貫かれているんだなぁと思ったりするわけです(以上はすべて私個人の解釈です)。で、当時自分のライフラインに9年周期をプロットしてみたのですが、退職後の来し方を振り返ってみました。
すると、
45歳(8-収穫)の時に会社人生の成果としての本を出版し、
46歳(9-準備)の時に人生の転機についての整理をしつつ、カウンセリング立ち上げのための準備(サイト構築や本の執筆)をしています。
47歳(1-種蒔)の時にカウンセリングスタート宣言とも言うべき本を出し、それが芽吹いてきて軌道に乗るのが、49歳(3-芽吹)の時。
が、キャパオーバーして体制を整え直すために新規受付を停止させていただいたのが50歳(4-根固)。
そして、今年(5-成長)はいろいろな成果が現れ、来年(6-成樹)は集団カウンセリングなどで分かち合っていく年になりそうです。
8年前に振り返ってみたときもそう思ったのですが、改めて直近をみても「9年周期」に合っていますよね。人はこのように、同じ循環を繰り返しながらスパイラル(螺旋:らせん)を描いて成長していくのだと思います。
http://www.jiritusien.com/jinsei/hint-03.htm
(尚、人が自分の心の中に入り込んでいく行き方も螺旋であると実感しています。ですから、カウンセリングも一定時間が必要になってくるのです。上昇も下降も螺旋。宇宙も螺旋ですよね)
■苦しみの根は「執着」にある--------------------------------
では、狐に化かされたように同じところをグルグルと回っているのと、螺旋を描きつつ次のステージに上昇(ステップアップ)していくのは、どこに違いがあるのでしょうか。
私の場合は、(8-収穫)の時の本の出版をもって会社人生の成果をすべて捨て去った事にあると思います。ですから、(9-準備)の時に過去の実績に執着することなく、ゼロリセットして新たな人生のための準備に取り組むことができたのです。
つまり、大切なのは、8と9の過ごし方。
8で何かを得ると、それを失いたくない、守ろうとするのです。そして、
9で次の準備に入ることができず、執着します。
こう見ると、人生の次のステージに行けずに苦しまれている人は、その原因を突き詰めればすべて、なんらかの「執着」に苦しみの根っこがあるように思います。
■複線で生きる------------------------------------------
では、なぜ潔く過去の成果を捨て去ることができたのでしょうか。
そこには、もう一つ前の9年周期が複線としてありました。
36歳(8-収穫)のときに私はパワハラ上司に苦しめられ道をふさがれ、理解しない会社にも距離を置くという“兆し”が現れます。
38歳(1-種蒔)で本流から外れたときに会社を相対化します。
39歳(2-分化)のときに、「39歳の総括」という棚卸しをして(自分の限度を見て)、感情を大事にしていなかったことに気づきます。そして、
40歳(3-芽吹)のときから、カウンセリングの勉強をスタートさせるわけです。そこから着実に勉強と訓練を積み上げ、その成果としてシニア産業カウンセラーの資格を取得したのが45歳(8-収穫)になった年でした。
つまり、その前の9年周期の時に組織に向かうのではなく、個人の感情に向きあうという方向性への流れが、しっかりとできていたのです。
ですから、45歳(8-収穫&兆し)の年は、会社生活集大成としての出版(収穫)、および感情の学びの一つの目標の到達としてのシニア産業カウンセラー(収穫)という二つの収穫の時期であったと同時に、カウンセリングをスタートするための兆しを内包したときでもあったのです。
■“兆し”をキャッチする-------------------------------------
ポイントは、8の時期。つい収穫の方に目を奪われがちですが、私は常にその中にある“兆し”(自分の感覚・感情の中に芽生えるもの)に注意しています。7までの期間で得たものを、その知見を必要とする人にフィードバックするために振り返ってとりまとめることは大切です。
私にとっては44歳(7-感謝、振り返り)の時に、会社でじっくりとプロジェクトの全容をとりまとめることができたのは幸いでした。もともとは、管理職勉強会用に始めたのですが、それが小説「あきらめの壁をぶち破った人々」の基礎となりました。
よく、そういう本を書いたら次はコンサル業界みたいなことを言われましたが、そもそも組織人生活を終わりにするに当たって、多くの組織人の方にご恩返しをするつもりで、まるで「実感的組織改革マニュアル」のように丁寧に書いた本なのです(わざわざ日本経済新聞さんが、「実用企業小説」という新ジャンルを立ち上げたくらいなのです)。私にできる精一杯のフィードバック―その本を組織人界に献上してサラバ!…そういうつもりでした。だから、「なぜそっちにいったの!」と残念そうに言われたこともありましたが、全く後腐れがありません。
常に過去を整理する中から新たな兆しが生まれてくるのです。
こうして、人は永遠の成長を続けていくのでしょう。
■負けないで!------------------------------------------
とはいえ、こうして振り返ってみるからこのように整理してみることができるわけで、渦中にあるときは当然不安も心配も葛藤もありました。
特に、(9-準備)(1-種蒔)(2-分化)の3年間は形になって出てこない時期ですから、苦しい思いをされる人も多いと思います。相談する相手もおらず、一人心彷徨うこともあるでしょう。私もそうでした。
そのときは、とにかく目の前にあるなすべき事をやる!
一歩一歩、着実に。
家族にどう思われても。
すべてを敵に回し、自分だけが責められても。
この世にたった一人孤立無援になっても。
一見、タイタニックがどんどん沈んでいくように見えても。
時に、情けない思いをすることもある。
時に、一人歯を食いしばることもある。
どこにも誰にもぶつけようのない思いを一人抱えて
臥薪嘗胆のこともある。
みんな、そういう時期があるのです。
ヘッチャラな顔などできないときもあるでしょう。
あなただけではありません。
だから、負けないで!
【負けないで - ZARD】
・人生7年転機説
・9年で人は変わる:断ち切る3年―背骨を作る3年―育ち直しの3年