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「サイレントハラッサー」と「カウンターハラッサー」

2010/03/13(Sat) Category : 存在不安
昨日、ハラッサーとは「命を道具にする人」と定義しましたが、道具にする仕方もいろいろとあります。言葉の暴力(モラハラ)や身体的暴力(DV)を振るう、いわゆるハラッサーは、前項で見たように「怒りの衝動のはけ口として身近な人を道具にする人」のことですが、ここに次の「ブラックホール人間」の観点を入れると、ハラッサーにもいろいろな人がいることが見えてきます。

1,同じ所を自己完結的に同じ回転速度で回り続ける人
2,接する人を吸引しつつ回り続ける人
3,飢餓感がますます深くなって回転が加速し、吸引力が増大していく人


サイレントハラッサー----------------------------------------

衝動の観点から見ると、例えば上記1番はいわゆるモラハラもDVもなく、ただ動きの止まらない働き者に見えたりするわけです。でも、その存在は常に自己主張をすることでこちらを侵食し、こちらの気持ちを受け止めることは一切ありません。

中には、男性でも家事からなにまでこなし、妻子に何もさせない人もいます(言い方は優しいのです)。場合によっては、そういう“優しい”人と一緒になって鬱になる配偶者(男性や女性)もいます。鬱になった人は、「なぜこんな優しい人と一緒になったのに?」と自分で訳がわかりません。

でも…もし、自分が「置物」として位置づけられているとすればいかがでしょうか。気持ちを言うな、行動するなという禁止令。目に見えない真綿の監獄の中に閉じこめられているわけです。

パートナーがいるからこそ感情が向かおうとするのですが、それがせき止められっぱなしの状態。せき止められた感情は「心のコップ」に溜まりっぱなしになって身体まで重くなっていきます。
一方で、エネルギーはグルグル回転しているパートナーに吸い取られてパワーを失っていきますので、やがて寝たきりになっていくのは当然なのです。

このように、目に見えるハラスメントを伴わないけれど、相手を道具扱いしている人のことをサイレントハラッサー(静かなるハラッサー)と、私は呼んでいます。

サイレントハラッサーが求めているものは、自分が安心できる安全基地(子宮)―つまり、ただの「器」です。ですから、どこにも行かず気持ちも訴えず、ただ家にいるだけの「器」としての役割を巧みに強制されているのです。人なのに器にならなければいけない―これは苦しいですね。

「親が暴力を振るっていたから、暴力さえ振るわない人であればいい」
「親がギャンブラーだったから、ギャンブルさえしない人であればいい」
「親が酒を飲んでいたから、酒さえ飲まない人であればいい」
…このように「○○さえしない人であればいい」と思って結婚する人が、陥りやすい罠なのです。



カウンターハラッサー----------------------------------------

ハラスメント界は役割分担の世界です。命は道具ですから、なんらかの役が与えられて役割ロボットとして生きています。
衝動(抑え込んだ感情)をはき出したいハラッサー達にとって、必須なのは「受け皿役」。その受け皿役も吐き出し先を必要とします。そのときに、人の話を聞いてくれる人が登場するのです。

それは「聞き役」ロボット。ハラスメント界に少ない「聞き役」をすることによってストロークを得ようとしているわけです。そのポジションにいれば、向こうから来てくれますからね。

でも、そういう人は聞くスキルを身につけることはできても、その“スキルを持った道具”として生きているわけですから、「聴く」ことはできません。自分の気持ちを聴くことができない人が人の気持ちを聴くことができないのは当然ですね。

つまり、聞くスキルは釣り餌なのです。その釣り餌に誘われて寄ってきた人を釣り上げて、後は自分の受け皿にします。つまり、上記の2番ですね。ハラスメント界で受け皿となって苦しんでいる人が寄って来やすいので、受け皿役を効果的に釣り上げることができます。

このようにハラッサーとは対極の位置にいるように見える人のことを、counter(反対の)という接頭語をつけて、私はカウンターハラッサーと呼んでいます(勝手につけた名ですので、悪しからず)。まぁ、こちらが安心して向かっていったら、いきなりカウンターパンチを食らうような感じでしょうか(^^;)。

一つの見分け方としては、勧誘してくる人はちょっと注意ということでしょうか。カウンセラーは人を勧誘しません。勧誘するとは人を自分に依存させることだからです。宗教の中には、人を勧誘して勢力を拡大していこうとするものがありますが、それは結果的に人の自律を遠ざけます。

人を自律に向かわせるに当たって最も大切なのは、「待つ」ことです。ですから、その人が自ら一歩を踏み出して依頼してくるまでは、決して動かないのです。だから、私は勧誘に来る宗教は信用しません。宗教法人にせよ会社法人にせよ、急速に勢力を拡大していこうとするその中心にいる人は、もしかすると上記3番の人かもしれないなぁと思ったりします。






このようにハラスメント界にもいろいろな人がいます。
でも、みな「吸引力の落ちないブラックホール人間」であることは共通しているのです。

しかし、親がハラッサーだった場合、そもそも自律した人間というものを知らないことと、ハラスメント界の流儀を身体が覚えるため、サイレントやカウンターハラッサーに出逢ってもピンときません。

そもそも人生脚本がハラスメント界に留めようとしてそういう人に出会わせているし、IPに洗脳されている思考は自分をごまかします。

こういう時に頼りになるのは自分の身体です。
その人といるとどこかリラックスできない、呼吸が浅くなる、苦しくなったりする、便秘したり下痢したりする、生理がひどくなる、蕁麻疹やアレルギーがひどくなる、首や肩や背中がこる、筋肉が固くなりこわばっている、チックが出る、その人と会った後に疲れ果てたり眠くなったりする、何もする気がしなくなる、夜寝つけなくなる……こういう症状が出れば、それは相手がハラッサーだということです。

身体は懸命に防衛したり、デトックスしたり、心身体力を回復したり、そりゃもう大変な思いであなたを全力で守っているのです。知れば知るほど、私はその人を守っているのは「頭」ではなく「身体」だとつくづく感じています(頭はむしろ自分を落とし込むだけ)。

無意識にハラスメント界に居続けようとするあなたを守るために、あなたの身体は全力を持ってその機能を使ってきました。どれほど自分が自分に鞭打ってきたことでしょう。あなたがハラスメント界から出る決意をするまで身体は頑張り続けるでしょう。ほんとに健気ですね、身体って…。

ですから、上記の症状を困ったものだと嫌うのではなく、「私を守ってくれてありがとう」と感謝してください。その症状があるからこそ、あなたは今まで生きてこられたのです。


まずは、自分の身体に心からありがとうを言いましょう。
そして、大事にしてあげましょう。
それから、限界が来る前に脱出することを考えてください。






「ハラッサー」と「モンスター」と「クレーマー」の違い




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周りの人間関係に当てはまり過ぎます!
中高までよくいじめにあってて、大人になってからはいじめられなくなったのはいいものの、何かがおかしいなーと思っていたのですが
それこそサイレントハラッサーたちに出くわしてたわけでした
いい人たちだと思ってしぶしぶ付き合い続けていたんですが、これはIPの妨害だったのですね
形は変わっただけでハラッサーを受け止め続け、役割を演じていたとは!
周囲の人間関係の違和感にずっと悩んでいたのですが、これでスッパリ切ることができそうです

短期間に2回もコメント失礼しました

 

母親のような友だち

幼なじみのNちゃん。
会ってると楽しいのだけど、分かれた後「あ~、疲れた」
なんで、疲れるのか?
遊びの計画もNちゃんが立ててくれる。仕事をしているのに「お菓子作ったから食べて~」って持ってきてくれる。
この記事を読んで、疲れる理由が分かりました。

彼女は、働き者のサイレントハラッサーであり、聞き役のカウンターハラッサーだったのですね。
遊びも彼女がお膳立てをし、参加者は彼女の思い通りに動く。
友だちの悩みを聞いて、自分の価値観を押しつける。

友だち関係が、すべて彼女の価値観の中に納まるように、彼女は無意識に、行動していたんだ。

私も、相手によってはサイレントハラッサー、カウンターハラッサーしているんだろうな。自覚しただけ、マシなのかな?

 

身体にありがとう

カウンターハラッサーの話、まさに典型的な人に引っかかっていました。親切なのに疲れるんですよ。無言のプレッシャーを感じるというか。それにしても身体って凄いな~。母モラ、夫モラ、義父母ダブルモラというフルコースの中で生きてきたのですが、実家では→3歳で歩行困難、小学校低学年で過敏性大腸炎、沢山のものへのアレルギー、さらに生理が年々重くなり歩行中に気を失う程になってました。そういえば一時実家を離れていた時には10キロ太り!超健康体に(`∀´)。結婚して今度はモラ夫とその侵入的な両親との密接な関わりの中で、とうとう甲状腺をわずらい、手術するハメになりました。「身体が弱い人」と夫一族にレッテルを貼られ、自分でもそう思っていたのですが、どうもおかしい。夫の一族と一緒に旅行に行くと絶対に具合が悪くなり旅先で寝込むのです。無理をしているつもりはないのに何故だろう?と思っていたのですがそういう事だったのですね。つまりすごい毒性!
夫のモラを受け止めなくなってから短い間にメキメキ健康を取り戻しています。人にあうと「若返った」と言われます。心に力を取り戻すのは、アンチエイジングに絶大な効果がありますね(^O^)

 

コーチと野球少年

近くで練習している野球チームは地域で一番強い。小学生なのに他チームからアンチ巨人さながらに嫌われている。そこまで強いならそれはそれであっぱれだが。
ある日選挙に行った。学校内で投票すると、グランドから投票所に覗きに来たチームメイトがいた。初老のコーチも投票しに来た。お前何やってんだ、ここが何するところかわかるか。選挙と答える子供。選挙って意味しってんのか。とバカにしたようにねちねち子供に言っている。こちらはやりきれない思いで投票所をあとにした。そのチームはダメだってことがわかった。
好奇心から投票所付近に来た小学生。野球を指導してるから何言ってもいいのか?強いってことは巨人みたいに人を道具に出来るからシゴケルのだろうか?強いチームはそのくらい当然なのか。
自分は怖い。そういうコーチが長年牛耳っていける野球の世界。勝たせてくれるから保護者も文句ないのか。自分とは価値観が違う存在不安の母親たち。野球の時は近づき難い。そういうコーチは指導者という名のハラッサーじゃないか。
ちなみに学校は先生は優しい。救いはあるが。
またその子らは長じて勝つために人を道具に出来る先輩になるのか。存在不安の母親の子は結果に固執するのか?

 

うちの母親はこのサイレントハラッサーでした。

家事も仕事も趣味も自分で一人でこなし、学校の先生や親付き気合も(表面上は)円滑にまわし、多忙なのにパワフルみたいな感じで先生や友達からも素敵なお母さんとかすごいお母さんとか言われてました、がとんでもない。

家族になにもやらせないんです。
そして家族の個々人にかかわることも「私がやっとけば楽でしょう」とか「心配で」とか「大変だと思って」などといって本人の要請のないままやってしまうか、自分がやる許可を相手にねだってきます。

相手のことを勝手にやってしまってなにかやって問題が発生すると「あなたのためを思って・・・」という感じになります。

当時の自分が頭で考えると一見「正」であり「善」な行動のように思え、周りの人の評価もその考えを後押ししてしまっていたのでなかなか疑えなかったのですが、今疑ってかかってみて母の行動を変だ、嫌だと感じるようになり、それにしたがって体の状態や精神状態が安定してきているのが何よりの答えでした。

今まだ一緒に生活しているので、ほんとすごく些細な小さなことの積み重ね、例えはあれをしてあげようかこれをしてあげようかいわれる、いつの間にか使ってたものが片付いてしまっているなど、回避するのもやめてというのも回数多すぎて大変なので早く家をでたいです・・・==;

 

サイレントハラッサーにカウンターハラッサー・・・振り返ると両方に出会っていました。


聞き役は巧妙すぎるし、サイレントの方はなぜかと思うくらいこちらの気持ちは通じない。それでいて、一見本人は一生懸命に見えるから、怒りのはけ口も、おかしいと思いようがないように感じてしまう罠。

ハラスメント界についての知識がなければ。


それなのに、その人達のことをいい人だとか、
すごいとか思っていました。

ハラスメント界が体に染み付いているのは
かくも恐ろしいかな。

体がぐったりしたり、欝になったり、熱を出してくれたり、
やっぱり健気に気づいてくれてたんですね^^b

 

こんにちは!

最近、私の中に、親心を育てたいんだという想いが湧いてきました。キラキラと輝く未来に夢を抱くような感じで、光がいっぱいでとてもそれは気持ちがいいです。
でも、同時にちょっと心配です。
親心を育てたい気持ちがある心が、ふらっと、お母さんが出してくる釣り餌に釣られてしまうようには、なりたくないです。
私が物凄い正念場なことと頑張って苦しんでいる時とか、そんな視界がおぼろげになりながら気を集中しているような時に、お母さんは惑わしの釣り餌を出してくるかもしれない。
そんな卑怯なことされるってだけで、「ふざけんなくそばばー!!」「しねよくそばばー!!!」とか吐き出しちゃう私、好きでいる私でありたいです。
私が素敵だと思う親心ってなんだろう。
5歳の子供に向かって「おまえなんていなきゃいいのに」とか言って、悲しむ私を見つけました。
自分が言われて哀しかったから、本当はそんなこと人にも言うような私でいたくないんだという気持ちは、大切にしたいです。
でも、そんな気持ちになるような場に私がいることが問題なんだって、それが根本の問題なんだって、思ってたい!

あらゆる感情全てを、吐き出して吐き出して受け止める私を愛し続けることが、私が素敵だと思う親心育てとかそんなのすっ飛ばしたって、とってもとっても大切な基盤なんだって、思ってたいです!

今まで、どこか就職が人生においてすべてのことみたいな惑わしの思考に捕らわれていた様な気がする。
でも、違うって思う今のあるがままの気持ちを、好きでいたいです。就職は、私が私らしい人生を歩む為の+αだって思ってたい!
だから、大企業の正社員になってそのなかで上司の息子さんと結婚しなきゃいけないとか、そんなふざけたのは、ぶっ飛ばす私を好きでいたい!バイトだろうがなんだろうが、どんな経験も私が育ったり楽しんだりできる、素敵な経験だって思ってたい!未来に何があるかわからないけど、私変な先入観にとらわれずに、気持ちに導かれるままに、色んな事沢山のことを、もっともっと体験していきたいです!

社会が好きだから、社会の中に身を置いて、たっぷり実践していきたいです!
いつか、いつかだけどできたら近い未来に、私はこの悪循環から完全に身を離したいです!抜けて、もっともっと気持ちで気持ちいいと思うようなことを、したいです!!

 
    
 
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