ディマクコンダ(愛してる)
検査結果はここにあります
彼氏は残念ながら HIVポジティブですと
僕はどうすればいいんだろう
泣かないで 君は素敵だから
他にいい男を見つけてくれ
愛してるよ 君が僕のことを愛してるのも知ってるよ
神様 もう一度だけチャンスを
そしたら君は突然泣きやんで僕に言ったんだ
何言ってるのよ 私たちはずっと一緒よって
【作詞 山田耕平、作曲 ムラカ・マリロ】
---------------------------------------------------------
上記は、2006年春にマラウイでヒットチャートNo1となった歌の一部。
歌うは青年海外協力隊の村落開発普及員山田耕平さん。
彼はそのホームページでこう書く。
『自分の愛するパートナーに死に至らしめる可能性のあるHIVを感染させる』
『知らずに感染させた方は罪悪感に苛まれるでしょうし、自分に怒りも感じるでしょう』
『VCTへ行くことが「愛」のバロメーター』―そういうトレンドを創りたい。
*VCT(Voluntary Counselling and Testing、自発的カウンセリングとHIV検査)
軽快でとてもいい歌。JICAのホームページからダウンロードして聞くことができる。
------------------------------------------------
時は過ぎ…2012年夏。
マラウイの平均死寿命(上記の歌が流行った年は37歳)は上昇に転じた。
同じ年、マラウイから遠く離れた極東の国、日本で流行っていること。
『自分の愛するパートナーを死に至らしめる可能性のある“DV(ドメスティック・バイオレンス)”』
『知らずにトラウマを与えた夫は罪悪感に苛まれるでしょうし、自分に怒りも感じるでしょう(気づくことがあればね)』
『「DV度」チェックへ行くことが「愛」のバロメーター』
―これを、結婚前の若者のトレンドにしようとしているらしい。
『自分の愛する子どもを死に至らしめる可能性のある“虐待”』
『生涯残る障害を負わせてしまった親は罪悪感に苛まれるでしょうし、自分に怒りも感じるでしょう』
『「親度」チェックへ行くことが「愛」のバロメーター』
―これを、出産前の夫婦のトレンドにしようとしているらしい。
「子どもをもっと 抱きしめてあげてください」(公共広告機構)というCMがこの国でマジに流れた年から幾星霜。
国会では、「結婚資格制度」及び「親資格制度」の法案が女性党及び家族党党首よりそれぞれ国会に発議された。
理由は、学校・病院や会社運営のリスクの増大、被害者救済・加害者教育のための自治体財政の破綻、警察増員・社会福祉費用増大による国の財政破綻、疑心暗鬼および社会不安の増大、信用を前提とする経済はすでに危機的状況に陥っていた…、そして、何より結婚リスク、家族リスクの増大による未婚&無子化。
「自己責任」という虚しい言葉だけが独り歩きし、社会が機能しなくなった日本という国は急激に人口を減らし続け、日本人は将来の絶滅危惧人種に指定されていた。(了)
山田青年に希望を見た~マラウイでエイズ予防に奔走
昨日、TBSの悪口?を書いたのに、今日はTBSに賛辞を送らねばならない。昨夜の「ブロードキャスター」で、山田耕平君(26)のことを知ったのだ。今年2月に同番組で取り上げているそうで、既に一部のマスコミも書いているが、まだまだ知名度は不十分だと判断して、 ...
ディマクコンダ 覚えていますか? 続報
2ヶ月ほど前に、アフリカのマラウイでJICAの青年海外協力隊員山田耕平さんがAIDS撲滅のために歌を作り、それが現地で大ヒットをしたという記事を書きました。2月4日当ブログ記事アフリカ マラウイで日本人青年の歌が大ヒットさらに詳しいことはここ、JICAニ.... ...