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「第二の誕生」後は自分が自分の親になる

2010/05/18(Tue) Category : 自律(自由と責任)への道
前項で見たように、人は発達課題にぶつかりながら歩いています。その中でも大きな課題が、人生脚本を書き換えるという課題です。

前項で書いた「文化」や「風習」というものは、その地域社会に適合させていくためにできたものです。それが宇宙の法則に則っており、自然と人との共生ができている文化は優れた文化なのでしょう。

しかし、人と自然が分断され、人と人とも分断されて競争させられ、さらには世界的な殺し合い(戦争)まで起こすような文明の下で人々は傷つき、不信と不安と恐怖が世代間連鎖してきました。

現代における人生脚本を書き換えるという課題は、その連鎖を断ち切ることに直結しています。つまり、簡単に言えば一人一人が生き方(生き癖)を変えることが、社会を変えることにそのままつながっていくのですね。

その大きな課題をクリアすることを、このブログでは「第二の誕生」と呼んできました。「第二の誕生」とはどういうことか、ちょっと主だったものを拾ってみましょう。



「第二の誕生」とは-----------------------------------------

「第二の誕生」の意味

「第二の誕生」の仕方

心理的ダメージからの回復過程及び第二の誕生

『第9段階 【誕生(オンリーワンの人生への旅立ち)】
産みの苦しみを経て、新たな自分の誕生です。
時代>社会>地域>家系>親という四重、五重の子宮からあなたは生まれ出で解放されました。そこにいるのは、二本の足で立つあるがままの自分です。この世に生まれたときの自分に立ち戻ったのです。どこへ歩いていくのも自由。止められる人はいません。自分オリジナルの人生が、今、スタートします。』


OS(人生脚本)を書き換えることで、プログラム(IP)は実行できなくなる

『第二の誕生後は、新たなOS(人生脚本)は、FCとともに今の自分が思いのままに作っていくことが出来ます。しかも、そのOSと五感(アプリソフト)の間に邪魔なエミュレータ(IP)はありませんから、思いと五感、そしてデバイス(身体)が直結します。これまで、気持ちを閉じこめる檻としてあった身体が、気持ちを表現できるアートとして機能するようになるのです。
あなたは自分の身体のマスターとなり、全身を使って気持ちを表現して生きることができるようになるのです。すべての人がアートとして生きるようになるのです。素晴らしいですね♪』




★「第二の誕生」後は赤ちゃんから始まる--------------------------

この「第二の誕生」の瞬間というのは確かにあります。
しかし、誤解を訂正しておかなければなりませんが、第二の誕生後はいきなり何の曇りもなく、晴れ晴れと生きられるかというとそうではありません。

生まれるとハイハイして、立ち歩きして、おっかなびっくり歩いて、転んで泣いて、走れるようになって、また転んで泣いて、だんだん転び方もわかるようになって…全く赤ちゃんと同じように成長していきます。

また、生まれた直後は解放された嬉しさで思いっきり羽を伸ばしてバラ色で、笑いが止まらなくて、ということもあります。もう何も怖くはない、すべてのことが新鮮で興味津々、全能感で何でも挑戦、ということもあります。とてもテンションが上がって突っ走ってぶつかって、ということもあります。

自分の足で歩き始めたばかりですから、そううまく歩けるはずもなく、そのうち“必ず”つまづくのですが、でも、それでいいんです。自分でやってみて転ばなければ自分なりの歩き方が身につきませんからね。

ですから、生まれたときは「おめでとう」と言いますし、その後はとやかく言わずに眺めています。恐らくどこかでつまづくだろうな、と思いつつ(笑)。




★転ぶのは当たり前(第一の関門)-------------------------------

そして、つまづいたときにここぞとばかりにかつての人生脚本が復活し、IPが総攻撃を仕掛けてきたりします(弱ったときにこそ叩く―これもIPのやり方の一つですからね)。ここが最初の関門になるでしょうか。

喜び勇んで思わず転んでしまった。そのとき、「ほらみたことか」と責める親(IP)がしゃしゃり出てきますが、第二の誕生を成し遂げたあなたは、やろうと思えば「すっこんでろ!!」とIPを一喝できるはず。

なぜなら、それまではIPに忠誠を誓っていたので、
行動する前にIPにお伺いを立てたり、
行動する際にこれでいいのかと不安になったり、
行動した後にIPに責められたりしていたわけです。

が、第二の誕生後は自分の思いで行動していますから、その行動についてIPにとやかく言われる筋合いはありません。

「自分の行動の責任は自分が持つ」
―つまり、IPのせいにするつもりはない。だからIP、おまえの出る幕はない。

「自分の行動の結果は自分に返ってくる」
―自分の行動の結果は、必ず“外”からのフィードバックとして自分に返ってきます。そのフィードバックを元に軌道修正していけばいいのです。だから、IPの自己批判に耳を貸す必要はありません。

…というわけで、転んだら、自分を責めるIPの言葉には耳を貸さずに、まず泣いて(ワーッと泣いていればゴチャゴチャ考えているヒマはありませんから)、スッキリして、立ち上がって、歩き始めましょう。




★自分が自分の親になる--------------------------------------

このときの心構えとして、自分が新しく生まれたよちよち歩きの自分の親になるつもりでいればいいと思います(自分という次元が増えるのです)。

第二の誕生までの間に「自分を責める親(IP)」と闘ってきた自分は、その間に「自分を見守る親」としての訓練をしてきたと言えると思います(つまり、IPとの闘いは自分の中に見守る親を育てるために無駄ではないのです)。

そして、見守ることができるようになってきたのでチャイルド(感情)が出てくるようになり、そのチャイルドと自分が一致して第二の誕生を迎えるわけです。

(宇宙はすべてフラクタルですから、このように自分が人を見守ることのできる人間に成長してから子が生まれれば、宇宙の法則に則ったこの世はそのまま現世的楽園の世界になると思います)


これを交流分析のエゴグラムで分析すれば、IPに乗っ取られていたときはCP(Critical Parent:批判的な親)やAC(Adapted Child :抑圧された子ども)が強く、IPから解放されてくるとNP(Nurturing Parent:養育的な親)やFC(Free Child :自由な子ども)が強くなってくるのだろうと思います。

さて、子どもが転んだときにどうするのかは以前次のように書きました。
ご参考になればと思います。

『よちよち歩きの子どもは、転んだ瞬間に親を見る。
そのとき、親が大変そうな顔をしていると泣き出す。
が、親が笑ってみていると、泣きそうな顔が泣き笑いになり、やがて立ち上がって何事もなかったように再び歩き出す。親の笑顔が、「転ぶなんて何でもないことなんだよ」と言ってくれているからだ。』
IP(インナーペアレンツ)の妨害工作を笑え!





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最初に読んだ頃、親という言葉への抵抗感と思い込みが強くて、なかなか理解出来なかったのですが、私の中では「親友」のイメージで落ち着きました。

手も出さず、口も出さず、ただ信じて見守っていてくれる。

昨日、早速つまづいて来ました。痛いけど、怖くなかったです。

 

『おそらくどこかでつまづくだろうな、と思いつつ(笑)』

ってところになんだか腹が立っていました。
なんだか転ぶことを先に予想されててバカにされた笑いのイメージがあったんです。

でも、その腹が立ったことが引っかかって気にかけてたら、自分自身のなかで『転ぶこと』=『悪いこと』になってるように思いました。

当たり前の様に悪いこと、ダメなこと、ってインプットされてたみたいに思いました。

どんなことも自分と一緒におったら良いこと悪いことってないんやね。
どれも経験なんやよね。

先生の前の記事に、普通って状態を風船に置き換えてみてたように、自分を萎縮せんと逆に大きくみせようとせんと、自分自身のままでいたいなぁと最近思います。

このブログ全体から色々な気付きをもらいます。

ありがとうございます。

 
    
 
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