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脳脊髄液減少症との苦闘―まつもと泉さん

2010/01/16(Sat) Category : 知ってほしい病
「夢をあきらめない」と書いたが、原因不明の症状で夢を中断せざるを得ないときもある。あの「きまぐれオレンジロード」で一世を風靡したまつもと泉さんがそうだった。

何が何だかわからないままに心身の不調に悩まされる―それがどれほど苦しいことか、以下同氏のサイトにある「きまぐれ日記」からの抜粋である。





1999年のある日。彼は突然、全身ジンマシンに襲われた。

『とにかく全身が痒く仕事にならなくなった。と、同時に今まで体験したことの無い気分の悪さ、時に、立っていたり、椅子に腰掛けていても異常な頭痛と肩痛、首痛、脊 髄痛、気分の悪さ、怠さが襲ってきた』

抗アレルギー剤→まったく効かない
還元水素水→症状変わらず
シックハウス症候群?→引っ越してジンマシン止まるも体調不良→休載

『当時の症状をざっというと...めまい、不眠、視力の異常低下、腰痛や脊髄痛、全身筋肉の緊張、特に頭部痛、異常なほどの肩や首のコリ、アレルギー、顎関節症(人によっては、時に歯科医がいうところの噛み合わせ異常)しつこい便秘。うつ症状。不整脈、動悸』

『痛みや怠さで立っていられないし、横になって寝ると夜は不眠が待っていた。一睡も眠れない日々が何日も続いた。睡眠導入剤さえも効かなくなっていった。しかし導入剤の量は増えていく一方。とにかく眠れないのが一番辛かった。一週間に渡って一睡も出来ない事が何度と続くと死ぬのではないかとまで思った。色々な病院巡りが続いた。』

次のような病気と間違われるようだ。
・不定愁訴
・自律神経失調症
・慢性疲労症候群
・更年期障害
・うつ病
・パニック障害
・統合失調症
・顎関節症
・難治性むち打ち症

『そのような治療を進めると、かえって歯や身体、精神を更にボロボロに悪化』させると彼は言う。そして、5年後に姉から新聞の切り抜きを見せられ、ようやく「脳脊髄液減少症」にたどり着く。



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以下は、「おはよう日本」(1/10)でインタビューに答えるまつもとさんの言葉である。

発症して40を超える病院に行くが、原因不明。
心の病と言われ、入院させられるが治るはずもない。
「仮病だ」「怠けているだけだ」、と
身内や近くにいる人ほど理解してくれない。
どういってもわかってもらえない。
どんどん孤独になっていった。


『最後の闘病記―死に神と闘う―』という悲壮なタイトルの日記の端に書かれた『父よ!母よ!信じてほしい』の文字が目を射る。


生きてられないな、こりゃ
どこにも逃げようがない
眠ることすらできない
地獄みたい
拷問を受けているような状況


症状だけでも半端ではない苦しみだが、なにより自分のことをわかってくれる人が一人もいないという苦しみ―これが何より辛い。正しく病気と認定されたとき、どんなにかホッとしたことだろう。

『実はぼくは幼稚園の頃、交通事故に遭っていまして(ひき逃げされた)その時、頭部を撃ったらしく、その時右耳がそれ以来現在まで40年間ずっと難聴になってるんで す。ぼくの人生ってずっとステレオで音が聞こえてないんです。「脳脊髄液減少症」だからか、ずっと身体が慢性疲労症候群のような状態になっちゃってたんですね。原稿描いていてもすぐに身体壊したりとか、なんか弱い身体だな、情けない、とずっと思っていたんで。5年前になにかトドメのモノがそこにきて、現在のような色々な不定愁訴がボロボロでてきちゃったんだろうと医師は言ってました。』(きまぐれ日記より)






【おはよう日本 「脳脊髄液減少症」 まつもと泉さん】



神を恨んだこともあっただろう。しかし、まつもとさんはこう書く。
『まぁこの身体で40数年よく生きてきたな、と今は神に感謝するしかないです。』

まつもと泉さんは、13年ぶりに新作を発表するそうだ。
復帰作のテーマは「脳脊髄液減少症」


夢を中断された人が、
同じような思いをされている方々のために
再び夢を紡ぎ始めている。







脳脊髄液減少症―真実を隠蔽する大人と闘う少女





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試練の後に

「復帰作のテーマは『脳脊髄液減少症』」

この一文を見て、ハッとしました。

まつもとさんは、彼にしか出来ないやり方で
他の人をも救える道を歩み始めたんですね。

人は、本当に、役割を持って生まれてくるのかも知れない。
試練と真剣に向き合えた人が、試練に意味を持たせることができるのかも知れませんね。

勇気をもらえるエピソードでした。

まつもとさん、中尾先生、どうもありがとう。

 

あきらめない

どんなに孤独だと思っていても
ムリな気がしても
あきらめない心があれば大丈夫
そう思えて、何か力がわきあがってくる気がします。

 
    
 
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