父の日の牛乳石けん
当相談室の方針を改めて提示したわけだが、それは私の世間への向き合い方が変わるということ。当然、HP及び現在運営している幾つかの他のサイトの方向性も変わることになる。それに沿ってコンテンツを6割ほどもカットして、随分スッキリした。
切り替えの時期というのは、破壊と創造、あるいは整理と再構築がつきもので、まだ残っていることはあるのだが、今日はひとまず一段落だなぁ…と思っていたら、朝、娘が「はい」と父の日のプレゼントを持ってきた。
ペタペタペタと、3人のメッセージが貼ってある。
『よくよくがまんしたので、みんなから厳選したプレゼントです』と妻。
“よくよくがまんした”?
『いつもお疲サマ。牛乳セッケンでさっぱりしちゃって』と娘。
な~んと、「牛乳石けん」だ!(笑)
いや~嬉しかった。
実は、あるところで買った外資系の石けんを今使っているのだが、洗い終わった後もぬるぬる感が取れないのである。女性陣は、洗顔用の石けんがそういうものらしいから気にならないようだが、私はどうも肌がキュッキュッとなるようなサッパリ感がなくて、どうにもイヤだったのだ。が、我慢して使っていた。
まぁ、そのぼやきをいつぞや妻が娘に話していたらしい。そこで娘が、はたと思い出したそうだ。「パパが言ってた牛乳石けんがいいんじゃない」。
そこで、妻が買ってきて、帰ってきた娘が包装して、みんなでメッセージを書いて…となったらしい。
息子からのメッセージが、とっても嬉しかった。
『自由度高くてありがとう』
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それから、妻と二人で散歩に出た。
延々と歩きながら話しを聞き、ファミレスに入る。
妻も私に何かを感じ、私も私の中に何かを感じていた。
それが不意に出てきたとき、いきなり泣きそうになった。
涙が出て、しばらく身動きできなかった。
親への思いだった。
ここしばらく、いろいろな形でそのサインは出ていたのだが。
「父の日」の今日、出てきたのだ。
どのようにするか、ゆっくりと発酵を待つことにする。
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最近、妻が私のICに配慮してくれるので、ICがとても出やすくなっている。
妻の観察によれば、私はいつも自分の要求を言わないので、食べ物でも何でも子供たちのことを優先して買っていたが、ふと私が我慢しているんだということに気づいたそうだ。
肉類は最近私が受け付けなくなってきたので魚が増えたが、お菓子類はほぼお任せだった。が、妻がすすめてくれるようになって、ほんとにささやかなことではあるけれど、私は我慢していたんだなぁと気づいた。
散歩の帰りにスーパーに寄り、食べたいものを買った。
夕方。風呂に入って石けんで体を洗う。
ザブリと湯をかぶるとサッパリしている。
これだよ、これ!(笑)
なんだか、久しぶりにお風呂に入った気がした。
あ~、やっぱり我慢してたんだなぁ…。
そして、つくづく思った。
我慢していた間は、風呂に入っていても入っていなかったのと同じじゃん。
どんなに理屈をこねて自分を説得しても、気持ちがスッキリしなければ意味ないじゃん。こんなささやかなことで、こんなに爽快になるなんて。我慢することに何の意味もない。
とても、気持ちのいい父の日となった。
家族へ
ありがとう。