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「心」なき「形」は崩壊していく

2010/02/27(Sat) Category : 世相・社会
昨日ご紹介したブータン。国王から国民まで、見事に背骨が通っている国でしたね。『その源は何なのかを考えると、国民総幸福量(GNH:Gross National Happiness)という考え方が、根本的に浸透しているということに気づきます』(by西水美恵子)。

そうですね。目指すべきものがハッキリしていて、それが言葉(スローガン)にきちんと表されています。全国民が、自分たちがどこに向かって歩いていけばいいのかを知っているわけです。ですからいちいち指導しなくても、足並みが揃うのですね。

日本もそういうときがありました。
『国家総力戦』というスローガンで一億玉砕に向かったときもそうですし、
『所得倍増』というスローガンで一億中流に向かったときもそうです。

スローガンとは、目指す方向を示した合言葉です。その合言葉によって価値観を共有した自律分散的な動きが、もっとも組織効率を発揮するのです。
「自律分散」こそが力を発揮することをかつて示した日本



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ちなみに『美しい日本』という「形」に特化したようなスローガンは、心を亡くして形骸化した日本をまさに象徴するような、どこにむかっていいのかわからないスローガンでした。その国のレベルがその国に応じた首相を選ぶし、その社会を象徴するようなスローガンを選ぶのです。

それに続いて現れた「品格」という言葉も、崩れ落ちていく「形」を何とか留めようとするあがきにしか見えません。心を失い中身が空っぽになったから、まるで神経を抜いた歯のように脆くも崩れ落ちているのです。内側から崩壊しているものを外から糊塗しようとしてもせんないことです。

朝青龍や国母があそこまでマスコミに吊るし上げられたのも、崩れゆく「形」を何とか保とうとするあがきに見えました。朝青龍のむき出しの感情があったからこそ相撲は面白くなったのです。
ボクシングでは試合前に舌戦をしますが、それを下品とかスポーツマンシップにもとるとか言う人はいません。そこから既に闘いが始まっていると見るからです。国母のあのファッションが敵地に乗り込むための戦闘服とすれば、乗り込むときから気合いを入れているのか、と評価する人が出てくるかもしれませんね。

「横綱たるものこうあるべき」「オリンピック代表たるものこうあるべき」-心を亡くしていったことに反比例するかのように、あらゆる場面にはびこった現代日本の押しつけがましい体質。

「美」とか「品格」とは行為の内面からにじみ出てくるものであって基準はなく、従って外から押しつけられるものでは決してありません。それを外から強制しようとすると、美しい(?)ヒトラーユーゲント―すなわちファッショができあがります。

「自己責任」という言葉をトップが言い放ったが故に壮大な無責任社会ができあがったように、この国のトップは押しつけると無責任になったり、ファッショになる言葉を平気で口にし、かつその破壊力に気づきません。心が空洞化した結果、このようなトップが現れるほどに民度が落ちてしまった(押しつけることに違和感を感じない異常な社会になった)と言うことです。

朝青龍や国母は、崩れゆく「形」を守ろうとするためのスケープゴートとなりましたが、今後「形」の崩壊が加速するにつれて、他にもスケープゴートが出てくるでしょう。しかし、いくら「品格」を喧伝しようとも、またスケープゴートを出そうとも、もはや「形」の崩壊を止めることはできないのです。



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ところで、ブータンや日本の事例を見てわかることは、共有する言葉によって、社会はどの方向にも簡単に転がっていくと言うこと。つまり、「言葉」がとても大切なのです。

そして、日本の事例で見たように、その組織や社会で共有されている言葉が変われば、その風土がいとも簡単に変わっていくのです。よく「日本人は振り子民族」などと言われますが、それは共有力の強さを示しているわけですね。

では、どのように変化を感じるのか、会社の事例でちょっと見てみましょう。
『当時セクショナリズムの権化であるかのような工場の人事部に着任した時に、島津が言いたかったことがあった。そして、課長と背中を押し合って風土を変えて行き、三年がたった。その三年後のある日、女性のスタッフがふと漏らした言葉を聞いた瞬間、「あ、変わった」と島津は実感した』

『あたかも自分はずーっとそう考えていたといった風情の当たり前の言い方だった。しかし、それこそが三年前に島津が言いたかったことであり、当時その女性は真っ向反対の考え方をしていたのである。言った本人は自分が変わったとは思っていないだろう。変わったのは環境なのだ。その環境の中でごく自然に今そう思いそう言っている。彼女が言ったということは、島津にとって風土が変わったことの証明だった』【「あきらめの壁をぶち破った人々」より】

【参考】
JR福知山線脱線事故-問題に取り組む基本姿勢)
「会社が変わる」とは、新たな“言葉”が共通語となること



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大切なことは、全員が共有することです。
たとえば、ある中学で講演をし、「心のコップのメカニズム」を先生も生徒も全員が共有した結果、生徒が先生に「“心のコップ ”の感情を空にしてくださいよ」とか、「どうしても“心のコップ”に鬱憤が溜まったのでみんなに聴いてもらいたい」と手が上がるようになったそうです。

親の力で教育を変えていこう
「いじめ」って何?(1)-感情吐き出しのバケツリレー


このことは、家庭から地域に至るまで言えることです。
『家族が理解を共有すれば家族が変わる。
会社が理解を共有すれば働き方が変わり、生産性も上がる(ハラッサーが出にくくなり、自律分散的に責任を持って動き始めるから)。
地域が理解を共有すればモンスターペアレンツが出にくくなる。』

地域から変えていこう地域から変えていこう



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今までの教育は経済戦士を作るための教育でした。しかも、偏差値が導入されて以降、それが加速化していきました。そのどん詰まりに来ている現在、学校教育に適合しない子供たちが出てくるのは極めて当然のことです。

「変化の時代に必要な姿勢」をジェラート博士は次のように言いました。

Positive Uncertainty
=Uncertainty(不確実)であることをPositive(前向き)にとらえていこう
=「確実じゃないからって心配するな!」

その姿勢を身につけるために、次のことを提唱しました。

1、学びなおし   
  ①今まで学んだことを疑う   
  ②今まで誰も教えてくれなかったことを自ら学ぶ
2、やりたいこと、目標を仮説として持つ
3、将来を予測し準備する
4、現実的にかつ願望を込めて信じる
5、先はわからない前提で意思決定する

ポジティブ・アンサートゥンティ理論

・「戦後60年」を振り返る―(6)常識を疑え。そして、行動せよ!



戦争後遺症で、存在不安に駆られた人々が創り上げた常識を疑いましょう。
崩壊しゆく「形」を学んでも意味がありません。
本当の意味で人としての品格や美しさの元となる「心」を学びましょう。

学び直しの時代が来ています。



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大日本帝国憲法は天皇主権ではありません。
君は舟、民は水であり、政治的主権は日本開闢以来常に日本公民に在ります。
これは、法である憲法によって決める事が出来ない政治の原理です。

法である憲法が定める事が出来るのは国家の目的です。

最高法規が国家の目的を君主の福利と定めれば、法的な君主主権。大韓帝国の大韓国国制は君主主権です。

政治的主権を持つ国民の福利を国家の目的としなければ、国家の存続は困難です。

この人類普遍の政治の原理に基づいて、国家の至上目的を、政治的主権が存する国民の福利とし、
政治的主権が存する国民を法的主権者と定めるのが憲法です。

大日本帝国憲法は、御告文、発布勅語、上諭等により歴代天皇以来の代々の臣民の慶福のための憲法です。
代々の臣民の福利のための憲法であって、大日本帝国憲法の法的主権者は代々の臣民です。

人類普遍の憲法の原理に基づき、
天皇を国の象徴、国民統合の象徴とすることを総意とする政治的主権者を、
国政の福利の享受者である法的主権者としているのは、改正前も改正後も変わりません。

国の最高法規を、日本の国家目的は日本人の福利と定める憲法とし続ける事が出来た事が、日本人の敗北の中の勝利です。

第二次世界戦争の結果として、憲法を最高法規とする国であるまま、連合国の諸国や旧連合国の諸国と講和出来た事が、あの世界戦争における日本の最大の戦果です。

 

乱世に品格は国が滅ぶ前兆ですね

 
    
 
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