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「ブータン」という希望~世銀副総裁・西水美恵子氏が喧嘩できなかった国

2010/02/26(Fri) Category : 見方・考え方・価値観-パラダイム
社会を変えていく―これまでの流れをせき止め変えていくのだから渦を巻くのも致し方がない。一方で、自分たちの幸せは自分たちで守ろうと、個人が動き出していることを感じる。それは頼もしい動きだ。

目指すべき国のあり方をイメージできれば、いろいろなアイディアも行動も出てくるだろう。以前も書いたけれど、今一番行ってみたい国、行ったら住んでしまいそうな国―それがブータンだ。

そのブータンと深く関わった方がいる。
世界銀行に23年間勤め、要職を歴任された西水美恵子氏だ。
世銀の使命は貧困解消。発展途上国の指導者層に貧困解消政策を促すのが仕事。だから、『喧嘩が商売のようなもの』という。

その西水さんが、『一国だけ、喧嘩したくてもできなかった国があります』と言う。それがブータンだった。『喧嘩どころか、こちらがいろいろなことを教えてもらい、ブータンと出会って本当によかったと思っている』とまで言う国―以下、下記サイトからの抜粋である。

ガバナンス・リーダーシップ考



■民主化の歴史---------------------------------------------

1907年に当時のブータンの指導者層が集まって、世襲の国王制を選択。豪族の1人、ワンチュク家が国王第一世に選ばれた。

第三世は国会を設置。農地改革、農奴解放、税制改革実施。

現国王(雷龍王四世)が、中央集権型の制度をやめ、地方自治体をつくり、国会の議決を最高議決とする議案を提出。最後は、成文憲法。
『「国民のために書け。国王のために書いてはいけない」それが命令でした』

『歴史的に見て、民主主義はたいてい民が悪い権力者から奪い取るものです。そのプロセスで戦争や動乱があったり、または戦争に負けてどこかの国から民主主義を頂いたり、というのが世界史の常です。ブータンの場合はまったく逆さまなのです。絶対権力を持つ国王が、「王制は国のためにならない、国づくりは民がするべきだ」と、国民を説得し続ける。自分の改革に対する姿勢を示して実行し、学習し続けるのが、現国王のリーダーシップの形だと思います』

『この民主化のプロセス、特に現国王の仕事の仕方に、私はリーダーシップの理想像を見ます。また、ブータンの人たちも同様に彼らのロールモデルを国王に見るわけです』

『国民の反応を間近に見て感じたのですが、自ら意図して権力を放棄する指導者は、真の力を民から授かると確信しました。これが、ブータン国王に代表されるブータンの指導者層から習った指導者の形。私が最も重要視するリーダーシップの理想像の1つの形です』



■国のリーダーの資質----------------------------------------

『指導者の成功とは、自分がリーダーとして必要なくなる時である。それを目指して、権力には絶対にこだわるなといつもおっしゃる方です』

『政策などを施行した時に、それを民に意識させないくらいの自然な統治形態が、リーダーシップの最も望ましい形だというようなことが、『道徳経』にあったと思います。現国王はまさにその道を地でいくリーダーだと感じたのです』

『謁見を賜るたびにいつも思うのですけれども、ブータン国王とのコミュニケーションは、言葉で10%、心で90%だと思います。人の言葉と心を聞くという耳をお持ちなのです。その背景には、超人的な謙虚さがあり、人間同士腹を割って平等に話し合うという御姿勢が窺われました』

『陛下は、自分は普通の人間だと言われるのです。普通の人間なのに国王の第一子として生まれただけで、国家を司る職につかなくてはならなかった。これは非常に恐ろしいことだ。だから、努力をしなくてはいけないと肝に銘じているだけと、おっしゃいました』



■官僚の資質-----------------------------------------------

『そのブータンの草の根を歩いて、そういう会話を聞きながら感じることですが、国王をはじめブータンの指導者は、ビジョンと価値観を非常に明確に持っています。ただ持つだけではなく、そのビジョンと価値観を、動的に国民にいつも伝えるように努力をしています』

『また、そのビジョンと価値観は、自分たちが指導者として頭で考えたことを上から下に示唆するのではなくて、国中を歩きまわって、国民との会話から民が持つ英知を聞き取る。それにリーダーシップの付加価値を足して、次元を高めながら、また国民と会話を続ける。その動的な仕事が常時なされているのです』



■政治の目的---------------------------------------------

『政治とは何か。政治は国民の幸福追求を可能にすることにつきる。社会政策でも、教育政策、経済政策でも、国がとる政策の目的は、1人1人の国民が、幸福を追求する時に現れうる、公の性質を持つ障害を取り除くことである。それこそが政策の役割である。行政、司法などの責任を持つ人々のいちばん重要な姿勢は、民の視点から司ること。上下関係の上から国を司ってはいけないということです』

『何事も、問題が起きた時に表面的な解決ですませようとしない国なのです。根本的な解決をしようとします。ごまかせないからごまかさないのだと、ブータン人はよく言います。当たり前のことですが、それをしっかりやる国です』

『どこに行って何を見ても、この国はとにかく頭とハートと行動がつながっている国だと感じます。指導者だけではなくて、誰を見てもそういう国です。矛盾がないし、信用できる』

『その源は何なのかを考えると、国民総幸福量(GNH:Gross National Happiness)という考え方が、根本的に浸透しているということに気づきます』



■目的に添った行政制度、組織---------------------------------

『国民の生活は、大蔵省の生活と農林省の生活に分けられませんから、すべて横割りになるわけです。ブータンでも、役人の縦割りや、わが省の損得という考えは、気をつけていないと出てくるものですから、大臣、内閣のチームワークが重要です。とにかく国王がそれを叩き込んだのです。トップがチームワークをしっかりしないと、役人はついてこない。横割りの行政を常に努カして実践してきました』

『ブータンの教育制度の要は、教師の育成です。教育とは何かということに対しての考え方は、知識を与えるものではない。教師が、生徒の人間としてのロールモデルとなるべきである。教師とは人格者でなければいけない。教師はブータンの将来をなす人間をつくるモデルなのだから、人格者を育てて、そういう人たちに教壇に立ってもらうという考え方から始まるわけです』

『まず、隔離はいけないとされました。幸せを追求する時に、家族の和、地域社会の和が大切だから、その和を使って、患者が普通の生活をしながら治療を受ける状態をまず作らなければいけない。その決断から始まりました。患者がいる村なら、どんなに不便なところでも出かけていって、ハンセン病とはこういうものだという説明をする。そして、その村の理解を得て、患者さんが普通の生活をしながら治療を受けられる状態を作って、薬を届ける。そういう対策をしてハンセン病を消滅させた国です』




■他国の評価----------------------------------------------

『インドはもう長いこと、最近は中国でさえ、ブータンと接する時には、大国として接していると感じます。これは外交の形、取り方、歓迎様式でわかります。中国はもちろんですけれども、インドでさえ、日本の首相が考えもつかないような接待の仕方を、ブータン総理大臣なり、教育大臣なりが受けているわけです』

『どうしてこういう接待の仕方をするのかと聞く機会がありました。こういう指導者が大勢いる国はあまり見当たらない、とにかく尊敬をしているからだ、と言うのです。ブータンを小国とは思っていないと、インドのシン首相もはっきりしていました』




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新たな国のあり方を模索している日本。
完全なる国の姿などないだろうが、お手本にすべき国はある。
それがフィンランドやブータンだと思う。
いずれも、国のポリシーをしっかりと持っている国である。
そして、子どものお手本となる“教師”の人間性を重視している。

この地球にブータンという国がある奇跡。
アメリカという経済大国が崩壊し、ブータンという「幸せ大国」が注目を集めている現実は、21世紀の地球がどこに向かうべきかを示唆している。






「6万件の問題行動」が要請する社会の価値の転換
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西水氏は、著書「国をつくるという仕事」(英治出版)にブータンと国王のことを詳しく書いておられます。まだだったら、おすすめします。

 

ブータン国王とのコミュニケーションは言葉で10%心で90%という言葉に心打たれました。

今までの私のコミュニケーションは言葉で90%心で10%くらいだったような気がします。
心でコミュニケーションが取れれば理屈や論理で相手の主張を覆すみたいなことはきっとおこってこないのでしょう。

もしそんな国だったら国会中継も楽しく見れそうです。

 
    
 
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