ブラックホール人間の法則
■ブラックホール(BH)とは--------------------------------------
重力の強い重たい星の上では自分の体重が重くなり、そこに何もせずに立っているだけでもエネルギーを浪費して疲弊してしまいます。寝ているだけでも、大リーグボール養成ギブス(古ッ^^;)をつけたまま寝ているようなもので、疲れ果てていきます。
ブラックホールの場合は、傍を通る光がその引力に引き寄せられて進路が曲げられてしまうほどに強いのです。さらに近づくと光までもが飲み込まれてしまいます。光速で離脱しようとしても抜けられないほど引力が強大で、光りさえも飲み込む=目に見えなくなるのでブラックホールなんですね。
現代の物理学では、引力によって光の軌道を曲げる現象を空間のゆがみによって説明しています。スポンジの上に鉄球を乗せるとスポンジが凹むように、重たい物質はその周りの空間(スポンジ)を曲げます。私たちには、その曲がっている透明な空間は見えず、その空間に沿って“直進”している光の方が曲がって見えるというわけです。
尚、この引力(空間を曲げる重力)は、距離の二乗に反比例して急速に減衰していきますので、距離をとれば取るほど影響を受けなくなります。
しかし、離脱しようとする反発力と引力がある一定の距離で平衡状態になれば、ブラックホールから離脱しきれずに、ブラックホールの周りをグルグルと回り続ける衛星となってしまいます。
■ブラックホール人間とは--------------------------------------
さて、これを人に当てはめましょう。
まずブラックホール人間とは、次のような人です(これまでのまとめ)。
1)感情(自分自身)は心の天の岩戸に閉じこめて気持ちで生きていない
2)思考はIPに乗っ取られ自己洗脳して気持ちで行動させない
3)身体はIP(ドライバーと禁止令)と人生脚本の操り人形
4)感情が閉じこめられた心は闇の空洞(存在不安+ストローク飢餓)となる
5)ストローク飢餓を満たすために手段を選ばない(すべての感情がエサ)
6)存在不安を見ないように同じ所をグルグル回る
7)回転方向は思考(IP)発の逆回転で、相手のエネルギーを吸い込む
8)幽閉された感情の受け皿(吐き出し先)を確保しようとする
1)~3)が、BH人間の本質
4)~8)は、BH人間が人とかかわるときの基本と言えるでしょうか。
(たとえば8)だけでも様々なパターンがありますが、感情で動いていないプログラムロボットですから、本質がわかってしまえば行動予測がつきますので怖くはありません)
■ブラックホール人間の法則------------------------------------
1,BH人間は、強大な引力を持つ
2,BH人間の傍にいるだけでエネルギーを浪費して衰弱していく
3,BH人間のいる空間は歪んでいる=価値観が歪んでいるので、自分がまっすぐに判断(直進)しているつもりでも、第三者から見ると曲がっている(正しい判断ができていない)
4,BH人間のテリトリーにいる人も空間が歪んでいるとは思っていないので、その中をまっすぐに突き進もうとする人の方が曲がって見える
5,BH人間は、光(感情)を飲み込む
6,BH人間の傍にい続けると闇になっていく
7,BH人間に反発しつつ、離脱できなければ結局衛星となっていく
8,BH人間に近づけば近づくほど高速回転する=BHの影響を強く受けて、BHしか見えなくなっていく
9,BH人間の衛星は、力が衰えていくとやがてBHに飲み込まれていく
宇宙の法則が、人という宇宙にもそのまま当てはまりますね(--;)。
BH人間から離脱するためには、物理的距離と心理的距離の両方が必要なことがわかります。そして、一度離脱する覚悟を決めたら、完全に引力圏外に到達するまで全力を尽くす必要があることもわかりますね。
■循環しないエネルギー---------------------------------------
この離脱に際して最も厄介なのが、次のような思いです。
・なぜ、こんな親なんだ
・なぜ、自分ばかり
・こんな親の下に生まれて来さえしなければ
・親にこの気持ちをわからせたい
・親に痛みを味あわせたい
・奪われた半生を償わせたい
・自分を見捨てた兄弟や世間にも復讐したい
・社会が悪い
これらの思いは、その内容如何にかかわらず、すべてが親に向かう「引力」なのです。だから意識は離脱したいと思ってはいても、ゴチャゴチャした感情は親に向かおうとしていますから、斥力と引力が自分の中でぶつかり合ってエネルギーは循環せず、全く身動きが取れません。
自分の中で相反する力がぶつかり合っているわけですから、それだけでものすごいエネルギーを消費していることになります。その上、IPが思考の方面から自分が動かないようにあれこれ仕掛けてきますから、結局、離脱の推力は生まれないままにBHにエネルギーを吸い取られていくことになるわけです。
中には、寝たきりとなり、かろうじて受話器を握る力だけが残っていて、何とか電話をかけてこられた方もいらっしゃいました。蚊のようなエネルギーしか残っていませんでしたが、1時間後には「身体の中が熱くなってきました」とエネルギーが蘇ってきました。
人が疲れ果てるのは、一方的にエネルギーを受け続けるときか、一方的にエネルギーが吸い取られて返ってこないときです。人との間にエネルギーが“循環”すれば、常に新鮮なエネルギーで満ちていることができるのです。
カウンセラーはただ聴くだけではなく、鏡となって相手にフィードバックしていますから、二者の間でエネルギーは循環しています。相談者の方は気づきという形で滞っていたエネルギーが流れはじめ、カウンセラーの方は様々な魂のあり方に接することによって、やはり気づきという形で新たなエネルギーが流れ始めます。このように循環しているので、それがたとえどんなに壮絶な物語であっても疲れないわけですね。(一昨日書いた「創発的人間関係」ですね)
■エネルギー循環の視点で人や社会を見る------------------------
BH人間は、感情というエネルギーを閉じこめ、自分の中で循環させていません。そこで他人からエネルギーを奪い取ろうとし、一方で閉じこめた感情エネルギーを爆発させて不安と恐怖をまき散らし、BH人間の仲間を増やそうとします。
存在不安を意識しないためには、常に意識を向ける相手が必要なのです。心配する相手、世話する相手、いがみ合う相手…。ですから、近隣トラブルの多い地区には不思議とハラッサーが引っ越してきます。いがみ合うことによって互いに意識を相手に向け合っている―つまり、自分の内側を見ないように助け合っているんですね(--;)。
この“助け合い”は、夫婦・親子レベルから、地域・社会レベル、はては国家レベルにまで及びます。たとえば、システム(政策、制度、仕組み)をちょっといじくれば「金は天下の回りもの」だったものが循環しなくなり、金の枯渇と偏在が起こるわけです。まぁこのような視点でものを見ると、文明国といわれているものの正体が見えてきますね。
■感情(IC)からスタートするエネルギーの順循環--------------------
さて、物事には順番があります。
世界のこと、地域・社会のことは、とりあえず置いておきましょう。
勝手にどうぞと無視することが、ハラスメント界のエネルギーを奪います。
ハラスメント界のルールは無視しましょう。
まずは、自分のエネルギーの漏出を止めること。
そして、BHから離脱するためのエネルギーを貯めること。
貯まったら、脇目もふらずに一目散に抜け出すこと。
抜け出すと初めて歪んでいない本当の世界が見えてきます。
自分の歩いて来た道も見えてきます。
同時に、疲れがどっと襲ってきます。
まずはゆっくり休むこと。
これまでの無理が噴出しますから、絶対安静期と思ってください。
最低でも3ヶ月~半年、人によっては1年~3年とかかります。
次に、抜け出して安心すればICが天の岩戸から出てきます。
そこで、ICと自分の間でエネルギーの循環を始めます。
その循環によって自分の背骨ができていきます。
つまり、自分とICが循環を始めることが自律の根っこなのです。
二人が気持ちを共有できて、お互いに背中を押し合えば回転が始まります。その回転はこれまでとは逆の回転。つまり、
思考(IP)からスタートする逆回転はブラックホール。
感情(IC)からスタートする順回転はホワイトホール。
もはや気持ちに従ってどこへでも行けるわけですね。
このとき、あなたは何も怖いものがない人間。
そのときBHはカニになっています。もう怖がる相手ではありません。
人間になったあなたは、いかようにも対応できるでしょう。
今は、すべての人がBH的側面を持っています。
だから、上記のようにして一人一人が光(感情)を取り戻して自分自身(光の存在)に戻ること。それが、あなたの身近な人の闇を照らし、光に変えていくことでしょう。あなたが変わることが、世界を変えていきます。
今は、理不尽な思いを嘆いて嘆いて嘆き尽くしてかまいません。
でも、その後は、飲み込まれる前に、一度離脱しましょう。
【ブラックホール人間とは】